「タイのホテル事業は現状魅力に欠ける」、英字紙が報道

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タイでのホテル開発事業について、2016年11月現在では「魅力に欠ける」との記事がタイの英字紙『バンコクポスト』に掲出されていました。

タイは年間3,000万人近い観光客が到着する観光立国。一方でホテルの数は年々増加中で、観光客増加の割にホテル宿泊料は高騰していません。東京とは対照的なタイのホテル事情について紹介します。

ホテル経営者 リスクの伴う事業に警鐘を鳴らす 「設計・立地が重要」

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バンコクの住宅街を走る高架鉄道BTS。投資家はBTS・地下鉄駅近くに小規模ホテルを建設したり、古い建物やタウンハウスをリノベーションし宿泊施設を作る。

タイ不動産関連のコンサルティング業務を行うAREAのChamnong Buakai常務取締役によれば、小規模ホテルと比較して大規模ホテルへの投資はかなりのリスクを伴うという。

「ブティックホテルが最も早く投資を回収することができるでしょう」と氏は述べた。「リバーサイドのブティックホテルの中には、一等地に立つ五つ星ホテルの多くより、1か月あたり多くの収益を部屋あたりであげているところもあります」

※海外でのブティックホテルとは、80部屋(ヴィラ)以下の小さな規模で、ハイレベルなサービスと質の良いアメニティーを兼ねた、上質なホテルを指す

タイにおけるホテル事業への投資は現状魅力に欠ける

供給過多と世界経済が停滞するなか、タイにおけるホテル事業への投資は現状魅力に欠けることが2016年10月18日に開催されたホテル投資セミナーにおいて明らかとなった。

シーロムとサトーンで2つのホテルを経営するI Residence Hotel Group常務理事のKunawat Damrongmanee氏は、「タイのホテルは現在激しい競争に晒されています。ホテルの立地が地下鉄やモノレールなどの公共交通機関の近くであれば、競合するホテルはもはや近隣のホテルではなく、マス・トランジット沿線駅近くにあるホテルも競合となるのです」と氏は語った。

ホテル利用者や観光客も国籍ごとに嗜好が異なる

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観光客も様々な市場に分かれているため、ホテルの経営者らは各分野に売り込みをかけている。ヨーロッパと中国からの観光客、また団体や個人とでは旅行に対する要望が異なる。

魅力的な旧市街地、公共交通機関に近い立地が前途有望

Chamnong 氏は、「訪れて魅力的な旧市街地は成功する立地条件の一つホテル投資を検討する人は古い家や店舗を購入し、小規模ホテルにリノベーションを検討しても良い」と言う。

AREAのSopon Pornchokchai常務取締役は、前途有望なホテルの立地は遺産や昔ながらのコミュニティが存在する場所のほか、公共交通機関(マス・トランジット)に近い地域だという。

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古い建造物が残るバンコクの街角 (筆者撮影)

「小規模のホテルにとって設計やデザインも重要な要素の一つです。簡素さや珍しいデザインかつ、上品さが求められています」と氏は示唆する。「無償の洗濯物のクリーニングサービス等の価値があり、意外なサービスにより何回も宿泊をしたいという気持ちが喚起され、口コミとして広がるのです」

「国としての観光地に無いビジネスはほとんど成功しないということが経験上わかっています」と氏は言う。「あまり知られていない観光地のリゾート型のホテルの経営は失敗に終わる傾向にあります。一方で会議やセミナーに対応できる従来型のホテルも政府機関との緊密な連携が必要とされることから経営は難しいでしょう」

(出所: The Bangkok Post “Hoteliers warn on a risky business” グロビジ!翻訳・要約)

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確かに、ホテル・ゲストハウスは競争過多だと感じる

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バンコクのリバーサイドで長屋をリノベーションしたゲストハウス。一泊300バーツ程度で個室利用できることもある

近年、タウンハウスを改造したゲストハウスがBTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)駅近くで急増しています。オシャレにリノベーションされたゲストハウスが、最近はスクンビット近辺でもドミトリー(相部屋)なら200~300バーツ前後で泊まれるほど宿泊料も下落。バックパッカーの聖地と言われたカオサン通りとほぼ同じ価格まで来ています。

aibnbなどの民泊についてもタイでは近年取り締まりが強化されつつあります。民泊に関する規制について詳しくは下記よりご覧ください。

タイでAirbnbによる「民泊」向け空室活用に警鐘、規制強化への動き

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板野 雅由
バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。現在はバンコクにてコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」を開発中、日本国内でタイ不動産セミナーも開催しています。 1981年岡山県倉敷市出身、在タイ4年目。