バングラデシュの首都ダッカは人口約800万人、首都圏人口は1,500万人を数える大都市。先日の記事「バングラデシュの首都ダッカ、投資先として注目される3つの理由」でも紹介しましたが、国の人口密度は世界一、その首都ダッカはどうなっているのでしょうか?
今日はバングラデシュの首都ダッカの主要エリア、グルシャン、ボナニ、モティジールを東京およびバンコクと比較しながら、ご紹介します。
バングラデシュの首都ダッカ、元「最貧国」とは思えない発展ぶり
首都ダッカの主要エリアMAP
上のマップは、私が実際にダッカで訪れた6地区を表したものです。今回紹介する3地区は、比較的高級なエリアであるボナニ・グルシャン、そして金融街のモティジール。それに比べて、青色で囲んだ3地区は下町という雰囲気のエリア(後日紹介予定)です。
バングラデシュと言えば、かつて「アジアの最貧国」とも呼ばれた国で、殆ど人力で船を解体する「船の墓場」が今でも存在する国です。しかし、アジアの発展に伴い、この国も大きく経済成長してきました。それでは、ダッカの各地区を見てみましょう。
ダッカの金融街、モティジール地区
ダッカの金融街、モティジール地区
ダッカ証券取引所
モティジール地区は東京なら日本橋や兜町、バンコクならシーロムというイメージ。ダッカ証券取引所も同エリアにあり、金融機関が集中しています。ダッカ中央駅(コムラプール駅)や、大統領官邸、ボンゴボンドゥ・スタジアムなど重要施設もモティジールに集まっています。
高級ショッピングエリア・ボナニ地区
グラミンユニクロ・ボナニ店
ボナニ地区は商業の中心です。首都ダッカでは少し郊外に大型ショッピングモールが数件ありますが、ボナニの中心となるボナニ・11ロードは東京で言う青山通り、バンコクならラチャプラソン交差点(チットロム)と言った雰囲気。飲食店を中心にオシャレなお店が裏通りまで並んでいます。
UNIQLOを経営するファーストリテイリングが、バングラデシュで生産を行っているのは有名な話ですが、現地のグラミン銀行と合弁で運営する「グラミンユニクロ」もボナニに店舗を構えています。タイで有名なカフェチェーン「Coffee World」もボナニ地区に2店舗目を計画しているなど、今後の発展が期待できるエリアです。
外資系の集まるオフィス街、グルシャン
ダッカのオフィス街・グルシャンには、外資系の企業が集まる
グルシャン地区は東京で言うところの丸ノ内、バンコクならサトーンというイメージ。おしゃれなオフィスビルが並び、特に外資系の航空会社や貸会議室などもこのエリアに進出しています。大使館などもこのグルシャンに多くあるため、外国人の割合が多い地域です。
ダッカで一番オシャレだと思うカフェ、グルシャンのグロリア・ジーンズ・コーヒー
バングラデシュに十数社進出している日系企業も大半がグルシャンに住所を置いています。ダッカの中でも比較的治安も良いことから、外国人向けの高級なレストランなども点在します。
現時点でバングラデシュに僕が住むならこのエリア!
僕の肌感覚では、もしバングラデシュに住むなら、ボナニに家を借りて、グルシャンへ通勤するのが理想。5日間のバングラデシュ滞在で、各地区を見て回っただけですが、暮らしやすいのはこのエリアでしょう。
渋滞もあり通勤距離が長くなれば、その分治安面でのリスクも増します。モティジール地区でやってみたいビジネスもありますが、会社を登記して拠点を置くならグルシャン、住むのは食が充実しているボナニ(日系のレストランも2店舗ボナニにあります)が良さそう。
いかがでしたか?イスラム教や日本料理店が少ないなど、日本人にとって住みやすい環境とはまだ言えませんが、首都ダッカには、洗練されたお店も少しずつ増えてきています。次回は、バングラデシュの下町であるオールドダッカなどの街並みをご紹介予定です。お楽しみに!
バングラデシュの工業化とジェンダー: 日系縫製企業の国際移転
<こちらの記事も合わせてどうぞ!>
▼バングラデシュに来ています。首都ダッカの物価や今後の可能性について。
▼人口密度世界一の国、バングラデシュの首都ダッカへ行ってきます。投資先として注目される3つの理由とは?
▼アジア最貧国バングラデシュの下町、オールドダッカ・カウランバザールを歩いてみた。


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