バングラデシュの首都ダッカに来ています。年末年始を利用した市場調査。今日は、現地の物価を僕の住むタイと比べながらご紹介します。
※通貨であるバングラデシュ・タカと日本円のレートは1タカ=1.55円程度。昨年時点では1.3円などでしたが、急激な円安でタカ高が進行しています。(2015年1月時点)
「貧しい国」とは思えない物価高。人件費の高騰と経済成長。
ダッカ市内・カウランバザール地区
結論から言うと、物価は想像以上に高いです。特に、バングラデシュの人件費の高騰が気になりました。それぞれ詳しく後述しますが、日本人が暮らすと仮定して、それなりの環境を求めるなら、間違いなくバンコク以上の予算が必要です。需要に供給が追い付いていないという、新興国ならではの問題が原因です。
- 最低賃金:6,500タカ(10,000円)~
- ホワイトカラー給与:12,000タカ(18,500円)~
- バングラ人が住む中級アパート:12,000タカ(18,500円)~
- 日本人駐在向けマンション:65,000タカ(100,000円)~
- 屋台料理:30タカ(45円)~
- 現地の食堂:200タカ(310円)程度~
- 日本食:500タカ(780円)~
ホテル価格はハッキリした2極化が特徴です。例えば、パンパシフィックやシェラトンなどの国際チェーンは100ドル前後、特に日本人駐在員が居住するグルシャンという高級地区のウェスティンなどは580ドルスタートです。一方、現地の中級ホテルは立地にもよりますが2,000タカ(3,100円)程度から。当然もっと安い宿泊施設も存在します。
人件費について、最低賃金は月6,500タカ(10,000円)前後。これはブルーワーカーに限った話で、大卒ともなれば給与は倍以上です。ダッカの識字率は70%を超えていますが、国全体では50%を超えた程度。ドライバーの平均給与は月90ドル程度。日本人宿で働く22歳の学生は住み込み・食事つきで月50ドルでした。
バングラデシュの経済規模や可能性について
ダッカの新鋭ショッピングモール ジョムナ・フューチャーパーク
僕の肌感覚では、ミャンマーよりは明らかに発展しており、カンボジアも超えていると思います。カンボジアは会社設立が容易など、ここ2年で日系を含む外資の進出が相次ぎましたが、ダッカ在住の日本人経営者の方曰く、まだ日系企業は十数社とのこと。宗教の違いなどハードルはありますが、チャンスは大きいでしょう。
実際に首都ダッカと、バングラデシュ最大の港湾都市チッタゴンに滞在してみて、今後の可能性を感じ、ちょっとワクワクしてきました。本日夜にはバンコクに戻ります。次回以降、もう少し詳しくバングラデシュをご紹介していきます!
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