タイのリスク「洪水」を考える。アソーク通りが完全に冠水し、アソーク川と化した!

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バンコクも雨季が近づいてきました。タイには大きく分けると2つの季節があり、降雨量によって乾季と雨季と分かれます。一般的に雨季に入るのは、ソンクラーン(4月中旬の水かけ祭り)前後だと言われています。

先日2015年で初めてとなる大雨がバンコク・パタヤで降り、道路も各地で冠水しました。乾季の時期は、雨の降る日は月に2・3日程度ですが、雨季になると、ほぼ毎日夕方に1時間~2時間程度の強い雨が降ります。今日は、タイのリスクの一つ、大雨と冠水、そして洪水についてご紹介します。

強い雷雨でスクンビット地区が冠水!2011年の大洪水を振り返る。

アソーク交差点冠水

強い雷雨で冠水したアソーク交差点 2015年3月24日 筆者撮影

先日、2015年に入ってはじめてとなる強い雷雨で、タイの首都バンコクは各地で冠水。一部エリアで停電が起こったほか、交通網にも影響が出ました。僕もこの日、実際にお客様のご案内がありましたが、タクシーがドアを開けたがらないほどの水量で大変困ることになりました。

タイは洪水が多いとご存知の方もいらっしゃるでしょう。例えば、2011年に起きた大洪水は、「流出した水量と、影響を受けた人数に関して最悪の洪水」であると言われ、死者446名を出しました。世界銀行によると、東日本大震災、阪神大震災、ハリケーン・カトリーナに次ぐ、世界第4位の自然災害と言われています。

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アソーク通りも各地で冠水。洪水と冠水の違いとは?

シノタイタワー前冠水

アソーク・シノタイタワー前交差点の冠水状況 2015年3月24日

ここで、日本の国土交通省の資料から、洪水と冠水の違いを見ておきましょう。

洪水…大雨や雪どけなどによって河川流量が普段より増大したり、氾濫すること。
冠水…田畑や道路などが水に浸ることを「冠水」という。

今回の雷雨は「冠水」であり、2011年のようにチャオプラヤ川の氾濫によるものではありません。タイの雨季はバケツをひっくり返したような雨が降るため、数時間程度街が冠水することが良くあります。一方で、数日にわたって水が残る地域もあるため、不動産選びの際はこの冠水を考慮する必要があります。

スクンビットの冠水状況を、雨が上がった後に見てきました!

アソーク通り冠水

例えば、日本人が多く集まるスクンビットでも、通りによっては歩道すらも冠水する場所もあります。今回の雷雨は一年でも激しい部類で、普段は冠水しづらいアソーク通りまで前掲の写真の通り、冠水しました。実際に、雨が上がった後、スタッフと共にスクンビットの主要な通りを見て来たので、ご紹介します。

スクンビットの洪水・アソーク~プロンポンスクンビットの洪水・ソイサワディー スクンビットの洪水・プロンポン地区

上記の写真はアソーク通り~スクンビット・ソイ39までの主要な通りでの風景です。特に上の4か所は、歩くことすら困難な場所で、こうした地域に住むことは出来れば避けた方がいいでしょう。途中BMWが1台立ち往生していました。水深が深くなる場所もあるため、車にも影響がありそうです。

タイで不動産投資をする場合、購入を避けた方が良い通りも存在します。スクンビット31やスクンビット39(スクンビット通りから500m圏内は可)が該当ソイです。冠水しにくい場所を選ぶ、これは鉄則ですね。

冠水時はどうする?対応策は「待つ」こと。

ソイカウボーイ前冠水

大雨直後で冠水している、ソイ・カウボーイ前

上の写真は、スクンビットの有名な繁華街、ソイ・カウボーイ前。運転手も足を所定の位置に置かないほど、水が溜まってます。この時にバイクタクシー(モーターサイ)を使おうと思いましたが、バイタクの運転手に「30分後にしてくれ」と乗車拒否をされました。

タイはこれから雨季に入りますが、大雨の時の対策は「待つ」こと。タイ人は雨の時は仕方ないと、あきらめてカフェやショッピングモールに入ったりしてくつろぎます。なぜなら、一部のエリアを除けば1・2時間もすれば水は自然と引くからです。下は、同じ場所で約2時間後に撮影した写真。水はもうありません。

ソイカウボーイ前冠水数時間後

タイに住む場合や投資するにしても、「冠水・洪水」の問題は非常に重要です。例えば、アユタヤの工場がパタヤなどのある地域へ移転しているように、経済の流れも変えてしまします。これから雨季も始まります。バンコクへ移住・引越される方は、エリアに関するアドバイスを受けてから、住居を決めるようオススメします!

※タイの不動産・お引越しに関するご質問は お問合せフォーム からお願いします。

(追記) 2015年9月にパタヤ・ラヨーン地区で大雨による歴史的な冠水が発生しました。10月にはバンコクのラチャダーピセーク通りが連日冠水しています。スクンビット周辺は冠水も比較的少なく暮らしやすいエリアですが、それ以外に住む場合はエリアの選定に注意してください。

パタヤが過去最大の大洪水?歴史的な大雨で市街地中心も冠水する事態に。
2015年10月、ラチャダーピセーク通り冠水 “Floods in 11 locations in Bangkok” (Bangkok Post)

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板野 雅由
バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。現在はバンコクにてコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」を開発中、日本国内でタイ不動産セミナーも開催しています。 1981年岡山県倉敷市出身、在タイ5年目。