
復調の兆しを見せる仮想通貨。日本の取引所でビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨取引をする投資家も増えましたが、タイでもビットコインのトレードは増加中。
日本人がタイの仮想通貨取引所で口座開設しておけば、資金移動など様々なメリットも享受可能。今日はタイの仮想通貨取引所で口座開設する方法を紹介します。
タイでもビットコイン等の仮想通貨取引数が急増中
日本人がタイの仮想通貨取引所で口座開設する方法を紹介する前に、タイ王国におけるビットコインの法的な扱い・政府方針を見てみましょう。
タイにおけるビットコインの法的な取り扱い・政府の方針
日本、アメリカ、イギリスなど主要先進国がビットコインを法的に合法と認める一方、タイ王国ではビットコインによる物品やサービス売買を禁止とするなど、一部制限を課している。
2013年7月、Bitcoin Company Ltd. は、タイ国内における営業許可を求めてタイ銀行に対してビットコインの動作原理のプレゼンテーションを行ったが、その最後にて外貨取引当局のメンバから、適用できる既存法の欠如や、資金調整、およびビットコインが金融媒体として多様な面をもつことから、ビットコインを用いる活動はタイでは違法だとアドバイスされた。そのことは、ビットコインの売買、ビットコインによる物品やサービスの売買、タイ国外とのビットコインの出入金のすべてが違法であることを意味していた。しかし、2014年2月15日、タイ銀行が書面で示したところによると、バーツと交換される限りにおいて、ビットコインの取引は適法とされる。したがって、ビットコインはタイ国内において外貨との交換に用いてはならない。タイ銀行は、ビットコインの規制のために法の適用範囲を広げる計画はないとしている。
(出所:wikipedia 「各国におけるビットコインの法的な扱い」)
上記を見ても分かる通り、タイにおける仮想通貨の取扱いはグレーライン。白黒をつけず曖昧なまま物事を進めるのはタイの特徴で、ビットコインについても今のところマイペンライ(問題ない)のよう。
また、2018年1月9日にはバンコクポスト紙が、タイでビットコインの先物取引が開始される事を報道した。
シンガポール系のフィリップ証券タイランドは、タイでビットコイン先物取引の仲介を開始する。タイ証券取引委員会(SEC)は、取引仲介に問題はないとの見解を示している。9日付バンコクポストが報じた。出所:NNA
仮想通貨のICO規制法がタイで施行
2018年5月14日には、新規仮想通貨公開(ICO)などを管理規制する新法「デジタル資産事業法」が施行。ICOの発行や仮想通貨取引所の運営開設はタイ証券取引委員会(SEC)へ申請し免許制とされました。
タイ国内最大のビットコイン取引所で口座開設
それでは、タイでビットコイン取引口座を開設する方法を見ていきましょう。
私はbx.in.thという取引所を使っています。運営者はBitcoin Co., Ltd. (Thailand)、同社の会社情報によるとタイ王国で初めて仮想通貨取引所を開設した企業で、最大規模との事。
bx.in.thの信用性とセキュリティ、ウォレットの利用について
正直なところ、同社の信用性は不透明ですが、仮想通貨に詳しい友人から勧められた点と意外と日本人ユーザーも多かったことから、同社で口座開設し取引を継続中。
ログインもgoogle authenticator を使うなど、他社に比べセキュリティ対策を実装。但し会社の倒産リスクを考慮し、取引所で購入した仮想通貨をウォレット(仮想通貨用のお財布)に移して保管しましょう。
▼ビットコインの使い方を知るには、ビットコインを保管するウォレットや取引所の区別から (Hello Vandle)
そうする事で、万が一 Bitcoin Co., Ltd. (Thailand)が倒産した場合も、購入済みのビットコインなどに影響はありません。ウォレットについては上記の記事を参照ください。
【追記】Bitcoin Co., Ltd.に問合せをしたら17分で返信ありました
先日購入したBCH(ビットコインキャッシュ)の残高に疑義があり、土曜日にBitcoin Co., Ltd.へウェブサイトから問合せをしました。仮想通貨とは言え、お金の事なので心配です。ましてタイの取引所ですし。
問合せから僅か17分後、担当者のNalineeさんから返信が。丁寧に過去の取引明細を引用して頂き、自分の勘違いである事が確認できました。上写真ではUpdateが約3時間後ですが、これは私がお礼のメールを送ったため。僅か17分での返信など、迅速な対応は正直期待してなかったのでとても安心できました。
ビットコイン等、仮想通貨の取引口座を2か国に開設する事のメリット
- 国際間の資金移動も瞬時に出来るようになる(手数料は約10円~)
- 取引所ごとにビットコイン価格にスプレッド(価格差)があり裁定取引も可能に
- 日本の取引所が取り扱わない仮想通貨を購入できる
上記が海外でビットコインの取引口座を作る主なメリット。以前にTwitterでも書きましたが、富裕層にとって資産をスムーズに海外移転する方法は重宝されるため、今後利用者や価格上昇は続くと私は考えます。(もちろん取締りも強化されるでしょうが)
日本ではビットコイン積立、タイの取引所でビットコイン以外の仮想通貨を購入
ちなみに日本国内での取引はZaifという取引所にてビットコイン積立で運用中。毎日定額を買い続けるので、急騰や急落にも心を痛める事がないのでチキンな私にピッタリ。(2018年10月以降、運営側がサービス休止中です)
本記事で紹介したタイの仮想通貨取引所 bx.in.th については、下記リンクより口座開設可能。サイト内の「Resister」ボタンから氏名等を入力し作成します。英語ですが、何とか頑張ってみてください!
※本記事は投資を勧誘するものではありません。投資の判断は、自己責任でおこなってください。
<こちらの記事も合わせてどうぞ!>
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