バンコクでBTS・バス・高速道路「共通カード」が誕生するよ!Thai Common Ticket(タイ・コモン・チケット)に要注目。

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バンコク都民が待ち望んだ、公共交通機関の「共通カード」がついに誕生します。その名も「Thai Common Ticket(タイ・コモン・チケット)」。ネーミングセンスが今ひとつですが、誰もが感じている不便さが、これで解消されることでしょう。

Thai Common Ticketの正式名称は「Mangmoon」に決定。導入は2018年6月の導入が決定しました。

バンコク初の交通系カードMangmoon(メンムム)、2018年6月導入決定

BTSがバス・電車・高速道路を含む「共通チケット」を導入?

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Thai Common Ticket(タイ コモン チケット)のイメージ  出所:公式ウェブサイト

BTSのチーフオフィサーをつとめる Surapong氏は、最近、交通局と交通政策計画局が担当する「Thai Common Ticket(タイ コモン チケット)の運営システム」の導入契約入札に勝利したと発表した。同社はすぐにでも、契約に署名し動き出すことが期待されている。

この「Thai Common Ticket」を保有する人は、このカード一枚で、バス、電車、船、高速道路システムに乗ることができるようになる見込みだ。

「タイ・コモン・チケットのシステム運用のための入札に参加するのは、非常に良いチャンスだと言える。入札に成功した場合、現行のラビットカード事業(Suicaのような電子マネー ※筆者注)を拡張するつもりだ」と同氏は語った。さらに、BTSグループのラビットカードは、来年350万会員に達するだろうと予想を加えた。

BTSの各事業の成果進捗を尋ねられたとき、「満足しているとは言えないが、今のところ不満はない」と、代表のキーリー氏は語った。「2015年はBTSグループにとって重要な年になる、株式市場に列車運用事業を上場することも検討している」と、改めて表明した。

BTSは2013年決算で、総収入23.92億バーツ、純利益12.64億バーツを計上。前年度の6.72億バーツ(総収入)、2.49億バーツ(純利益)から大きく業績を向上させている。

(出所: The Nation “BTS set for exciting times with aggressive step forward next year” 筆者翻訳・要約)

Thai Common Ticket(タイ・コモン・チケット)とは?

タイコモンチケットとは?

「タイ・コモン・チケット」はタイ政府が発行する電子マネー。BTS(バンコク高架鉄道)や高速道路、市内バス、高速ボートやフェリーなど、バンコク都内の公共交通機関で利用が可能です。また、セブンイレブン等のコンビニや、飲食店、映画館など、たった一枚のカードで対応しているのが最大の魅力でしょう。

さらに、複数の公共交通機関を組み合わせて使えば、運賃の割引を受けられるほか、エリアごとやピーク時以外の利用で更なる割引も可能。最大40%の割引が受けられるそうです。どこでも使える電子カードですから、切符を買う手間が省け、時間の節約になるのも見逃せません。

お金のチャージもBTS・MRT(地下鉄)駅やコンビニエンスストアで可能。タイ政府としては、国民の利便性向上につながり、観光の促進になることを重視しているようです。詳しい説明は、タイ語と英語のみですが、文末の動画にて紹介されていますので、ぜひご覧ください!

バンコクの公共交通機関「共通カード」の導入スケジュール!

Thai_Common_Ticket_提携企業

Thai Common Ticket(タイ・コモン・チケット)加入予定企業一覧

  • 2014年 高速道路の支払が可能に
  • 2015年 電車の支払が可能に
  • 2016年 ボートの支払が可能に
  • 2017年 その他(バス・タクシー等)の支払が可能に

Thai Common Ticket(タイ・コモン・チケット) 公式サイト

バンコクに来られた方はご存知のように、例えば高架鉄道BTSの駅では、チケットを買うために大行列が出来るのは日常茶飯事です。カードを持ってれば大行列を避けられますが、忘れた日は乗りたくなくなるほどです。地下鉄も別カードが必要ですし、バスは未だに現金徴収です。

この「共通カード」が公共交通機関の利用を促進し、渋滞緩和につながるまでは行かないと思いますが、少なくともバンコクに暮らす人々の利便性は高まるでしょう。BTSでも利用できるようになれば、僕も早速カードを入手したいと思います。

上記のスケジュールは上の公式サイトより抜粋した内容です。先日、ご縁があって高速道路を運営するBECL社にお邪魔しましたので、担当者にThai Common Ticketの導入について、質問を投げているところです。発売など、詳しい内容が分かり次第、続報をお届けします。もうしばらくお待ちください!

Thai Common Ticket from zylostudio on Vimeo.

高速道路BECLの担当者から、Thai Common Ticket導入について回答をいただきました。(筆者翻訳)

Thai Common Ticketは、第1フレーズでBTS(バンコク高架鉄道)およびMRT(地下鉄)で運用される予定です。第2フレーズでは高速道路(モーターウェイ:カードの通称Mパス)・(エキスプレスウェイ:通称イージーパス)でも利用できるようになります。ここまでで1年から2年は、時間がかかるでしょう。

EXAT(Expressway Authority of Thailand)が「タイコモンチケット」側との調整をしており、BECLとしては、彼らの取り決めに応じて運用を行う予定です。今現在、BECLとしては、EXATの決定を待っているところです。

【追記】 Thai Common Ticketの正式名称は「Mangmoon」に決定。導入は2017年予定。

バンコク初の交通系カードMangmoon(メンムム)、2018年6月導入決定

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バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

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