交通の要衝として期待されるバンスーやコーンケーンへの投資を考える

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ASEAN諸国で交通インフラの開発が続いています。私が実際に目にしただけでもインドネシアの地下鉄工事や、クアラルンプールの延伸、聞いた話ですがプノンペンのエアポートリンクなど、この手のネタには事欠きません。ベトナムやフィリピンでも開発されていますね。

その中で、最も交通インフラ整備を国中でしているのがタイ。(グロビジ!)でも紹介していますが、バンコク都心部だけでなく郊外や地方都市まで続々と連結させていきます。その中でも大型開発となるバンスーとコーンケーンについて、英字新聞『The Nation』の記事から紹介します。

アセアン域内で交通網の充実が、近隣地価を引き上げ

東南アジア特にタイ、ベトナム、ラオス、ミャンマーにおける不動産価格は上昇の一途をたどっている。各国の交通網が連結し、ASEAN経済共同体の需要がその価値を高めるためだ。

バンコク北郊のバンスー区 人口は約13.3万人(2010年)

タイではバンコクの公共交通システムに隣接する土地価格は、過去5年間上昇し続けている。既存のBTSスカイトレインや地下鉄MRT路線周辺、さらに2016年から2017年にかけて完成予定の新しい交通網であるバンスーからバンヤイのパープルライン、バンスーからタープラを接続するブルーラインなどが牽引役だ。

タイの国内土地価格は、今後5年間で約27%上昇の見込み

2016年-2020年を見据えた財務省による最新の査定によれば、2015年12月の評価と比較して、タイ国内の土地価格は平均で27.27%高くなっている。加えて、新しいパープルラインやブルーライン周辺の土地やコンドミニアムの価格も、建設計画が進められている過去5年間で上昇している。

タイ鉄道路線の新拠点バンスー駅

開発が進む、タイ国鉄高速鉄道の中央ターミナル駅予定地バンスー

Knight Frank Chartered (タイ)によれば、タイの国有鉄道はバンスーを2本の高速鉄道の中央ターミナル駅とする予定だと述べた。一つはチェンマイに伸びる北部の路線、もう一方が1.435メートルゲージを持つ複線のバンコクからホアヒンへの路線だ。

バンコクからノーンカーイにのびる路線は北部・東北部・南部を結ぶ線として運行予定だ。「公共交通システム付近が開発されている、特にバンスー付近のコンドミニアムの販売価格はさらに上昇する可能性がある」と同社社長の Phanom Kanjanathiemthao氏は言う。

現在バンスー地域におけるコンドミニアムの平均的な価格は、1㎡あたり8万8千バーツだ。2011年には1㎡あたり6万6千360バーツであった。

タイ国内地方部の土地価格

首都バンコクを離れた地域でも土地価格の上昇が続くと見込まれている。複線、高速鉄道や高速鉄道等、政府の基本計画のもと陸路輸送インフラに大規模な投資が行われる予定というのがその理由だ。

「コーンケーン(上地図参照)の土地価格は、平均で1ライあたり2012年の200万バーツから2015年に600万バーツに上昇しました」と、Norm Boon Real Estate社長のMana Jiranapakul氏は述べた。コーンケーンは中国が昆明からラオスの首都ビエンチャンまで高速鉄道を開発している東西回廊の中心地だ。

タイ政府はさらにコーンケンに複線の鉄道を建設する計画で、これにより国内北東部がつながり、コーンケンが地域の東西をつなげる物流拠点となるとJiranapakul氏は語った。

アセアンの土地価格

ASEANの他の国でも、政府のインフラ計画開発への投資政策の結果として土地価格が上昇している。

「現在地方での投資を拡大しており、またミャンマーやベトナム等アセアンの他の国における投資の機会にも目を向けています。インフラ開発への莫大な投資と建設の開始を受け、長期的に事業を展開するチャンスがあると見ています」 CP Landの社長兼最高経営責任者であるSunthorn Arunanondchai氏は述べた。

(出所: The Nation “Asean transport link plans boost property prices ” グロビジ!翻訳・要約)

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バンスーやコーンケーンへ投資するなら?

 ※バンスー中央駅のニュースは「1:20」前後から

タイへの不動産投資先として、タイ国鉄高速鉄道の新ターミナル駅となるバンスーや、ASEAN東西経済回廊の要衝となりそうなコーンケーンへ投資する場合、基本的には5年~10年寝かせられるお金がある場合は良いでしょう。

Bang sue station

現在のタイ国鉄バンスー駅 (2015年撮影)

コンドミニアムの購入も可能ですが、現時点で地下鉄駅のあるバンスーであっても、コンドミニアムに賃料を払って住める所得を稼いでいる世帯はさほど多くありません。稼いでいる家庭であっても、この地域なら価格もさほど高くなく、住宅ローンを使って物件の購入が可能です。厳しい言い方をすれば、わざわざ賃料を払う理由がないエリアとも言えるでしょう。

仮に投資するのであれば、賃料からのインカムゲインを期待せず、中長期(5年~10年)で物件を寝かせる余力のある方しか投資しないほうがベターです。むしろバンスーもコーンケーンも同様ですが、アパート1棟などの投資の方が賃料回収が期待できます。外国人個人が投資できるコンドミニアムを対象とするならば、外国人の多いスクンビットやシーロムにエリアを絞るのが王道と言えるでしょう。

タイの地方都市であれば、東北部で人口はタイ国内2位を誇るナコンラーチャーシーマー(コラート)がコーンケーンの他に注目されています。詳しくは下記の記事よりご覧ください。

交通インフラ計画承認で、ナコンラーチャーシーマーの不動産投資が活発化

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板野 雅由
バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。現在はバンコクにてコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」を開発中、日本国内でタイ不動産セミナーも開催しています。 1981年岡山県倉敷市出身、在タイ5年目。