タイ国鉄(SRT)、バンスー駅の商業開発入札を開始

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タイ王国の新中央駅となるバンスー駅の入札がいよいよ開始されます。

バンスーには現在タイ国鉄(SRT)の駅がありますが、日本や中国が受注している高速鉄道のターミナル駅として利用する新駅を作る必要があるという訳です。『バンコクポスト』の記事から紹介します。

タイ国有鉄道、バンスー駅商業開発の入札開始

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(写真)建設中の新バンスー駅の空撮写真(写真提供:Post Today)

タイ国有鉄道は2017年はじめに約90億バーツにのぼるバンスー駅周辺の土地の商業開発に関する入札を開始する予定だ。

タイ国有鉄道の不動産管理・開発局局長のSirima Hiruncharoenvate氏は10月8日、32ライの広さを占め商業目的の開発が行われる予定のバーンスー鉄道駅のA区画は2017年3月に入札を行う予定だと述べた。

今回の入札は運輸大臣であるArkhom Termpittayapaisith氏もすでに承認している。氏は民間企業がプロジェクトに投資を行う官民連携事業にも選ばれる予定だと述べた。

市場の分析によれば国内外の民間企業が事業への参加に関心を寄せているという。「投資は全体で30年間の契約で民間企業にオファーされる見通しです。建設期間を除きさらに30年間の契約延長も行うことができます」と氏は述べた。

Sirima氏はArkhom大臣がタイ国有鉄道に対し、タイ国営企業政策局と官民連携委員会の承認を得る前に、プロジェクトの詳細がタイ運輸省輸送交通政策企画事務局のパホンヨーティン駅輸送拠点の計画と方向性が沿うよう調整する旨を指示した。

新バンスー駅の完成は2019年予定

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バンスー駅は入札の後建設が開始され、2019年に完成する見込みだ。2020年はじめに正式開通が予定されているランシットまでつながるレッドラインの完成とほぼ同時期となる。

Sirima氏はバンスー駅の開発が、経済社会開発局と国際協力機構(JICA)だけでなく、エネルギー大手のタイ石油公社のサステイナブルで環境にやさしいエネルギー構想に取り組むスマートシティ研究の情報や提言に沿うよう、タイ国有鉄道が基本計画を調整する予定だと述べた。

78ライを占めるB区画および105ライのC区画の入札に関しては、まず鉄道システムが完成するのを待って少なくともA区画の入札の2年後に行われる見通しだ。87ライのD区画については現在運輸省輸送交通政策企画事務局が検討中の段階だ。

一方でArkhom大臣は、バーンスー駅の商業開発についてJICAと話し合いを行い、この中で土地に対する投資経験をもつJICAに対して協力の要請を行ったことを明かした。またJICAがタイ国有鉄道の職員が日本の鉄道システムを視察することにも合意した、と氏は述べた。

(出所: The Bangkok Post “SRT opens bid for Bang Sue” グロビジ!翻訳・要約)

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地下鉄MRTの終点、バンスー駅

バンスー駅はバンコクの北に位置する、地下鉄MRTの終点。ウィークエンドマーケットのチャトチャック市場などが近く、日本人居住エリアではありません。私の知人だとほんの数名が住んでいる程度です。

再開発がかかるため今後値上がりが期待されるエリアである一方、賃貸マーケットは苦戦必至。詳しくは下記の記事に書いてますので、参照ください。

交通の要衝として期待されるバンスーやコーンケーンへの投資を考える

Bang sue station

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バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

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