
インドネシアの首都ジャカルタで住環境の調査をしてきました。現地で日本人が暮らす際の定番、シェアハウス形式の「コス」と、「アパートメント」を見てきました。
ジャカルタのコスやアパートメントは家具・家電が標準装備で、食器などが付いているお部屋も多いため、即日入居も可能です。実際に物件を見ると日本人も住めそうな物件が多い一方、賃料は決して安くありません。早速、ジャカルタの住宅事情を見てみましょう。
ジャカルタの「コス」は、シェアハウス形式で短期滞在可能なお気軽住宅。
ジャカルタのコス屋上から眺める高層ビル群
インドネシアの「コス」は日本で言うシェアハウスと似ており、一戸建ての個室(シャワー・トイレ付き)を賃借し、共同キッチンを利用するスタイル。中にはプール付きの物件もあります。1か月単位でも賃借可能で、引っ越しも気軽にできそう。価格やランクも様々で安いお部屋は月2万円以下でも借りられます。
料金体系は非常に分かりやすく、一般的には家賃の中に電気代、Wi-Fi利用料、洗濯物(1日2点まで等)、室内清掃、ケーブルテレビなどが含まれます。24時間警備、監視カメラ、キーカードで入館などセキュリティ面も充実していました。早速、お部屋の様子を見てみましょう。
1軒目に見たのは築15~20年は経過した建物をリフォームしたコス。25㎡程度で410万ルピア(3.4万円)。帰ろうとすると385万ルピア(約3.2万円)まで下がりましたから、外国人だけで内見する場合は賃料交渉が必須ということでしょう。内見や交渉する際の言語は簡単な英語で問題ありません。
3階部分の共同キッチン(写真右下)や共有施設は開放的な感じでした。一方で、台所がオープンスペースというのはインドネシアだと蚊が多い時期もあるため、結構つらいかもしれません。
2件目に見たのは美容室併設のコス(上)です。前の物件と同様で、一戸建てを小さな間取りのお部屋に区分して貸しています。お部屋によっては窓があるものの、壁しか見えないブロックビューのお部屋もありました。このお部屋はまさにそういうタイプで、若干賃料も安めです。
平米数は同じ25㎡程度で、1軒目より安めの360万ルピア(約3万円)。建物も比較的新しく、オーナーさんの人柄も良い感じ。複数物件を見る中で、管理人の人柄等によってセキュリティ面やサービスの質に大きな違いがあるように見受けました。コスを借りる際には重要なポイントになるでしょう。
3件目のコス(上)が、僕の見た中では最もお気に入りです。築数年の物件で、賃料は400万ルピア(約3.3万円)。机と冷蔵庫がやや小さいものの、シャワーブースが仕切られており水跳ねが無い作り。部屋の内装や通路もキレイで、3階の角部屋というのもポイントです。
この物件は、屋上の共有スペースが圧巻でした。暑いかもしれませんが、ジャカルタ屈指の大通りであるスディルマン通りの高層ビル群を一望できます。このコスはクレジットカード払いも出来るので、賃料を払うことでマイルやポイントも貯められるでしょう。
キッチン(写真左上)も屋内型の割にスペースも広く、コンロが2口あります。備え付けの冷蔵庫も利用して良いそうなので、部屋内の冷蔵庫が小さいのも問題なさそう。周辺には商店やレストラン、やや高級そうなマッサージ店、ブルーバードのタクシー乗り場もあり、生活に支障はなさそうです。
インドネシアでコスを探す場合は、下記のサイトが便利です。
▼ジャカルタでコスに引越してみた | ジャカルタ駐在員の私的ブログ
▼専門サイトもあり!「コス」の見付け方 (Walkers インドネシア)
ジャカルタのアパートメントはプール・ジム付きの高級物件!
インドネシアのアパートメントは、タイで言うところのコンドミニアムに相当する住宅です。賃料がコス以上に高い一方、アパートならプールとフィットネスジムがついています。
少し形態は違いますが、日本で言うなら、プール・ジム付きマンションという感じです。タイで言うシェア型アパートとコンドミニアムを、ジャカルタでは「コス」と「アパートメント」と呼んでいると言えば、タイ在住の方には分かりやすいかもしれませんね。
アパートメントもジャカルタで数件見ましたが、お部屋のランクはコス以上です。一方で、セキュリティに関しては意外にもコスの方が充実してそうです。各フロアに監視カメラを設ける等、同じ建物内に住む人間同士のトラブルを避けるため、という配慮が強いのだと感じました。
駐在ではなく現地採用や留学生としてジャカルタに入る場合、最初の滞在先は契約期間の短いコスという選択肢は非常に便利だと感じました。コスは基本的に家具・家電付ですから、引っ越しも気軽に出来そうです。但し、運次第と言えますが、警備員による盗難などもあるようですから、物件選びは自己責任で慎重に選んだ方が良いでしょう。
在留邦人に人気の商業地区、ブロックM
現地在住の友人に聞くと、タイと同様でインドネシアでも在留日本人が増加しているそう。サウスジャカルタには日本人学校もあるほどです。海外就職に強い【ビズリーチ】のようなサイトに登録(無料)して、仕事を見つけてから住んでみるのも一つの方法でしょう。
地下鉄開発など開発が続々と進み、今後も人口が飛躍的に増加するインドネシア。仕事柄、東南アジア各地を見ていますが、海外就職先の一つとしてジャカルタは面白いと僕は思います!
<こちらの記事も合わせてどうぞ!>
▼【インタビュー】インドネシアで働く現地採用者に、ジャカルタ生活について聞いてみました。
▼タイでの「現地採用就職」を考える。海外で生活するためのハードルには何だろう?
▼台湾でワーキングホリデー!台北で働くワーホリ中の日本人にインタビューしてきました。


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