
世界各国を股にかけて活躍される投資家のOさんにインタビューさせて頂きました。不動産投資歴は47年という大ベテランです。同氏は日本の企業にお勤めだった20代半ばで、月120万円ものローンを組むというリスクを取り、不動産投資をスタート。この頃はまだ東名高速すら完成しておらず、東海道新幹線も完成直後でした。まさに高度成長時代の最盛期というような頃でした。
今回バンコクでお会いした際、「ある言葉」を常に口になさってたのが印象的でした。不動産投資で47年の経験を誇り、かつ成功されている方にその秘訣をお伺いしてきました。
投資の極意は「先行者メリット」を活かすこと
バングラデシュの首都ダッカの旧市街オールドダッカ
--早速ですが、過去に投資された物件の状況を簡単に教えていただけますか?
最初に買ったのは、東京の不動産です。バブルの2年前にタイミングよく売り抜けることができ、その資金で香港の物件を安価で買うことができました。その後、アメリカの不動産なども購入し、最近はもっぱらアジアの物件を良く買っています。
--どうすれば、資産形成のスピードを高められると思いますか?
「先行者メリット」を活かすことです。あまり投資が入っていないうちに先鞭をつけ、利益を享受することが重要です。
--限られた資金で投資する場合、気をつけたいポイントは?
やはり少額の投資だと効率が悪いため、出来れば大きい投資をするべきです。特に土地を安価で抑えられると最高ですね。土地はゼロにはならないですから。
--有望な投資先としてお考えなのは?
中長期で見るなら、スリランカ・バングラデシュ・タジキスタン・ナイジェリアでしょうか。
--ASEANではいかがでしょうか?
タイは地政学的に中心となり得る位置にあり有望です。また、マレーシアは唯一土地を保有できる点が魅力ですが、外国人が購入できる最低価格の変更があり少しハードルが上がってしまいました。カンボジアも魅力的ですが、ミャンマーの勢いも気になっているところです。
--今後についてお聞かせください。
今日の成功があるのは周りの人が支えてくれたおかげです。これからは周りにいる人たちをサポートしたいと思っています。
--ありがとうございました。
インタビューを終えて
Oさんは自室に世界地図を飾っていらっしゃるそうで、私も早速自室に貼りました。眺めてみると、チャンスのありそうな国は意外と絞られそうな感じもしており、不思議な感覚です。特にインドと中近東の間、そしてアフリカの今後が楽しみです。何より、Oさんが良く口にされていた「先行者メリット」という言葉にも当てはまるでしょう。
途中、読書や情報収集の方法についてもお伺いしましたが、「人ひとりの力には限界がある。現地のパートナーを見つけ、協力して事業を進めることが大事だ」とご教示いただき、また「大手金融機関が進出するのは、絶対に理由がある。そこが狙い目だと思います」というご意見も、新しい視点をもたらしてくれました。僕もHSBCが進出している国に早速マークをつけてみました。
(グロビジ!)では新興国での投資についてご紹介し、読者の皆様と利益を享受したいと考えています。
タイ国内にとどまらず、さらなる新興国での「先行者メリット」をご紹介できるよう、調査・投資の実践をしていきたいと常々思っているところです。今後も日本では手に入りにくいフレッシュな情報をお届けしてまいりますので、お楽しみに!
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