ASEAN諸国がアセアン共同体の発足宣言に調印

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アセアン共同体(Asean Community)の発足に伴い、ASEAN計10か国の首脳が2015年11月22日にクアラルンプールで調印式を行いました。

この調印を機に、今後アセアン経済共同体(AEC)などの枠組みがASEAN域内で正式に稼働を始めることになります。まずは調印の様子と、ASEAN共同体の初代議長となるマレーシアのナジブ首相の発言をご紹介します。

アセアン共同体が発足。各国首脳が調印済み

Asean Economic Community

出所:AFP 2015

アセアンの指導者たちがASEAN共同体(Asean Community)の発足宣言に調印した。

ASEAN共同体発足を祝うクアラルンプール宣言に、マレーシアのナジブ首相が初代アセアン議長として最初に署名をした。計10ヶ国10名の指導者が続いて署名し調印済みだ。

ナジブ首相は演説の中で「ASEAN共同体は経済のためだけではなく、アセアンで暮らす全市民のためにある」と宣言した。「ASEAN共同体は私達をより深く結び付けると認識している。全市民がアセアンを自分の受け皿だと感じられるよう努力していく」と話す。

「ASEAN共同体は、次世代の指導者やアセアン市民の貢献がより重要になるだろう。もちろん、この調印という歴史的マイルストーンに到達するために寄与した人々を忘れてはならない。徐々に現実化していくのだ」と語った。

ASEAN共同体は、アセアン経済共同体(AEC)、アセアン政治安全保障共同体(APSC)とアセアン社会文化共同体(ASCC)という3つの柱からなる。

(出所: The Nation “Asean leaders sign KL Declaration” グロビジ!翻訳・要約)

アセアン共同体の発足でASEANはどう変わるか?

タイ海軍本部エントランス

既にASEAN諸国間では、アセアン域内でのビザ無しでの移動(主に旅行目的)がほぼ自由化されています。関税が撤廃されている国々もあり、今回のアセアン経済共同体発足後は、ASEAN域内で関税基準や国民の移動に関する統一基準を制定することになるでしょう。

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タイの英字新聞『The Nation』は社説として、”ASEAN経済共同体の実現により、市場は一元化、貿易も自由化され、流通ネットワークを拡張させようとしている流通会社にとって大きなビジネスチャンスがもたらされるだろう”と、過去に見解をまとめていました。


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この意見には、個人的に条件付きで同感です。ASEANに住む日本人の多くが感じていると思いますが、とりあえず発足するだけで具体的な取り組みは現地に住んでいてもまだ見えてこないからです。東南アジアのゆったりとした時間の中で徐々に発展につながる枠組みが出来てくることでしょう。

刻一刻と発展を続けるASEANの環境は、実際にタイでビジネスをしていても間違いなく面白いですよ。

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板野 雅由
バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。現在はバンコクにてコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」を開発中、日本国内でタイ不動産セミナーも開催しています。 1981年岡山県倉敷市出身、在タイ5年目。