海外不動産と円高・円安、個人資産運用のキャズムの話。

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海外不動産で最も重要な為替。円安・円高の上下動で取得時や売却時価格は変動し、利益率も大きく変化します。

今回は、「日本人の外貨建て資産比率がなぜ危ないか?」というお話など、展示会やセミナーでお話させて頂く内容を一部紹介します。

タイ不動産を始める際、どういう物件に投資すべきか?

(写真) バンコクで開発中のコンドミニアム、168 Sukhumvit 36

本業のタイ不動産、「タイ不動産を始めるにあたり、どういう物件に投資すべきか?」というご質問を良く頂きます。非常に難しい質問。投資予算や、用途(賃貸、転売、自己居住?)、保有予定期間等により、選ぶべき物件のタイプは異なるためです。

誤解を恐れず言えば、500万円ならこの物件、1,500万円ならと、予算に応じ紹介できるオススメ物件は限られています。何でも買って良い時代は終わっていますし、現地を知らずに買うのは危険です。

特に500万円前後の物件を買う場合、この価格帯で貸せる物件は限られます。私が紹介するのもこの価格帯なら中古を含め僅か3プロジェクトのみ。しかし、タイバーツへの資産分散を図ったり、投資資金の一部を投下して、タイ不動産への「アンテナを張る」きっかけには良いでしょう。

今年竣工の物件であれば、オンヌット地区で1件500万円以下で買えるプロジェクトがあります。駅距離は約1kmありますが、低単価で現地の人や家賃を抑えたい外国人に人気のシリーズ。現地をご内見頂ける方やセミナーに来られた方など直接お会いした際にのみご紹介をしています。

アジア不動産投資は「スピード感」が重要。

タイ不動産・大阪展示会2014

タイに限った話ではありませんが、アジアビジネスで最も必要なのは「スピード感」。ビジネス進出時なら、空き店舗を抑えたり。タイ不動産も同様で、良い部屋は一夜明ければ、売り切れていることもあり、値上げもあります。

不動産投資はまとまった金額を投資するため、時間をかけて決める事も重要ですが、「チャンスの女神に後ろ髪はない」とも言います。タイ不動産のご紹介を開始後6年になりますが、帰国後ご家族の方とご相談されているわずか数日の間に、売切れとなってしまったケースも多く存在します。

大きい投資に対して、決断を急がせてしまうことは不本意ですが、より安価で良いお部屋を確保するために必要なリスクだとも言えるかもしれません。東南アジアの事業進出支援で良く見る例ですが、中国や韓国企業の動くスピードは実に早い。参考にすべき点も十分あるかと思います。

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日本人の外貨建て資産はわずか「3%」。円安=資産減少の流れをどう変えるか、考えるのも必要では?

日本人の外貨建て資産比率(日銀資金循環統計)

セミナーで毎回ご紹介する事ですが、日本人の外貨建て資産の保有率はわずか「3%」。日銀が発表しているデータです。世界的に見ると、異例ともいえる資産配分例で、外国人に話すと驚かれます。そして、二言目には「なぜ、日本人は円をそんなに信用しているんだ?」と。

日本にいれば、日本円だけで不自由のない生活が送れます。2014年の円安(1ドル=118円まで下落)で、対ドルベースで見ると円建て資産が30%近く減った事を知る方は、さほど多くありません。率直に言えば、他の通貨で資産を持つと、円安リスクをヘッジできる訳です。注意点については、下記記事に書きました。

ASEAN不動産投資は経済成長だけでなく●●政策の確認が重要!

実際に先日タイ不動産を購入されたお客様は、6年前に外貨建て預金で3万ドル持っていると仰っていました。3万ドルを入手するに当時240万円前後だったのが、今なら約330万円ほど必要です。円が安くなると、世界的に見て自分のお金が減っている訳です。

説明が長くなりましたが、僕がやりたい事は「日本人に外貨建ての資産を持ってもらうお手伝いをする」こと。タイで言えば、タイ不動産の他にも、銀行口座を作って預金、タイ株を買う選択肢も。そうした外貨資産運用のお手伝いをするスペシャリストとなることが、私の目指す一つの到達点です。

東南アジア以外に昨年からは旧ロシア諸国など、将来への種まきを始めています。日本企業は今後さらに海外進出(欧米や東南アジア等でなく、アフリカ・中東・旧ロシア諸国などへ)を続けるのは間違いないという予測からです。個人資産もキャズムを越えて、より外貨建てにシフトする転換期に入ることでしょう!

https://lattrait.asia/contact/seminar-entry

 

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バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

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