モンゴルの首都、ウランバートルの物価・ビジネス環境について

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モンゴルの首都ウランバートルへ行ってきました。世界一人口密度の低い国で人口318万、宗教はチベット仏教。1921年に中国との紛争を制し、独立を果たしています。

雄大な大地とゲル宿泊体験などが魅力ですが、東アジアの中でも、モンゴルほど今後経済成長の波を迎える国は北朝鮮を除けば無いかもしれません。途上国モンゴルの首都ウランバートルの物価を紹介します。

※モンゴルトグログ(MNT)の為替レートは、2018年9月現在の対日本円で1トグログ=約0.045円。1000トグログで50円弱と考えれば計算しやすいでしょう

ウランバートル、モンゴル国民の半数が暮らす都市の物価

(写真) モンゴルの広大な大地、人口密度は世界最小

モンゴルの人口や一人当たりGDPなど、基礎情報については、下記記事を参照ください。

モンゴルに潜在成長力を感じる4つの理由

  1. 急激な経済成長
  2. 人口の半数が首都に一極集中
  3. 豊富な鉱山資源 (例:金は一つの鉱山で米国全土の鉱物資源に相当)
  4. 英語・ロシア語スピーカーも多い

モンゴルの人口は約300万人、後述しますがその半数が首都に住むという極端な一極集中社会です。一人当たりGDPは通貨トグログの為替レートが流動的で、2018年の予測で約4,000ドル程度。ASEANならインドネシアと同等のレベルです。人口が少ない分、経済成長が始まれば一気に急上昇する可能性を秘めています。
出所:モンゴルの基礎データと潜在成長力を感じる4つの理由

肉中心で意外と安くない、モンゴルの飲食の物価について

  • 都心のオシャレなレストラン:約400円~500円
  • 郊外の少し不衛生なレストラン:約150円~
  • 韓国系のおしゃれカフェのコーヒー:約230円

ウランバートル滞在中に最も高く感じたのが、飲食費。モンゴル人の事務職初任給は約4万円前後ですが、ランチの食費は400円~500円程度。都心のオフィスで働くホワイトワーカーは食あたりを懸念し、価格の安いランチを取らないようです。現地の人もこの状態、旅行時の食べ物にはご注意を。

外資系飲食店はKFCやバーガーキングなど一部のみ。一方で韓国系はCaffe BeneやTOM N TOMS COFFEEなどが進出済み。Wi-Fiを使いながらコーヒーを飲めるのは悪くありません。価格はコーヒー1杯5,000トグログ(約230円)でした。

白タク価格に覚悟を!ウランバートルの交通インフラの物価

 (註) 都心でラクダに乗る事はありません

モンゴルの基礎データの記事でも書きましたが、ウランバートルは地下鉄等の公共交通機関がありません。タクシーもメータータクシーは滅多に見かけず、白タクが主流。ウランバートル市民も白タクを利用しています。相場価格は2,000トグログ(90円)から。

モンゴル語が話せない場合、タクシー価格はふっかけられます。バス以外の価格はあってないので、交通費は余裕を持って旅するのが良いでしょう。旧ソ連諸国同様にゆったりした街の作りで徒歩移動は厳しく、訪問した9月中旬でも降雪するほど。夏も暑く、年間を通して車移動がベターです。

モンゴル・ウランバートルのICカードと路線バスでチンギスハーン国際空港へ行く方法

価格を抑えるならバス移動が便利ですが、ウランバートルのバスは上の記事にある「U Money」という電子マネーしか使えない車両もあるのでご注意を。料金は1,000トグログ(45円)からと安価です。

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モンゴル・ウランバートルの治安について

 (写真) ウランバートルのチンギスハーン国際空港

ウランバートルは比較的治安の良い地域で、外務省の海外安全情報ページでも危険度は発令されていません。重犯罪は少ないもののモンゴル渡航時は、スリや置き引き、強盗等には注意しましょう。深夜の外出や深酒はどの国でもそうですが避けるべきです。

なお、モンゴルは歴史的背景から中国人に対して悪い感情を持っている場合もあります。中国人と間違えられ暴行を受けるという事件も起きています。治安とは関係ありませんが、標高が800m前後と高いため、こまめな水分補給や激しい運動はしないなど健康管理に留意しましょう。

ウランバートルのおすすめホテルと価格について

 (写真) ザ ブルースカイ ホテル アンド タワー

ウランバートル滞在時、何不自由なく快適にステイを希望するなら「シャングリラホテル」が唯一の選択肢。下記写真のシャングリラモールも併設で、食事や買い物にも事欠きません。特に夏の暑い時期や厳冬期には、こうしたホテルがお勧めです。

 (写真) シャングリラデパート

少し価格を落として1泊1万円前後のステイを希望するなら、写真の「ザ ブルースカイ ホテル アンド タワー」が特徴的なランドマークとしても有名でお勧めです。

モンゴルの首都ウランバートル、物価まとめ

モンゴルの首都ウランバートルの物価編、いかがでしたか?物価も決して安くなく、SIMカードの購入規制など、外国人にとって旅しやすい環境とは言えない国でした。一方で外貨の出し入れや金融規制が少なく、海外不動産を購入する方などビジネス面を考えると行く価値は十分にあります。

  • 鉱山資源の動向で国の経済が左右される
  • 労働人口比率は全人口の66%、識字率99%
  • オルトロゴイ鉱山、世界一の銅と金の埋蔵量
  • モンゴル投資で気を付けるべきは為替、ボラティリティ高い、過去には中央銀行の政策失敗もあった
  • モンゴル不動産の新築価格(住宅)は安定、中古価格は停滞気味
  • ウランバートル市民の6割がアパートに暮らす、残りはゲル(インフラ無し)
  • モンゴル自体は中国経済に依存、ロシアとはさほど経済的な関係がない
  • 発電機はソ連時代の2基しかない。発電量に限界があり、アパート建築許可取得が困難
  • 国内の銀行、約14行のうち取引高は上位5行で9割を占める
  • トグルグ建て預金は定期預金金利17-19%、米ドル建て定期預金は約6%~9%の預金金利(預け先によって異なる)

上記は現地で聞いたセミナーの講演内容の一部です。今回は私も紹介を受け大手銀行での口座開設を行い、不動産も小口で一部取得予定。極寒期にゲル生活は過酷ですから、温熱システムの整った都心部へ人口が集中する点は他国には無い面白いポイントだなと感じました。

 

旅行面ではモンゴルの雄大な大地とゲル宿泊は良い思い出になるでしょう。観光なら都心よりも郊外のゲルや乗馬体験などがお勧めです。お土産にカシミヤコートも日本の数分の一の価格で安く買えますよ!

<こちらの記事も合わせてどうぞ!>

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板野 雅由
バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。現在はバンコクにてコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」を開発中、日本国内でタイ不動産セミナーも開催しています。 1981年岡山県倉敷市出身、在タイ5年目。