
バンコクの中でも日本人が最も多く住む街、トンローの土地価格が上昇しています。
中心街であるトンロー通りから西はプロンポン、東はエカマイにつながり、スクンビット通りと並ぶ幹線道路ペップリー通りに抜けることができるトンローは、利便性の良さから日本人だけでなく欧米系の駐在員やタイ人富裕層が多く暮らす街。2016年以降も商業施設が急増し、最も成長するエリアがトンローです。
トンローの地価上昇がコンドミニアム価格を引き上げる
日本人駐在員も多く暮らす、ソイトンロー
ソイトンロー(スクンビット55)の土地価格は、公示価格の少なくとも20~30%以上になることが期待されている。現在の公示価格は平方スクエアワー(=4㎡)あたり42万バーツ。「今後、新規供給されるコンドミニアムプロジェクトの価値は高まっていくだろう」と、不動産開発業者は語った。
次に発表される公示価格は、2016~2019年の間に行われる取引のための基準として使用される。
BTSトンロー駅周辺の実勢地価は4㎡=130~160万バーツ
「BTSトンロー駅周辺の土地の実質価格は平方スクエアワー(=4㎡)あたり130万から160万バーツほどだ」と、Sansiri社のUthai-sangsuk上級副社長は述べる。同氏はSansiri社の事業拡大とコンドミニアム開発部門の責任者だ。
「特にソイトンローの中央部では、コンドミニアムプロジェクト開発のための土地供給は少ない。この事実が再販コンドミニアムの販売価格や賃料を引き上げている。部屋を賃貸に出すことで、利益も実際に出ておりタイ富裕層や外国人投資家、中でも特に日本人が利益を得ている」と付け加えた。
ソイトンローでのコンドミニアムプロジェクトの平均価格は平米あたり16万1千バーツである。また、主要道路沿いに位置するプロジェクトは平米あたり25万~30万バーツに近づいている。
(出所: The Nation “Thonglor land cost drives condo prices” グロビジ!翻訳・要約)
バンコク主要エリアの地価公示価格
先日紹介した、REICの報告書に掲載されていた地価公示価格にソイトンロー(スクンビット55)の公示価格を追記したもの
上記はバンコク主要エリアの地価公示価格。記事で紹介したソイトンロー(スクンビット55)以外は、「CBD」と呼ばれるビジネス中心街。東京で例えるなら丸の内のようなイメージで、基本的に一般市民は住まず仕事のために通勤するエリアです。
トンロー駅周辺は「ダウンタウン」と呼ばれる都心部の扱い。CBDよりは少し落ちるものの、富裕層に以外はなかなか住みづらい地区。そのため、上のグラフでは他エリアより公示価格が安くなっています。
(※各エリア比較は下記参照のこと。ラ・アトレアジア(タイランド)の不動産セミナー資料から抜粋)
現地有識者の間では、次回の公示地価発表時『The Nation』紙の記事にもある通り20%~30%の上昇が共通の認識。トンロー通りソイ1にLand & House社が発表する「The Bangkok」という名前のコンドミニアムは売値も平米当たり35万バーツ。CBD同様の売値となっています。
投資家以外には住宅価格は関係ないわけですが、バンコク在住者にとってコミュニティモールが充実するトンローは、とりわけ住みやすいエリア。街の様子は下の記事を参照ください。
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▼トンローの新路線グレーラインとショッピングモールまとめ!
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