ASEAN基礎データ

アセアン経済共同体(AEC)とは何ぞや?5分で分かる関税動向や影響まとめ。

アセアン各国のみならず、世界全域で2015年末に発足した「AEC」が注目されています。ASEAN在住者はご存知と思いますが、雑誌やTV・新聞などでも良く取り上げられるトピック。

「AEC」は、ASEAN Economic Communityの略で、日本語では「アセアン経済共同体」と呼ばれています。発足から数年たつ今も周辺国が動向に注目しています。「ASEAN経済共同体(AEC)」と、起こり得る変化について、ご紹介します。 続きを読む

監視社会、新疆ウイグル自治区の首府ウルムチの基礎データ

新疆ウイグル自治区に行ってきます。首府ウルムチは様々な国と隣接し、シルクロードの要衝としてかつて大きく発展し今も多様な民族が暮らす場所。

ウイグルは中国国内でも経済発展が目覚ましいエリアで、インフラ整備が急速に行わる一方、弾圧などの民族問題が多い場所。そんな中国の辺境の地、新疆ウイグル自治区について紹介します。

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ASEAN諸国がアセアン共同体の発足宣言に調印

アセアン共同体(Asean Community)の発足に伴い、ASEAN計10か国の首脳が2015年11月22日にクアラルンプールで調印式を行いました。

この調印を機に、今後アセアン経済共同体(AEC)などの枠組みがASEAN域内で正式に稼働を始めることになります。まずは調印の様子と、ASEAN共同体の初代議長となるマレーシアのナジブ首相の発言をご紹介します。

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「ビジネスのしやすさランキング」タイは世界26位!世界銀行が発表。

タイへの日系企業の進出が止まりません。帝国データバンクによると、2014年1月時点でタイへ進出済みの日系企業は3,924社。同社発行の資料では、まとめとして下記の解説がついていました。

2011 年の洪水に見舞われた後も、製造拠点としてのタイの魅力は健在で、製造業を中心に進出企業数は前回調査比 25.2%と大幅に増加していたことがわかった。製造拠点としてのタイの魅力とは、ASEANの一角であることもさることながら、80 年代にはすでに本格化していたという進出の歴史の長さにあるだろう。進出実績が増えることで産業集積が進み、現地でのサポート体制も整う。また、工業団地や電力などのインフラ整備や現地労働者の熟練も進む。こうして長年かけて培われてきた魅力は、1 度の災害や政情不安で損なわれるようなものではない。今後の人件費上昇は避けられないものの、それに応じて中間層の人口が増加し、自動車や家電などの需要は堅調に推移するだろう。今回のデモの長期化によって、一時的に損害が出たり進出が敬遠されたりすることもあるだろうが、同国にとって最大の貿易相手国である日本の立場は揺るがず、情勢の鎮静化とともに製造業を中心とした積極的な進出が続くとみられる。
(出所:帝国データバンク 『第2回 タイ進出企業の実態調査』)

そこで今日は、バンコクポストの記事より「ビジネスのしやすさランキング」についてご紹介します。

「ビジネスのしやすさランキング」タイは26位、ASEANでは第3位。
アセアンのビジネスのしやすさランキング(世界銀行)

ASEANのビジネスのしやすさランキング 出所:世界銀行

世界銀行が発表した「ビジネスのしやすさランキング」でタイは前年の28位から26位へと順位を上げた。ランキング上昇要因のひとつに、小規模商業用ビルの建築許認可のスピードが早いことと、世界銀行は理由を説明する。

世界銀行でポートフォリオマネジャーとして、カンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、タイの資産運用を手がけるConstantine Chikosi氏は、「『ビジネス白書 2015』でタイのランクは2位上がった。建設の許認可のみならず、電力インフラ、契約で少数株主も保護している点を評価した」と話す。

さらに同氏は、「タイは長期間にわたり、公共サービスの提供を改善に注力している。国外での商取引を促進したり、建設許可スピードが早いのも、意図的に改革を実施した結果だ”と語った。
(出所: Bangkok Post “Thailand’s business ranking up” 筆者翻訳・要約)

ASEANではシンガポールが世界第1位、最後のフロンティア・ミャンマーはビリから9番目。

シンガポール・マーライオン

ASEANではシンガポール(人口540万人)が、世界銀行の「ビジネスのしやすさランキング」第1位に君臨、マレーシア(人口2,995万人)も18位と好位置につけています。そこで、「タイはどうなのか?」ということを以下の指標を使って考えてみました。

  • ビジネスのしやすさランキング:26位
  • 名目GDP:30位
  • 一人当たり名目GDP:93位(5,675.80ドル)
  • 人口:20位(6,823万人)

  出所 : IMF 2013年のデータに基づく

数字を見ると、人口やビジネスのしやすさランキングは比較的上位ですが、タイの一人当たりGDPは93位と下位に甘んじていることが分かります。前向きに捉えれば、まだまだ成長余地はあるということでしょう。

マレーシアの一人当たりGDPが10,456ドルですから、タイがマレーシア程度まで追いつけば、人口の多さからしてもかなりの経済力を備えた国になるわけです。タイは政治の問題もありますが、ASEANの中心という地政学的メリットもあり、まだまだ成長するだろうと私は見ています。皆さんはどうお考えになりますか?

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