タイのビザ・永住権

タイでの「現地採用就職」を考える。海外で生活するためのハードルは何だろう?

タイでの「現地採用就職」について、考えてみたいと思います。先日の記事「タイでの最低月給は日本人の国内初任給平均を上回った!タイで働くほうが日本より給与が高いってほんと?」が、はてなブックマークでもTOPに表示されるなど、大きな反響を頂きました。

そこで今日は、タイでの海外就職に対する僕の意見をお伝えしたいと思います。それでは、いってみましょう。

タイでの「現地採用就職」について、寄せられたコメントや意見をご紹介します。

  • 5万バーツの10%である日本人への最低課税額5千バーツを会社が負担するだけで、自身の給与が5万未満の現地採用者はかなりいるはず。
  • 簡単に仕事が見つかるとか書いてあるけど、最低限の英語はできなくちゃいけないんでしょ。
  • 一面では正解。ただタイ側労働市場の需要が限られるし単純比較は無理。
  • 場所がバンコク以外で何もない所の可能性や、実はその最低額以下の仕事がある事実を伝えなけりゃ勘違いしそう。

タイでの現地採用に賛同する意見もありましたが、一方でご指摘もいただきました。あえて箇条書きで抜粋しましたが、僕なりの見解をご紹介したいと思います。

タイでは労働許可証がもらえる職がすぐに見つかるか?

タイで現地就職する

正直、努力も必要でしょう。ご指摘の通り、製造業の営業であれば、シラチャやアユタヤと言ったバンコク以外の勤務地もあります。バンコクほど生活の利便性が高いわけではありませんが、地方都市でもに飛び込む気概があれば、仕事を得られるチャンスは増えるでしょう。

今までに僕の知人も、タイで現地採用の仕事をするために数名バンコクに来ています。海外の生活になじめず既に帰国した人もいますが、仕事が見つからずに諦めて帰国したと言う人は一人もいません。

いきない海外での就職活動が不安な方には、転職サイトの利用がオススメです。【ビズリーチ】などは特に海外就職に強いため、会員登録(無料)しておけば事前にどんな案件があるか知ることもできます。

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就職時における、英語やタイ語など言語の必要性について

パタヤのロシア人エージェント

言語は出来るに越したことはありません。しかし、私の友人にも来タイ当初はの中学1年レベルの英語だけしか話せなかった方も多くいます。例えば、最近知り合った方は、バンコクのコールセンターで働くかたわらタイ語を学び、現在転職を考えています。

余談になりますが、タイでの日系コールセンターという職業は、あまり給与が高くないことで知られています。企業がBOI(投資恩恵特典)を取得していることが多く、こうした企業に勤める場合は日本人の最低月給以下の給与を設定することが出来るためです。

タイで働きたい人たちへ (パーソネルコンサルタント)
タイでの就職Q&A

それでも生活に困らない程度は給与をもらえますから、その間にタイ語を学び、5万バーツ以上もらえる企業への転職を目指す方も少なくありません。タイでの就職に関する良くある質問が、上記のサイトに詳しく書かれています。

最近では、オンラインでタイ語を学べる環境も増えてきましたから、事前に勉強しておくのも良いかもしれません。来タイするのに、僅かでもタイ語の基礎が分かれば就職にも有利ですし、精神的な不安も減ることでしょう。

オンラインタイ語学校 TLP
MINNANO オンラインタイ語教室

実際にタイで現地採用として働かれている方が書いているブログも多数あります。ASEANで働くを近くするアセナビさんが「転職希望者続出!? アジア現地採用ブログまとめ」という記事でまとめてますので、読んでみてください。

日本と海外の給与差の逆転現象は、インドや韓国でも起きている?

前回の記事は、実際に1,000件近いリツイートをいただいており、その中には上のようにインドや韓国でも日本の給与を逆転する現象が起きているという情報も寄せられました。既に円安も急激に進んでいますし、今後10年間で日本の給与は世界的に見ても高くないという環境になるのかもしれません。

タイでインターンをした、大学院生の意見

タイの国際機関でインターンシップ

昨月まで世界的に有名な国際機関の「U」でインターンをされていた、東京工大大学院生のIさんにインタビューをしたところ、「海外でのインターンの体験を薦めるか?」と言う質問を投げかけてみたことがあります。

--学生のうちに海外でインターンをされているわけですが、他の学生にも勧めますか?
海外に抵抗が無い方には、行ってみることをオススメします。一方で、海外に興味がない方は無理することもないと思います。僕自身の経験で言うと、自分自身が狭いことに気づきました。「海外はこんなものか」と思うこともあれば、「こんなんもあるんだ」と思うこともあります。経験をするという意味では、行ってみても良いと思います。

彼の意見には、僕も賛成です。インタビューの全内容は以下からご確認いただけます。これから海外就職や移住を考える方にとっては、有益な内容だと思います。ぜひ、ご一読ください。

【インタビュー】バンコクの国際機関で働く大学院生に、タイでのインターン生活について聞いてみた。

海外に飛び出して仕事をしてみるということ

海外で就職してみる

タイの保険会社アリアンツアユタヤのスタッフたちと

実は僕の場合も同様でした。沖縄在住時代に事業家の方に声を掛けてもらい、海外初進出となるタイ法人の立ち上げや事業拡大を経験。当初はゼネラルマネジャー職でしたが、2014年4月よりタイ法人の代表として経営に携わるようになりました。

海外での生活というのは、実際に始めて見なければ向き不向きが分かりません。僕が「日本人にとって住みやすい街」と思うバンコクでも、やはり生活になじめず3か月を待たず帰国する方もたくさんいらっしゃいます。海外に出る人が少ないからこそ、人とは違ったエッジも生まれます。

シソポンのセントラルマーケット

ルビコン川を渡る」という表現があります。紀元前49年にカエサルが「賽(さい)は投げられた」と叫び、ルビコン川を渡って宿敵ポンペイウスに決戦を挑んだ故事で、重大な行動に出るたとえとして「ルビコンを渡る」と用いられます。似た形で、脳科学者の茂木健一郎氏は「アウェーに出る」ことを推奨しています。

今回ご指摘いただいたように、タイでの就職を決意して移住したとしても上手く行かずに帰国するケースもあることでしょう。実際に僕のスタッフにも、バンコクになじめず帰国してしまった人もいれば、タイが気に入って住み着いた人もいます。

一度、外国で生活してみれば、合うか合わないかが分かるはずです。日本が自分に向いていると思えば、日本での仕事や趣味、生活に打ち込めば良いでしょう。お伝えしたいのは、「興味があるなら、海外に飛び出してみる」こと。その行き先として、僕はタイのバンコクをオススメします!

追記: ※タイや東南アジアなど海外で働きたい人は海外就職に強い転職サイト「ビズリーチ」や日本でも有名な転職サイト「リクナビNEXT」などに会員登録(無料)していると、海外勤務のチャンスが広がりますよ。現地の日本人の給与水準を調べてみることも可能です。

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タイが「マルチプルビザ」発給を検討中!最大1年の期限で、何度もタイを訪問できるようになるかも!?

タイを訪れる全外国人に対し、最大1年の有効期限で何回も出入国が可能な「マルチプルビザ」を発行する可能性があると、政府広報局が発表しました。

今日は National News Bureau of Thailand が発表した声明を元に、閣議中のタイのマルチプルビザ(数次入国ビザ)についてご紹介します。

タイの「マルチプルビザ」が、2015年2月にも導入される?

パタヤのウォーキングストリート

外国人観光客が多く訪れる、パタヤのウォーキングストリート

内務省は、すべての外国人旅行者にマルチプルビザ(複数回入国可能な数次ビザ)を許可するというアイデアを検討している。

新たに提案された「マルチプルビザ」規定は、滞在予定期間に合わせた2種に分類される予定だ。一つは、6か月有効で料金は2,000バーツ。3,000バーツのビザなら1年間有効で「微笑みの国・タイ」を満喫できる。

現在、この提案は議会によって検討されている。同省は、内閣が中国の旧正月前(2月中旬頃)にゴーサインを出すだろうと述べた。この政策が施行されれば、観光客の増大を後押しするだろうと期待される。

一方、タイの旅行代理店協会は、「この政策によって観光客の滞在期間が間違いなく伸びるだろう。しかし、観光客の増加につながるかどうかは予測できない」と、意見を表明した。

この政策で、観光収入が2.2兆バーツ(約7.9兆円)になることを目標としている。以前の観光庁の試算では、2.135兆バーツが目標だった。

(出所: National News Bureau of Thailand “Interior Ministry contemplates multiple visa for all visitors, boosting tourism scene” 筆者翻訳・要約)

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 タイのマルチプルビザ、最新情報まとめ!

タイで働く外国人パスポート

  • タイの国民議会が、有効期間中は出入国を繰り返せる「マルチプルビザ」導入を検討中
  • 半年ビザ(2,000バーツ)、1年ビザ(3,000バーツ)の2種
  • 早ければ、2015年2月の中華正月より運用を開始

タイを愛する方にとって、メリットの大きいマルチプルビザ。但し、「滞在日数」や「何度出入国可能か」など詳細は公表されていません。タイは昨年8月以降、ツーリストビザや学生ビザの更新が厳しくなるなど、居住ビザを持たない外国人の長期滞在が厳しくなっています。

現在、日本人はダブル(2回出入国可能)の数次ビザは取得可能。しかし、今回の「マルチプルビザ」でノンイミグラントビザ(ビジネスやリタイヤビザなどの居住用ビザ)同様に、何度も出入国が可能になれば旅行者にとって大変便利な環境が生まれます。

早ければ2月スタートですから、月内には詳細が固まる可能性もあります。一方で、タイですから自然消滅する可能性も否めません(笑) 続報が出しだい、ご紹介致します。お楽しみに!

【追記 2015/08/09】
案の定、発行が遅れているマルチプルエントリービザですが、プラユット首相が発行を認可したとの報道がありました。

タイで「マルチプルエントリービザ」認可報道!入国に欠かせないビザ問題の救世主は導入にまだ時間がかかりそう。

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タイ入国ビザの申請方法・更新情報まとめ

タイの労働許可証(ワークパーミット)の期限が1年から2年に延長される?

タイの外国人向け労働許可証は、取得が難しいことで有名です。例えば、BOI という投資奨励恩典を取得していない場合、「外国人を一人雇用するごとに、タイ人を4名雇う事」や「企業の資本金最低200万バーツ(約720万)で、2名目以降は都度200万バーツを増資する」など、発生する費用は少なくありません。

今日は、タイの労働許可証(ワークパーミット)の期間延長に関するニュースを、バンコクポストの記事よりご紹介します。

タイの軍政権、外国人向け労働許可証の期限延長計画を発表

タイの労働許可証

タイの外国人向け労働許可証

タイの軍政府は、タイで働く外国人労働許可(ワークパーミット)の期間を現在の1年から2年に延長すべく、内閣の承認を求めることを計画している。外国直接投資の誘致を増加させることを、目的とした措置の一部だ。

チェンライで開かれた第32回タイ商工会議(TCC)年次総会の日曜フォーラムで、Pridiyathorn Devakula 副首相が計画を明らかにしたもの。政府は明日の週次ミーティングにおいて、労働許可の延長を承認する法案の提案をする予定だ。「タイでの外国投資を後押しするための政策だ」と、副首相は語る。

その他の方針として、タイで地域統括本社(regional headquarters)を設立する場合、外国人投資家に特典を与える計画も、政策の一部に含まれている。「これらの施策は、タイを貿易立国とすべく作られた」と、Pridiyathorn政府経済情勢担当官は話す。

「タイを”デジタルエコノミー”に変貌させる計画が、年明け早々に発表される。タイ経済は、現プラユット政権が実施している景気刺激策のおかげで、1月には明確な回復を示すだろう」と、彼は続けた。

(出所: Bangkok Post “govt unveils plan to extend work permits” 筆者翻訳・要約)

労働許可期間の延長は、タイで働く外国人にとっては朗報!

タイで働く外国人パスポート

在タイの労働者にとって、労働許可証の期限が2年に延長されるというのは朗報です(更新の手続きにかかる労力は結構なものです)。とは言え、バンコクポストの記事にある「外国直接投資が増加させる」ための直接要因には、あまりなり得ないでしょう。

それなら、当記事の冒頭で書いた規約(「外国人を一人雇用するごとに、タイ人を4名雇う事」や「企業の資本金最低200万バーツ(約720万)で、2名目以降は都度200万バーツを増資する」など)を緩和するべきでしょう。とはいえ、タイ居住者にとって重要な政策であることに間違いありません。続報があり次第、ご紹介します。

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タイの軍事政権、国境周辺でのパスポートなし労働を承認か?

タイ国内の労働が、隣国から労働者受け入れのため、国境地域におけるパスポートなしでの労働を合法化する新しい規則を策定中です。国境周辺の経済特区を活性化するための軍事政権の計画とも、この動きは一致しています。

タイへ来る隣国からの労働者

100万を越す隣国からの労働者が、タイへ仕事を求めてやってくる。
大部分はミャンマー・ラオス・カンボジアからの労働者だ。

労働省の事務次官 Jirasak Sukhonthachat氏は、「軍事政権へ提案され議会も検討している」と語った。

この新規則は議会を経て承認される必要があるものの、外国人労働法が一部緩和される見込みで、タイへ入国した隣国からの労働者はパスポートの代わりに入国書類だけで労働が可能となる予定だ。

タイの軍事政権は7月に、以下4地区で経済特区の設置を承認している。ソンクラー県(タイ深南部・マレーシア国境)のサダオ、タック県(タイ北西部・ミャンマー国境)のメーソート、サケオ県(タイ東部・カンボジア国境)のアランヤプラテート、トラート県(タイ東部・カンボジア国境)のクロンヤイの4つだ。

軍事政権のプラユット首相によると、来年のASEAN経済共同体(AEC)に向け、さらにいくつかの経済特区の開発を進める予定だが、同時に国境エリアでの労働力不足も懸念されていた。

先日施行された隣国国籍の外国人に対する暫定労働許可証の発行開始(※下記記事参照)にともない、国境周辺で働いていた不法就労者が正規労働者として大都市に移動しており、タイ国内(特に国境周辺)のビジネス経営者が不満を募らせていた。

タイ国内の不法就労問題に光明?軍政権が活路を開いた!

タイ労働省の長官 Sumet Mahosot氏と、ラオスの労働技術開発斡旋局のPhouvanh Chanthavong両氏が、新規則の締結に向けて協力することを今月初めのノーンカーイ会談において合意している。

出所: Bangkok Post 『NCPO mulls border shakeup』 筆者翻訳・要約

2015年末のASEAN経済共同体で国境周辺が大きく発展する?

アランヤプラテートからカンボジアへと延びる鉄道も工事中

アランヤプラテートからカンボジアへと延びる鉄道も工事中

先日、タイ国境のアランヤプラテートとカンボジア国境のポイペトを視察してきました。特にポイペト側はタイ人がカジノを求めて大挙しており、かつて貧民窟と呼ばれていたところも変化を見せ始めています。

ASEAN経済共同体(AEC)が2015年末に発足。発展が期待される南部経済回廊を旅してきた!(1)

カンボジアの最低月給が約1.2万円、タイ国内の最低月給が3万円と国民所得には開きがあります。カンボジアも最低月給を上げ続け、給与格差はいくぶんマシになりましたが、まだ倍以上違うわけです。今回の新規則で、カンボジア国境の街で寝起きし、タイ国内へ出勤するという流れもさらに加速することでしょう。

マレーシアとジョホールバルのような形で、タイ国境の街の地価が上昇するのではないかと僕は仮説を立てています。カンボジアに会社を作って、その名義で土地を保有するという方法もありますし、リスク承知で投資してみるのも面白いかなーと(笑)

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タイのビジネスビザ不所持問題、カンボジア人労働者がタイから逃げ出している?

今月、タイで発生した軍事クーデターの影響で、カンボジア人労働者が次々と故郷へ帰っているとの報道があります。軍政権が取り締まりを行っているようで、国境周辺は騒然とした事態になっているようです。

今日は、タイ国内のカンボジア人の就労ビザや労働者の実数に関する今後の見通しをご紹介します。 続きを読む