バンコク不動産エリア別投資ガイド~前編~

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月1で(グロビジ!)不動産メルマガを書いています。メルマガ内のコーナーで、タイ非居住者には分かりにくい、バンコク中心部の主要エリアを14に分けて、地価上昇率や賃貸の付きやすさなどを解説しています。

連載中の「バンコク不動産エリア別投資ガイド」に加筆したもの、特に日本人が多く居住するスクンビット地区など7エリアを今日は「前編」として紹介します。早速、いってみましょう。

バンコク不動産 エリア別投資ガイド~前編~

bangkok_CBD_map

① サイアム地区

Siam Paragon Bangkok サイアムセンター

BTSサイアム駅前の大型ショッピングモール、サイアムパラゴンとサイアムセンター

サイアムは「バンコクの銀座」のような場所で商業の中心。サイアムの所在するパトゥムワン区は過去10年で約30%人口が減少するなど、住宅地ではなく商業地として開発が続いている。近隣にはタイの東大とも呼ばれるチュラロンコン大学があり、学生も多い。

高架鉄道のBTSもサイアム駅を中央駅としており、昔から続く商業の中心として今後も発展が期待される。銀座同様にバンコク都民が買い物に来る商業地であり、住宅街ではなく駅近のコンドミニアムはない。

価格上昇率:☆☆☆☆ 賃貸の付きやすさ:☆☆

② チットロム・ラチャダムリ地区

Chidlom Central World Central Embassy Park venture

チットロム・ラチャプラソン交差点のセントラルワールドとプルンチット駅のセントラルエンバシー

バンコクで最も地位が高いとされる高級住宅街の一つ。サイアム駅から一駅で、都心にも関わらず車移動の利便性が良いエリアである。王族所有の土地が多く、ランスワン通り、ワイヤレス通り、ラチャダムリ通り沿いのフリーホールド(土地所有権付き)物件は希少性が高い。サンシリ社やレイモンランド社など上場企業の最高級コンドミニアムが集まるエリア。

セントラルワールドや伊勢丹などサイアムと同格の商業地であるが、当地区は住居も多く、日本人よりも欧米人やタイ人富裕層が好んで住むエリアである。一方で、政治など紛争が起きた際には近づかない方が良いエリアで、過去にセントラルワールドが放火されたことやチットロム駅近くのエラワン廟で爆発事件が起きたのも記憶に新しい。

価格上昇率:☆☆☆☆ 賃貸の付きやすさ:☆☆☆

③ アソーク地区

Asok intersection terminal21 asok

アソーク交差点のインターチェンジビル(オフィスビル)とターミナル21(大型商業施設)

バンコクの新宿とも呼べるほど、この10年で発展してきたビジネス街。タイ上場企業や日系企業が好んでオフィスを置くエリア。バンコクで唯一地下鉄と高架鉄道が直結している駅で、電車利用時の利便性は最も良い。2018年までに駅近の高層コンドミニアムが増加することから、日本人駐在員も増えると思われるが、現段階ではプロンポン・トンロー地区が駐在者には好まれている。

2014年末には「バンコク・シャットダウン」と呼ばれる大交差点封鎖によりアソーク交差点が封鎖されたが、スクンビット地区は大きな事件もなくチットロム地区に比べ有事の際も治安は良い。日系企業がタイに進出する際には必ずと言ってよいほど、オフィス探しをする人気エリアでもある。

価格上昇率:☆☆☆☆ 賃貸の付きやすさ:☆☆☆

④ プロンポン・トンロー地区

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トンロー通りで2016年に完成するサービスアパートメントとショッピングモール(開業済み)

プロンポン・トンローは①で紹介した「ビジネス街・アソーク」に隣接する商業地区。欧米人や日本人が多く住み、特にスクンビット通り北側(奇数側ソイ)は日本人学校の送迎バスルートであるため、日本人駐在員が好んで住むエリアでもある。プロンポン駅前は老舗のエンポリアムデパートやバンコクを代表するデパート・エムクオーティアがある商業地区。

一方、トンローは東京で例えると青山のような場所で地名もブランド化しているほどの昔からの一等地。外国人のみならずタイ人富裕層が多く住む。目抜き通りのソイ・トンロー(スクンビット55)にバンコク都市鉄道・グレーラインが通る予定で、地価高騰が続いている。駅周辺よりも、トンロー通り北側など駅から離れた場所の方が格が高いとされる特異な駅でもある。

価格上昇率:☆☆☆☆ 賃貸の付きやすさ:☆☆☆☆

⑤ プラカノン・オンヌット地区

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BTSオンヌット駅の朝の混雑と駅前で開発中のCentury Movie Plaza 2

バンコクの中でも元来下町と呼ばれるエリア。特にオンヌットはタイ人にも最も人気の住宅地の一つで、プラカノン川を越えるとオンヌットに着くことから、東京で言えば門前仲町のイメージ。CBD(ビジネス中心街)の一角であるBTSアソーク駅/MRTスクンビット駅まで10分程度でアクセス可能。

日本人駐在員や欧米人移住者が好むアソーク~エカマイに比べると、このエリアは賃料や不動産価格も2~3割近く安くなることから、1,000万円~1,500万円で投資を始めるには良いエリアである。住宅ローンを利用したタイ人の購入者も多く、出口戦略も取りやすい。このエリアでコンドミニアム購入する場合、単身駐在員もしくは現地採用者が日本人ターゲットとなる。

価格上昇率:☆☆☆☆ 賃貸の付きやすさ:☆☆☆☆

【タイ不動産メルマガ】BTSスクンビット線延伸地域の可能性について

なお、サブアーバン(近郊住宅地)と呼ばれるウドムスックやバンナーなどバンコク東部については、今回の「バンコク不動産エリア別投資ガイド」では解説していない。BTSの延伸するサムローンについては、上記参照のこと。

⑥ シーロム・サトーン地区

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シーロム・サトーンを結ぶナワティワート通り沿いに完成した、バンコク再高層建造物マハナコン

シーロム及びサトーン地区はタイ国内屈指のビジネス街で、バンコク銀行本店など大企業が好んで本社を置くエリア。シーロム通りは地価公示価格でも常に上位に入る。歓楽街タニヤ通りが存在するため、「日本人駐在員向けに賃貸するためシーロムの物件を投資先に」という発想もあるが、実際はバンコク在住日本人の7割近くがスクンビット界隈を居住先に選ぶ点には注意したい。

従ってよほどシーロムが好きでない限り、あえてスクンビットではなくシーロムの不動産を選ぶ理由はない。2016年時点のタイ最高層ビルであるマハナコンにはリッツカールトン・レジデンスも入居している。なお、サトーンも同様の理由で日本人投資家が長期保有の際に選ぶべきエリアとは呼び難い。

価格上昇率:☆☆☆☆ 賃貸の付きやすさ:☆☆☆

⑦ トンブリー地区

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BTSクロントンブリー駅(クロンサン区)からの景色 高層ビルは少ない

トンブリー地区はバンコク西部にあり、シーロム・サトーンなどのCBD(ビジネス中心街)からチャオプラヤ川を超えた場所に位置する住宅街。王宮など政府機関の集まる場所も近く、トンブリー朝時代(1767年 – 1782年)の王都で古くからの街並みが並ぶローカルエリア。過去10年で急成長したスクンビット等に比べると開発は遅れている。

BTSシーロム線の終点であるバンワー駅など、不動産購入を考えるタイ人中間所得層から一定の需要はあるものの、200万バーツ前後の物件取引が多くキャピタルゲイン狙いの投資では旨味は少ない。一方で外国人も極端に少ないため、コンドミニアムの賃貸需要は低調。日本人が投資用に購入するには不向きであり、自己居住用としても市街地や空港も遠く利便性は低い。

価格上昇率:☆☆☆ 賃貸の付きやすさ:☆☆

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板野 雅由
バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。現在はバンコクにてコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」を開発中、日本国内でタイ不動産セミナーも開催しています。 1981年岡山県倉敷市出身、在タイ4年目。