バンコクの新モノレール「ゴールドライン」、2020年に開業予定

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バンコクで都市鉄道の新路線ゴールドラインが、2016年9月にタイ政府の承認を受けました。

バンコクでは珍しいモノレール方式で、早ければ2020年に開業予定。『バンコクポスト』の記事より、バンコク都トンブリー地区を走るゴールドラインの概要を紹介します。

ゴールドライン、タイ政府の承認を得る

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(写真)チョンノンシー駅を出発するBTSの列車(写真提供:Somporn Thapanachai)

タイ政府はトンブリー区の通勤客の利便性を高めるべく、BTSスカイトレインのクルン・トンブリー駅とプラチャーティポック通りを結ぶ、総延長2.69kmにおよぶゴールドラインを承認した。

 バンコク都トンブリー区

商務大臣Apiradi Tantraporn氏の相談役を務めるNathaporn Chatusripitak氏は、モノレールは第1フェーズはスカイトレインのクルン・トンブリー駅とタクシン病院を結ぶ1.72km、第2フェーズではタクシン病院からワット・アノンカラム(Wat Anongkaram)までの0.96kmの2段階で開発が進められる予定だと語った。

Nathaporn氏によれば、BMAはRiverside Masterplan Coにより開発が進められ、酒造業界の重鎮Charoen Sirivadhanabhakdi氏が所有する大規模リバーサイドのコミュニティであるアジアティーク・ザ・リバー・フロントまでゴールドラインを延伸することを検討しているという。

(出所: Bangkok Post “Gold Line monorail gets cabinet green light ” グロビジ!翻訳・要約)

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バンコク都市鉄道、モノレール・ゴールドラインの概要

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モノレール・ゴールドライン予想路線図 :(グロビジ!)作成

開発はバンコク都庁(BMA)が進め、モノレールのシステムと投資方法を策定する予定。2018年10月段階で、ゴールドラインの第1フェーズは2020年、第2フェーズは2023年に開業が予定されています。運営権はBTS・MRT両者が入札を予定しており、現段階では決まっていません。

ゴールドラインの予定駅

  1. クロントンブリー駅 (BTSグリーンライン接続)
  2. チャルンナコン駅
  3. クロンサン駅
  4. メモリアルブリッジ駅 (MRTパープルライン接続)

ゴールドライン・第1フェーズ 2020年開業予定

BTSクルン・トンブリー駅~ チャルンナコン駅(1.72km)

※本線は2018年11月に開業したアイコンサイアムへ接続予定。高島屋も入居するバンコク最大級の商業施設です。周辺にはミレニアムヒルトンやタクシン病院などがあります。

ゴールドライン・第2フェーズ 2023年開業予定

チャルンナコン駅~メモリアルブリッジ駅(0.96km)

ゴールドライン・第2フェーズは、ワット・アノンカラム前を通過し、プラチャーティポック通りへ。MRTパープルラインの延伸部分へメモリアルブリッジ駅へ接続予定です。

※『バンコクポスト』によると、アジアティーク・ザ・リバー・フロントまでゴールドライン延伸を検討中

ゴールドライン建設は日本人にどのような影響を与えるか?

モノレール・ゴールドラインが建設されるトンブリー区周辺は、バンコク都心からチャオプラヤ川を超え西に進んだエリア。人口の多いエリアですが、外国人も少なく、在タイ邦人や不動産の賃貸運用を考える日本人投資家にとってさほど重要ではありません。

むしろ、リバーサイドでのんびり暮らしたい実需物件を検討する場合はクロントンブリー駅でBTSグリーンラインに乗り換え可能。渋滞を回避できるため、川向こうでの暮らしが便利になります。

その他、日本人はトンローの目抜き通り(スクンビット55)周辺を走る予定の「グレーライン」の動向や、バンコク初の環状線となる「MRTブルーライン」にも注目です。詳しくは下記の記事よりご覧ください。

※記事内で紹介した交通計画やその開業時期等は予告なく変更される場合があります。本記事を参照した結果生じた、いかなる損害に関しても責任は負いかねますので、不動産の購入や投資の判断は、自己責任でおこなうようお願い致します。

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バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

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