世界経済の動向が、やや不安定です。12月9日の中国株の急落を発端に、世界的な同時株安が発生しました。タイ株もこの4日間で、SET(タイ証券取引指数)が7%も下落。杞憂であれば良いのですが、原油安やアメリカの金利上昇という材料もあります。
今日は、世界経済の動向と、通貨を分散して資産を持つことの重要性をご紹介します。
日本経済の信頼性はボツワナ・スロバキアと同ランク?
ボツワナの首都、ハボローネにある国際空港 (出所:Wikipedia)
特に日本は、消費税増税を先送りした影響で、先日、格付け会社のムーディーズが日本国債レーティングを「Aa3」から「A1」に1段階引き下げました。上から5番目のランクで、韓国より下、ボツワナやスロバキアといった、多くの方が知らないような国と肩を並べています。それほど日本の行く末が懸念されているのです。
▼日本国債を「A1」に格下げ ムーディーズ (日本経済新聞)
この(グロビジ!)でも、『台湾の人口は2022年から減少に入り、2025年には超高齢化時代に突入。経済の先行きが心配されている』という記事を、先日ご紹介しました。参考までに2007年から、日本は超高齢化社会に突入しています。「自分の資産を守るためにどう対処するか?」、これは日本人にとって課題になってくるでしょう。
上は先日開催したASEAN・タイ不動産経済セミナーでご紹介した、プレゼン資料の一部です。例えば10万米ドルや250万バーツで買える「コンドミニアム(マンション)」を例としてイメージいただくと良いかもしれません。2年前に800万円で取得できたマンションが、円安の影響で現在では1,180万円に値上がりしています。
つまりこれが、日本円の価値が減少している「円安」の影響です。日本で生活していると分かりにくいですが、この2年で、日本人の円建て資産は驚くべき勢いで減少しました。(ドル円が一時120円を突破した今、輸入品が値上げされ、円安の脅威は日本国内でも体感できるようになるでしょう)
3か月に1回、ポートフォリオの見直しをしてみましょう!
急激に進む円安の対策として、「日本円以外でも通貨を持つ」ことが重要です。例えば、資産の1割でも外貨で持っておけば、これから円安がさらに進んでも、リスクヘッジが可能です。例えば、資産の2割をドル建てで持っていた方は、資産全部を日本円で持っていた方より、目減り額は少ないはずです。
僕もドル建て資産はポートフォリオの15%程度で、年明けまでに25%程度へ増やす予定です。今、米国は雇用も強いですし、Appleなど企業も同様で、まだまだドル高トレンドは続くと思っています。どの通貨で保有するかは人それぞれですが、僕はバーツ建て資産が7割なので、ドル建て資産が欲しいというところですね。
具体的な投資先は考えていませんが、現状は金利5%を超えるカンボジア国内のドル建て定期預金が第1候補。資産を各国に分散させるという意味では、海外はとても便利ですね。
僕も年明け決済でバンコク郊外の不動産取得を考えており、取得費用捻出のため、少数保有の株式を売却したところでした。不動産は株式よりも景気の変動を受けにくいため、資産の一部として持つのも良いかもしれません。まずは、資産の10~20%だけでも外貨建て資産を持つよう、お勧めします!
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