タイの鉄道が複線化!日本の100年遅れで複線化路線が決定

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タイ国内の交通インフラ計画に関する新発表です。タイと中国の合弁事業となる線路の複線化について、具体的な報道が発表されました。(※単線と複線化の違いや、複線化するメリットは文末にご紹介しています)

今日はバンコクポストの記事から、タイ国鉄の複線化事業についてご紹介します。

タイ国内の鉄道路線複線化事業計画

シノタイ鉄道ルート

タイの鉄道複線化事業計画 (中国・タイの合弁事業)

タイと中国が共同開発する複線鉄道路線4路線の建設が今年開始される。交通大臣ACM Prajin Juntongは計画を木曜日に発表した。2路線は2017年に完成し、残り2路線は2018年に完成予定だ。

同大臣は今週の火曜・水曜に、鉄道複線化の共同開発について、バンコクで中国との交渉協議をしていた。

バンコク-ケーンコイ(Bangkok to Kaeng Khoi)、ケーンコイ-マプタプット(Kaeng Khoi and Map Ta Phut)の2路線が今年9月に着工し、2017年12月には運用に入る見込みだ。

残りの2路線、ケーンコイ-ナコンラチャシマ(Kaeng Khoi and Nakhon Ratchasima)とナコンラチャシマ-ノンカイ(Nakhon Ratchasima to Nong Khai) は今年12月に着工し、運用は2018年3月に開始予定。

計画によると今年3月から運行ルートの土地調査が開始される。施工業者などは3回目会合となる2月25日~27日の会議で決定される見通し。タイと中国は2014年12月に上記路線に関する合意書に署名済みだ。

(出所: Bangkok Post “Sino-Thai railway route on track to start this year ” 筆者翻訳・要約)

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タイ国鉄の複線化事業、複線化で得られるメリットとは?

タイの線路複線化

タイ国鉄は、今でも線路が単線の箇所が多く、電車がすれ違うことが出来ません。線路を複線化することで、鉄道の軌道を上り列車用と下り列車用に計2線敷くことになります。多数の列車を設定できるようになり、便数の増加だけでなく、ダイヤの乱れも軽減されます。

タイのフアランポーン駅などから、ラオスやマレーシアに向かう電車へ乗られた方は、出発や到着遅延に遭遇された方も少なくないでしょう。複線化すれば、一方の列車の遅れが反対方向の列車に影響を及ぼすことがないため、ダイヤの乱れが軽減されるわけです。ビジネス面でも好影響が期待できます。

日本でも過去に電車の複線化事業が行われ、主要幹線の東海道本線が1913年、山陽本線が1928年に全線複線化されました。タイは約100年遅れで複線化を行うわけですが、国の将来にとっては間違いなく有益です。

※今回ご紹介した「国鉄の複線化事業」は交通インフラ整備計画の一つで、「タイ高速鉄道(新幹線)事業」とは異なります。高速鉄道事業の詳細については、以下の記事をご参照ください。

<こちらの記事も合わせてどうぞ!>

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バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

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