タイ・バンコクの路線図2019年版!(BTS・MRT・エアポートリンク)

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タイの首都バンコクを走るBTS(高架鉄道)、MRT(地下鉄・高架鉄道)、ARL(エアポートリンク)の2019年度・最新路線図を紹介します。

バンコクでは、2017年にイエローライン・オレンジラインが着工、2018年はスクンビット線の南部延伸が行われ、鉄道交通網が年々進化しています。早速、地下鉄MRTや高架鉄道BTSの路線図の詳細を見ていきましょう。

 バンコクの都市交通路線図!

 

2029年までの予定路線図(左) と2019年1月現在のバンコクの都市交通 MRT/BTS路線図(左) 出所:BTS/BEM

稼働中の路線は、計5路線で85駅、線路の合計距離は121.6km(2018年:77駅、109.6km)。上図右の路線図が稼働中の路線です。路線名は下記の通り。

  • BTSスクンビット線(濃緑色)
  • BTSシーロム線(薄緑)
  • 地下鉄MRTブルーライン(青)
  • 高架鉄道MRTパープルライン(紫)
  • 高架鉄道エアポートリンク(エンジ)

そして、上図左は、2029年までのバンコク電車路線の予定図。マスタープランによると、「2029年までに可動路線は現在の約4倍強となる515.2KMまで到達する見込み」です。

Pak NamなどBTS新駅8つが2018年12月に開業

BTSスクンビット線の南側延伸部分サムローン駅以降の4駅が2018年12月6日に開業しました。さらに4駅が2019年に開業予定です。新駅エリアの街並み等については、下記の記事を参照ください。

BTSスクンビット線、南部延伸部分は2021年までに全線開業予定

2018年12月に開業したBTSスクンビット線の新駅名称

  • Pu Chao (E16) プーチャオ駅
  • Chang Erawan (E17) チャーン・エラワン駅
  • Royal Thai Naval Academy (E18) ローヤル・タイ・ネーバル・アカデミー駅
  • Pak Nam (E19) パクナム駅 ※サムットプラカーン県庁に近い
  • Srinagarindra (E20) シーラカリンドラ駅
  • Phraek Sa (E21) プレークサ駅
  • Sai Luat (E22) サイルワット駅
  • Khela (E23) ケーラー駅

2017年に開業したサムローン駅も含めた上記9駅、つまりベーリン駅~ケーラー駅は2019年4月まで無料開放されています。

次に、延伸していくバンコクの路線図の全容を見ていきましょう。

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バンコクの都市交通計画・2019年度最新版路線図

2029年までのバンコクの都市交通網計画の路線図  (高速道路を除く)

地下鉄MRT・高架鉄道BTSとも路線が拡大していきます。走行距離は2018年末の約4.2倍となる515.2kmにまで達する予定。バンコク都内だけでなく、バンコク首都圏を構成する4つの隣県へ電車が接続します。

バンコク都市鉄道、新設および延伸する13路線

  • BTSスクンビット線 (ダークグリーンライン 南側) 2018~21年開業予定 (Bearing ~ Bang Pu)
  • MRTブルーライン (計3路線) 2019~21年開業予定 Hua Lamporng ~ Bang Kae)
  • BTSスクンビット線 (ダークグリーンライン 北側) 2020年開業予定 (Mochit ~ Khu Khot)
  • ゴールドライン 2020年9月開業予定 (Klong Thonburi ~ Wat Anongkaram) ※モノレール
  • ARLライトレッドライン (エアポートリンク) 2020年開業予定 (Bang Su ~ Makkasan)
  • ダークレッドライン 2020~21年開業予定 (Ransit ~ Thammasart University)
  • イエローライン 2021年10月開業予定 (Ladphrao ~ Samrong)  ※モノレール
  • ピンクライン 2021年10月開業予定 (Khae Rai ~ Min Buri)  ※モノレール
  • BTSシーロム線 (ライトグリーンライン 西側) 2022年開業予定 (Bang Wa ~ Borommaratchachonnani)
  • パープルライン(南部延伸) 2022年開業予定 (Tao Poon~Rat Burana)
  • グレーライン 2022年開業予定 (Watcharaporn ~ Thonglor) ※モノレール
  • スワンナプーム空港ライトレール(LRT) 2022年開業予定 (Bang Na ~ Suvarnabhumi Airport)
  • オレンジライン  2023年開業予定 (Taling Chan ~ Min Buri)
  • ライトブルーライン 2029年開業予定 (Pracha Songkhro~Chong Nonsi) ※モノレール

※開業予定順、データ出所: 『BTS 総合案内 2019年01月』

タイ国内では、延伸を含めると計13路線がバンコク都内を中心に2029年までに開業予定。

2019年は、後述する「MRTブルーライン」が一部延伸するほか、翌2020年には新路線「ゴールドライン」(2020年9月開業予定)や「BTSスクンビット線北部延伸」が開業を目指しています。

MRTブルーラインが2019年8月より順次延伸

日本のODAで建設されたMRTブルーラインは延伸により、環状路線に。2019年8月から順次新駅が開業予定。沿線沿いに大型商業施設も続々とOPENしています。

【参考】2017年→2018年の変更点

  • グレーラインは2017年版から変更あり、トンローとプラカノンが起点に。最新路線図によると上記のように、トンローの北側を走る路線(第1フェーズ)とプラカノン駅からラマ4世通りを通る路線(第2フェーズ)に分かれています。
  • 詳細未定も、バンナー発のスワンナプーム空港行きライトレール(LRT・黒色)にも注目

以上が、バンコクの路線図についての情報です。ここからは電車関連の情報を列挙していきます。

バンコク各路線共通ICカードMangmoon(メンムム)について

タイ初となる都市交通共通ICカード「Mangmoon(メンムム)」。バンコク都民のみならず旅行者も待望のカードですが、まずはパープルラインに限定し、2018年6月23日に導入されました。

バンコク初の交通系カードMangmoon(メンムム)、2018年6月導入決定

しかし、その後半年間、他の路線にて利用可能になったという報道はありません。気長に待つしかありませんが、日本のSuicaのように全国普及すれば便利になることでしょう。

BTSサパーンタクシン駅の複線化

2017年8月発表。現在は単線の同駅を複線化し、BTS運行をスムーズにさせる計画。2019年12月末に完成予定。詳しくはnewsclip.beの記事に複線化後の駅イメージ図等が紹介されています。

現在はこの駅だけ単線のため、BTSシーロム線はこのサパーンタクシン駅で対向電車を待つ時間ロスが発生。複線化が完了すれば、スクンビット線同様にラッシュ時は3分に1本のペースとなるでしょう。

タイ国鉄がパタヤ・ウタパオ空港を結ぶ新鉄道路線の計画を発表

2018年に注目したい路線がこちら。具体的な続報が待たれます。Pattaya Mailの報道によれば、詳細は下記の通り。

『ドンムアン国際空港から、バンコクのマッカサン、スワンナプーム国際空港、チャチュンサオ、チョンブリ、パタヤ、ウタパオ・ラヨン空港までの既存の空港鉄道の終点まで。予定されている10駅には、バンコク地下鉄のバンスー駅とシラチャも含まれる予定。ウタパオ空港とスワンナプーム空港駅のみが地下に置かれます。』

信ぴょう性に疑問が残りますが、タイが進めるEEC(東部経済回廊)開発にも絡む路線。バンコクの2大空港にパタヤが連結されると、東部の開発が一気に進む可能性があり非常に楽しみです。

タイ国鉄の複線化や高速鉄道計画(チェンマイ線・ノーンカーイ線)などのタイ全土の鉄道情報、アジア広域の鉄道計画については、下記の記事にまとめています。

タイの高速鉄道・線路複線化など国内交通インフラ計画・最新版(2019年)

アジア全域の鉄道網開発計画(2018年版)


いかがでしたか?ASEAN全域でも、この規模の都市交通計画はバンコクのみ。周辺4県の首都圏から都心に通う人口は益々増加し、都心部の資産価値は今後も増していく事でしょう。

在住者としても新駅や新路線が続々と誕生するのは嬉しいですし、周辺の地価にも大きく影響します。タイ不動産に関する基礎情報は下記のページを参照ください。

(グロビジ!)タイ不動産の基礎ガイド

 

※記事内で紹介した交通計画や開業時期等は予告なく変更される場合があります。本記事を参照した結果生じた、いかなる損害に関しても責任は負いかねますので、不動産購入や投資の判断は、自己責任でおこなうようお願い致します。

<こちらの記事も合わせてどうぞ!>

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バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

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