タイで「マルチプルエントリービザ」認可報道!入国に欠かせないビザ問題の救世主は導入にまだ時間がかかりそう。

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タイに入国する際に欠かせないのが「入国ビザ」。有効期限内は何度でも入国可能な「マルチプルエントリービザ(数次入国ビザ)」が導入されると、タイ国内の英字新聞各紙が報道しました。

実はこのマルチプルビザ、2015年1月にタイの政府広報局が発表していた内容よりも要件がやや厳しくなっています。今日はタイの英字新聞『The Nation』の記事を元に、タイのマルチプル入国ビザに関する報道をご紹介します。

※今回の記事は、マルチプルエントリービザ発行の確定報道ではありません。過去にも同様の報道はされた経緯がありますので、文末にて詳しく紹介します。

タイ、世界中の旅行者が利用できるマルチプル入国ビザを承認

タイで働く外国人パスポート

タイは観光産業や経済を促進する試みとして、マルチプルビザを全ての国の観光客に提供する方向で動きはじめた。観光大臣である Kobkarn Wattanavrangkul氏は昨日、プラユット・チャンオチャ首相がこの提案に認可を出し、閣議決定後60日以内に実施される予定であると述べた。

タイにビザなしで入国することができる国は、現在30から40カ国存在する。その他の国から入国する人々は30日間有効なシングルビザを取得するために、約1,000バーツ支払わなければならない。

Kobkarn氏は「新しいビザにより、ビザを所有する人は1回以上タイに入国することができる。これは多くの他の国ですでに存在する仕組みと類似している。6ヶ月有効なビザに対し、政府は5,000バーツをとる予定だ」と語った。

近年成長を続けている産業は観光産業のみで、他の業界は世界的な経済の低迷の影響を未だに受けているところだ。

タイは今年、海外からの観光客を2,800万人呼び込むことを目指している。国内と来タイ観光客で2.2兆バーツの収入、国民総生産の約10%を見込む。先月は昨年比で、37%増の260万人が来タイし、中国とマレーシアからの訪問が最も多かった。

観光産業の基本開発計画

バンコク・カオサン通り

タイの内閣は火曜、良質な観光客を増加させ持続可能な開発の促進を目標とする、観光省の「観光開発三か年計画」を承認した。これにより、旅行における条件が緩和され、特にタイの隣国諸国との協力関係が促進されることが期待される。

先週、タイとミャンマーは二国間を飛行機で行き来する両国民に、主要空港で入国ビザを免除することで合意済みだ。今後、ビザ無しで14日間までの滞在が可能となる。

(出所: The Nation “Plan to grant multiple-entry visas to tourists from all nations” グロビジ!翻訳・要約 ※文中の写真は筆者挿入)

タイの数次入国ビザ、最新情報まとめ

  • 数次入国ビザは、国籍を問わず全ての国の観光客に提供される
  • 閣議決定後60日以内に実施される予定
  • 6ヶ月有効なビザの料金は5,000バーツとなる予定
  • ビザを所有する人は有効期限内に複数回タイに入国することができる

タイのマルチプルエントリービザ、いつ導入されるのでしょう?

タイ・バンコクの夜景

冒頭でも書きましたが、2015年1月に「早ければ、2月の中華正月より運用を開始」として報道されたこともあります。その際は、政府広報局もウェブ上で情報の提供をしていましたが、本日時点で政府広報局・タイの出入国管理事務所ともに発表はありません。

このことから、「導入には少し時間がかかるのでは?」というのが私の見解です。マルチプルエントリービザを待ち望んでいる方には恐縮ですが、報道にも「閣議決定後60日以内に実施される予定」とあります。プラユット首相の強権で、早期導入なるか行方を見守るしかありません。

<こちらの記事も合わせてどうぞ!>

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バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

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