ASEAN基礎データ

アセアン経済共同体(AEC)とは何ぞや?5分で分かる関税動向や影響まとめ。

アセアン各国のみならず、世界全域で2015年末に発足した「AEC」が注目されています。ASEAN在住者はご存知だと思いますが、雑誌やTV・新聞などでも良く取り上げられるトピック。

「AEC」は、ASEAN Economic Communityの略で、日本語では「アセアン経済共同体」と呼ばれています。まだ発足直後ですが、今後の動向をアセアン域内の各国が注目しています。「ASEAN経済共同体(AEC)」と、起こり得る変化について、ご紹介します。 続きを読む

ASEAN諸国がアセアン共同体の発足宣言に調印

アセアン共同体(Asean Community)の発足に伴い、ASEAN計10か国の首脳が2015年11月22日にクアラルンプールで調印式を行いました。

この調印を機に、今後アセアン経済共同体(AEC)などの枠組みがASEAN域内で正式に稼働を始めることになります。まずは調印の様子と、ASEAN共同体の初代議長となるマレーシアのナジブ首相の発言をご紹介します。

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「ビジネスのしやすさランキング」タイは世界26位!世界銀行が発表。

タイへの日系企業の進出が止まりません。帝国データバンクによると、2014年1月時点でタイへ進出済みの日系企業は3,924社。同社発行の資料では、まとめとして下記の解説がついていました。

2011 年の洪水に見舞われた後も、製造拠点としてのタイの魅力は健在で、製造業を中心に進出企業数は前回調査比 25.2%と大幅に増加していたことがわかった。製造拠点としてのタイの魅力とは、ASEANの一角であることもさることながら、80 年代にはすでに本格化していたという進出の歴史の長さにあるだろう。進出実績が増えることで産業集積が進み、現地でのサポート体制も整う。また、工業団地や電力などのインフラ整備や現地労働者の熟練も進む。こうして長年かけて培われてきた魅力は、1 度の災害や政情不安で損なわれるようなものではない。今後の人件費上昇は避けられないものの、それに応じて中間層の人口が増加し、自動車や家電などの需要は堅調に推移するだろう。今回のデモの長期化によって、一時的に損害が出たり進出が敬遠されたりすることもあるだろうが、同国にとって最大の貿易相手国である日本の立場は揺るがず、情勢の鎮静化とともに製造業を中心とした積極的な進出が続くとみられる。
(出所:帝国データバンク 『第2回 タイ進出企業の実態調査』)

そこで今日は、バンコクポストの記事より「ビジネスのしやすさランキング」についてご紹介します。

「ビジネスのしやすさランキング」タイは26位、ASEANでは第3位。
アセアンのビジネスのしやすさランキング(世界銀行)

ASEANのビジネスのしやすさランキング 出所:世界銀行

世界銀行が発表した「ビジネスのしやすさランキング」でタイは前年の28位から26位へと順位を上げた。ランキング上昇要因のひとつに、小規模商業用ビルの建築許認可のスピードが早いことと、世界銀行は理由を説明する。

世界銀行でポートフォリオマネジャーとして、カンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、タイの資産運用を手がけるConstantine Chikosi氏は、「『ビジネス白書 2015』でタイのランクは2位上がった。建設の許認可のみならず、電力インフラ、契約で少数株主も保護している点を評価した」と話す。

さらに同氏は、「タイは長期間にわたり、公共サービスの提供を改善に注力している。国外での商取引を促進したり、建設許可スピードが早いのも、意図的に改革を実施した結果だ”と語った。
(出所: Bangkok Post “Thailand’s business ranking up” 筆者翻訳・要約)

ASEANではシンガポールが世界第1位、最後のフロンティア・ミャンマーはビリから9番目。

シンガポール・マーライオン

ASEANではシンガポール(人口540万人)が、世界銀行の「ビジネスのしやすさランキング」第1位に君臨、マレーシア(人口2,995万人)も18位と好位置につけています。そこで、「タイはどうなのか?」ということを以下の指標を使って考えてみました。

  • ビジネスのしやすさランキング:26位
  • 名目GDP:30位
  • 一人当たり名目GDP:93位(5,675.80ドル)
  • 人口:20位(6,823万人)

  出所 : IMF 2013年のデータに基づく

数字を見ると、人口やビジネスのしやすさランキングは比較的上位ですが、タイの一人当たりGDPは93位と下位に甘んじていることが分かります。前向きに捉えれば、まだまだ成長余地はあるということでしょう。

マレーシアの一人当たりGDPが10,456ドルですから、タイがマレーシア程度まで追いつけば、人口の多さからしてもかなりの経済力を備えた国になるわけです。タイは政治の問題もありますが、ASEANの中心という地政学的メリットもあり、まだまだ成長するだろうと私は見ています。皆さんはどうお考えになりますか?

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ASEAN諸国の法人税・個人所得税・VAT比較!ASEANで最も税率が高い国はどこ?

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ASEAN諸国の法人税・個人所得税・VAT比較!ASEANで最も税率が高い国はどこ?

今日は、ASEANの法人税・個人所得税・VAT(付加価値税)をご紹介します。

ASEANの法人税・個人所得税・VAT(付加価値税)

まずは、法人税から見ていきましょう。ASEAN諸国の平均は23.1%。最高税率はフィリピンで30%、最低税率はシンガポールの17%です。ちなみに、日本の法人税は平成24年度以降25.5%となっていますが、復興特別法人税や事業税などが課税されるため、実質的には約35%となっています。

その他、主要先進国の法人税率は以下を参照ください。

国・地方合わせた法人税率の国際比較

出所: 財務省 国・地方合わせた法人税率の国際比較

ASEAN域内で最も税率が高い国は?税率が低い国は?

日本が租税条約を結んでいる国

日本が租税条約を結んでいる国  出所: 財務省 我が国の租税条約ネットワーク

今回、法人税以外に個人所得税やVATも含めて調査してみましたが、フィリピンの税率がASEAN域内でほぼどれも最高税率となっています。一方、税率が低いのはブルネイ。法人税は20%で、個人所得税・VATともにゼロです。個人所得税ゼロとは素晴らしいですね。

とはいえ、ブルネイは人口も少なく、国土も小さい資源国です。ビジネスをするには不向きでしょう。ビジネスで低い税率を求めるならシンガポール。法人税率17%です。租税条約も締結しているので、所得税や法人税の国際的二重課税を防ぐことも可能です。個人所得税も20%と低税率なのは、羨ましい限りです。

タイも2016年から法人税20%にすることを閣議決定しました。日本もそうですが、法人税率を下げる動きは世界的に進んでいます。

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低税率を求めるより、生活コストの安い国で過ごす方がベター?

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低税率とはいえ、シンガポールはやっぱり物価が高い。もし、日本と同額の所得を得られるのであればコストの安い国で生活するのが得策だと思います。例えば、マレーシアやタイなら生活レベルも高いですし、うまく節税する方法も存在します。

一方、僕が出張で訪れるカンボジアやミャンマー、ラオスはまだ個人所得まで課税できる能力が税務署にない。つまり、実質的に個人所得税ゼロという状態です(高額所得者であれば、話は別です)。

僕は生活コストの割に、モノが溢れているタイが大好きです。もし、アジアで生活するなら、どの国を皆さんは選びますか?


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日本からASEANへの直接投資が急増中。ASEANの成長はいつまで続く?

2013年、日本からASEANへの直接投資額が急上昇!
日本からASEANへの投資額推移

ASEANの成長はいつまで続くの?」、「タイはもうバブルなんじゃない?」タイで不動産業を営む関係で、良く聞かれる質問です。ASEANへの直接投資額は、答を導く一つのカギになるでしょう。

仕事柄、製造業など世界各国で活躍するビジネスマンの方と知り合う機会が多いですが、製造業はここ数年で中国からASEANへシフトしてきました。もちろん、その背景に中国の人件費や地価の高騰、尖閣問題、反日デモなどがあるのは周知の事実かと思います。ASEANにでビジネスをされている方は良くご存知のことでしょう。

上記グラフをご覧いただくと分かるように、日本からASEANへの直接投資は、ASEAN主要国・非主要国とも2013年に急拡大しました。一方、中国に関しては、この約10年間大きな上昇は見られません。

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 ASEANでも評価の高いタイ。今後は政治問題解決が課題。

タイのビジネス環境はアジア諸国と比較しても良好

上記は内閣府のデータを引用した資料です。少し要素までは見づらいかもしれませんが、タイの評価はとりわけ高いことが一目瞭然。タイは2013年後半まで、目立った政治問題もなく投資先としてダントツの人気を誇りました。既にインフラが整備されている国は、ASEANではまだ少ないのが現状です。

神奈川県が2011年11月~2013年1月に中小企業を対象にした海外展開動向調査によると、進出する希望地域として、タイが1位、インドネシア・ベトナムが同率2位で、中国は4位にとどまっている。
(出所:みずほリサーチ January 2014)

私は仕事で頻繁にカンボジアやミャンマーを訪れますが、やはり電力・道路ともにインフラは今後の整備が必須です。特にミャンマーはインターネットの接続環境が劣悪。「最後のフロンティア」と呼ばれるくらいですから仕方ないのですが、気持ちよく仕事が出来る環境には程遠いですね。

失業率0.6%のタイ。人件費は年10%弱ずつ増加している。
タイ人の平均月収推移

  • ASEANの成長はいつまで続くの?
  • タイはもうバブルなんじゃない?

最初の問いに立ち返ると、カギとなるのは2015年末のASEAN経済統合(AEC)の発足でしょう。以下、『月刊 経団連 2014.07』に「ASEAN経済統合への期待と日本の役割」という記事が出てますので、参照ください。

参考記事: ASEAN経済統合への期待と日本の役割

私は、成長度は多少鈍化するとはいえ、2015年末のASEAN経済統合を軸にASEANはまだまだ発展していくと考えています。特にタイはASEANの中心となる場所にあり、EUでいうところのドイツやフランスという位置。もちろん、政治問題や少子高齢化など一概に語れない部分もあるでしょう。皆さんはASEAN・タイの発展について、どう思われますか?

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