バングラデシュの首都ダッカ、投資先として注目される3つの理由

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投資やビジネスで次に来るのは、インド・スリランカ・バングラデシュ、そしてアフリカと仮説を立てています。数年前にインドもスリランカもほぼ一周し、初のバングラデシュ視察予定。タイに拠点を置く企業でも、スピード感のある会社はバングラデシュを視察しています。

私も首都ダッカを訪れる予定ですが、「なぜ、バングラデシュが投資先として注目されているのか?」。基礎データを交えながら、バングラデシュに注目すべき3つの理由をご紹介します。

  1. 人口密度が世界一
  2. ひとりあたりGDPはわずか1,033ドル
  3. 過去10年は毎年約6%の経済成長率を維持

バングラデシュ、国の人口密度は世界一!

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バングラデシュの首都ダッカの光景 (出所: World Population Statics)

バングラデシュは人口密度の高さが有名。北海道のわずか約1.7倍という面積に、日本の人口を超える1億5,250万人が暮らすほど。国の人口密度順リストでは、世界第1位(シンガポールやモナコなど都市国家を除く)。一定規模を持った国(地域)だと、台湾が2位、日本は5位となっています。

まだ平均所得は低いとはいえ、首都ダッカをはじめ狭い国土に人は溢れています。これは、ASEANで既に示現したような下記の良い影響を生み出します。

  1. 長期間にわたる人口ボーナス
  2. 周辺諸国に見られる都市部への人口流入や地方都市の活性化
  3. 中間所得層の増加による消費拡大

バングラデシュが独立したのは1971年。わずか40年程度の若い国です。その前には、1947年にパキスタン(当時、ダッカは東パキスタンの首都)として、インドから独立した歴史もあります。宗教はイスラム教(スンナ派が主流)。バングラデシュはベンガル語で「ベンガル人の国」という意味を持った国です。

一人当たりGDPは1,033ドル。ミャンマー・カンボジアと同じレベル。

dakha people

世界銀行によると、バングラデシュのひとり当たりGDPは、わずか1,033ドル(2013年)。ミャンマー・カンボジアとほぼ同じ数値です。一般的に、「ひとり当たりGDPが1,000ドルを超えると、バイクによるモータリゼーションが始まり、3,000バーツを超えると車が普及する」と言われます。

実際にダッカを訪れた事業家の方に話を聞くと、「ヤンゴンよりは進んでいる」と言います。ちょうどバイクの利用が増加してくる指標も出てますし、これから少しずつ中間所得層による消費も増えてくることでしょう。少しずつ、渡航が楽しみになってきました。

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バングラデシュでは、約6%の経済成長率が過去10年続いている

バングラデシュの経済成長率

バングラデシュの経済成長率(1980年~2014年) 出所:世界経済のネタ帳

バングラデシュの経済成長率は、2003年以降、年平均6%。インフレ率は年6%~10%の間で推移してきました。最低賃金はわずか4,500円程度。なんと、カンボジアの半分以下です。

ASEAN域内の軽工業は、低賃金を求めカンボジアやラオスに移転されつつあります。将来的には今以上に、ASEANからバングラデシュへ仕事が流れることになるのではないでしょうか。先に述べたように、労働力は豊富ですし、楽しみな国です。
(高付加価値な製造加工にはインフラ整備が必須のため、新興国への移転には時間がかかります)

バングラデシュで視察・調査予定のテーマ

ダッカ

首都ダッカは「世界で最も住みやすい都市ランキング」でワースト2位らしい

不動産価格、賃料相場、ダッカ証券取引所、女性の雇用(宗教上の理由で、女性の権利が確立されていないそう)、ユニクロ、グラミン銀行、銀行の預金金利、高層建築物、交通手段、交通インフラ計画(高速道路・鉄道・都市交通)、洪水問題、ごみの集積、上下水道

上記は首都ダッカやチッタゴンなどで視察してきました。詳しくは下記よりご覧ください。

追記:バングラデシュの首都ダッカと港湾都市チッタゴンなどのレポートを作りました。

バングラデシュ滞在記まとめ。投資先・旅行先として、今ダッカは有望なのか?
ダッカのグルシャン、ボナニ、モティジール、アジア最貧国ビジネス街が発展中
バングラデシュに来ています。首都ダッカの物価や今後の可能性について。



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バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

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