タイのメディカルツーリズム事情、年間180万の患者数を誇る一大産業

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タイは観光産業がGDPの11%を占め、世界に名だたる観光立国を果たした国の一つ。国連世界観光機関(UNWTO)のデータによると国際観光収入は世界第9位で日本の2倍以上の観光収入を得ています。

中でもメディカルツーリズム(医療観光)はタイの観光産業の柱で、医療目的で訪タイする観光客は全観光客の8%にも達します。医療の他に整形や性転換手術もあるタイのメディカルツーリズムについて、今日は『Taipei Times』の記事から紹介します。

タイのメディカルツーリズム、原油安と鼻の美容整形が減少

2015年に治療目的でタイを訪れた人は130万-180万人に達する。タイはメディカルツーリズムのほか、美容整形や性転換手術を行う国として有名だ。

中東湾岸諸国の将来の低成長見通しが、世界有数のメディカルツーリズムの目的地として知られるタイへ訪れる患者数の流れを食い止めている。現地の国内診療所との競争が一層激化しているからだ。

Bumrungrad International Hospital

世界中から医療目的の観光客が訪れるバムルンラード病院

過去7年間で800%以上急伸したタイの医療関連株にとって、需要が低下するなか過剰評価されているとの見方もあり、混濁した見通しとなっている。国際病院の先駆けとして有名なバンコクのバムルンラード病院は、海外患者数の第2位であるアラブ首長国連邦からの患者数が第一四半期に20%減少したことを受け、3月上旬以来16%落ち込んでいる。

カシコン証券によれば湾岸地域での経済停滞と、アラブ首長国連邦政府が国内病院で治療を受けるよう促していることが患者数を抑制しているという。アラブ首長国連邦の経済は2014年半ば以来石油価格の下落の打撃を受け、2012年の7%と比較して2016年は経済成長率2.5%増と予測されている。

タイへのメディカルツーリズム患者数は年間180万名

タイは2015年に180万人もの海外からの患者を受け入れており、その多くが治療後に国内のビーチで休暇を過ごす。バムルンラード病院で治療を受ける外国人患者の3人に1人は湾岸諸国から来タイしている。

ノースカロライナ州チャペルヒルのコンサルティング会社 Patients Beyond Bordersの統計によれば、昨年治療を受けるためにタイを訪れた患者数は130-180万人にのぼった。タイは美容整形や性転換手術で有名だ。最新の政府の推定によればメディカルツーリズムは2014年に1,070億バーツ(30億米ドル)の収益を生み出している。

バムルンラード病院 ウェブサイト(日本語ページ)

バムルンラード病院が医療観光の中心、国別最多客数はミャンマー人

業界の最高峰に君臨するのはバムルンラート病院だ。年間海外から50万人以上の患者を受け入れ、モンゴルやエチオピアに至るまで世界中に32の紹介オフィスのネットワークを持つ。病院の前四半期の収入の67%が海外患者によるものだ。ミャンマー人が最も多く全患者の8.4%を占め、続けてアラブ首長国連邦が8.3%、オマーンが5.9%を占める。

バンコクのアナリストJitima Ratanatam 氏が5月19日発表した報告によれば、カシコン証券は湾岸諸国の経済見通しが弱含みであることと、アブダビのアル・ノール病院グループの競争力が高まったことを受け、バムルンラート病院の収支見通しを8%下方修正し、2016-2018年の見通しを13%とした。

タイ政府もメディカルツーリズムの10年計画を策定し成長を促進

経済における医療分野の重要性を鑑み、タイプラユット・チャンオチャ首相の軍事政府はメディカルツーリズムの成長を促進しようと10年計画を起草した。計画の一環として、中国・ラオス・カンボジア・ミャンマー・ベトナムからの患者の治療に対する滞在期間は3倍の90日間に延長された。

中東地域からの需要がたとえ減少したとしても、東南アジアにおける需要の高まりが業界を支えることになるだろう、とバンコクを拠点とする BBL Asset Management Coの最高経営責任者Voravan Tarapoom氏は述べる。

(出所: Taipei Times “Cheap oil, fewer nose jobs hurt Thai hospital shares” グロビジ!翻訳・要約)

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日本人によるメディカルツーリズムも増加して良いのではないか?

バムルンラード病院はタイ国内でも最も治療費が高い私立病院の一つ。ミャンマーからの患者が最も多い点は意外でしたが、現地の富裕層が治療のために来日しているのでしょう。実際に同病院はミャンマー語カウンターも設置しています。

Bangkok Hospital

中華街の近くに建つバンコク病院

日本在住だと想像しづらいかと思いますが、タイの私立病院は医療設備も充実し高級ホテルのような佇まい。スターバックスのようなカフェや大戸屋などレストランも充実しています。

私の友人も日本から来て受診してましたが、人間ドックも2万円程度から受診可能。観光だけでなくメディカルツーリズム目的でタイに行くという選択肢も良いでしょう。体験談や価格等は下記の記事からご覧ください。

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板野 雅由
バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。現在はバンコクにてコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」を開発中、日本国内でタイ不動産セミナーも開催しています。 1981年岡山県倉敷市出身、在タイ5年目。