バンコクのコンドミニアム市場は安定的

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タイの英字新聞『バンコクポスト』にて、バンコクの地価やコンドミニアム販売戸数、コンドミニアム価格に関する詳細な記事が掲載されました。

バンコクの地価は過去に30年で47倍に上昇したと報道された通り、今も価格の上昇を続けています。早速、報道された内容を見てみましょう。

バンコクのコンドミニアムマーケットは安定的

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2017年第1四半期にバンコクで10,380戸のコンドミニアム住戸が発売された。これはディベロッパーの市場に対する弱気を示し、2016年第4四半期より劇的に減少した。しかし、2016年第4四半期は過去数年に比べて異常に高かったという反面もある。

2017年第1四半期に発売されたコンドミニアムの46%は、既存のBTSおよびMRTラインを超えてバンコクの郊外に位置する。建設中の新しい大量交通輸送ライン(*1)に沿った場所で、現在の強い流行を反映した。

(*1) 新しい大量交通輸送ライン沿い(New mass transit lines)・・BTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄・高架鉄道)の新路線や既存線の延伸部分を指す。※以下、「新路線沿い」と記す

タイのディベロッパーは戸建て市場に注力

ディベロッパーの大半は市場のコンドミニアム需要に弱気で、多くが戸建てに実需を感じ、戸建ての販売割合を増やしてきた。実際に企業に利益をもたらしているのも戸建て販売で、コンドミニアムではない。とはいえ、ディベロッパーは市場を注視し、2017年も販売をコンドミニアムの販売を続けている。

建設中の新路線沿いのいくつかの地域は、バンコク中心からあまり離れておらず、人気を博している。

2017年のコンドミニアム発売戸数は前年とほぼ同数

2017年に発売されるコンドミニアムの総戸数は、2016年の約4万戸と大差はない。ディベロッパーが2017年の残りの期間に購買力をどう認識するか、加えてタイの経済状況に大きく依存するだろう。

多くのディベロッパーが良い土地を探しており、新路線はコンドミニアム市場にとって引き続きプラス要因だ。その結果、ブルーラインとオレンジラインに沿ったエリアは、今後のコンドミニアム開発の関心領域となる。

参考記事:
タイ初の都市環状線、MRTブルーラインの「バンスー~タープラ線」全駅を写真で紹介します!
バンコクの新路線「オレンジライン」認可。路線・開業時期について

タイ不動産の需要は前年比増、土地価格上昇につき物件価格も上昇

需要:2016年12月 62.4 pt ⇒ 2017年3月 68 pt (出所:タイ商工会議所 新住宅購入者信頼指数)
新住宅購入者信頼指数は安定して増加し、数ヶ月内での最高水準に達した。この改善は、タイ経済の肯定的な兆しを示している。また、2016年の数値に影響を与えたいくつかのマイナス要因も存在しない。

2016年第3四半期には多くのコンドミニアムプロジェクトが発売され、高い販売率を記録した。2016年4月末に不動産移転率と税率の引き下げを含む政府の景気刺激策が時効となったにも関わらずだ。タイの購買意欲は着実に改善されているとも言える。

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価格:都心部では土地価格が上昇を続けている。良い新路線沿いの土地需要と、利用できる土地の少ない既存BTS駅やMRT駅周辺の土地などバンコク主要地域での需要を反映している。

地価の高騰は、過去数年間に開始されたコンドミニアムの販売価格にも直接影響を及ぼし、平均価格は四半期後半に上昇した。 BTS駅の近くにある新しいコンドミニアムの開発では、既に1平米あたり250,000バーツ以上の価格が設定されている。

2017年もコンドミニアムの販売価格は年間5~10%上昇を予測

近年の新規プロジェクトの平均販売価格は、年間5~10%上昇しており、2017年には引き続き増加するだろう。しかし、販売価格は、場所、開発者、プロジェクトコンセプトによっても異なる。

バンコクで新しいコンドミニアムの販売に直接影響を及ぼすもう1つの大きな要因がある。市場で安く入手可能な多くの中古物件だ。近隣エリアで新築物件と中古物件が、販売を競う状況となっている。

(出所: Bangkok Post “Bangkok’s condo market stable” グロビジ!翻訳・要約)

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バンコクのコンドミニアム市場の報道まとめ

  • 2017年に発売されるコンドミニアムの総戸数はほぼ前年同様の約4万戸
  • 2017年第1四半期発売のコンドミニアムの46%は、既存のBTS・MRT線を超えバンコク郊外に位置
  • 新住宅購入者信頼指数は安定上昇、数ヶ月内の最高水準に達した。購買意欲は着実に改善
  • 都心部では土地価格が上昇。バンコク主要地域での需要を反映している
  • 2017年コンドミニアムの販売価格は年間5~10%上昇を予測(前年同様)

冒頭でも書きましたが、ASEANの中心に位置するタイ・バンコクの地価は過去30年安定成長を続けています。下記の記事では「バブル」を示唆する表記もありますが、2016年6月掲出から1年経過した今でも、バンコクの地価は安定上昇しています。尊敬させる国王ラマ9世が亡くなったのにも関わらず。

30年で47倍に!?バンコク地価高騰最前線 (Wedge)

バンコクの首都圏人口増加について

Bangkok Metropolitan (Krung Thep Mahanakhon Lae Parimonthon)  7,762k㎡
8,589,874人(1990年) 10,159,211人(2000年) 14,626,225人(2010年) 15,931,300人(2017年)
出所:National Statistical Office (web)

バンコク首都圏の人口増加も地価上昇の要因の一つ。バンコク首都圏の規模はASEAN域内第3位で、世界的には第19位に位置します。バンコクより上位であるジャカルタ(インドネシア)・マニラ(フィリピン)が島国である事を考慮すると、中国・インドという大国に繋がる地政学的メリットも。

バンコク首都圏は現在の1,600万人という規模ではなく、2,000万人を通過点とし、将来的に東京と同数の3,000万人都市に成長していくでしょう。

都心部の地価はまだまだ強く、既存の建物を壊しスクラップビルドが始まるため、築古の建物を含め更に価値は上昇。こうした観点から、バンコク不動産はまだまだ悪くない投資だと思っています。

<こちらの記事も合わせてどうぞ!>

タイ・バンコクの都市交通計画2017年最新版!(BTS・MRT・エアポートリンク)
バンコクのコンドミニアム価格は2017年も上昇予測
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板野 雅由
バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。現在はバンコクにてコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」を開発中、日本国内でタイ不動産セミナーも開催しています。 1981年岡山県倉敷市出身、在タイ5年目。