
対円・対米ドルでタイバーツが急落しています。僅か2ヶ月で、約1割以上バーツの価値が失われました。発端は様々ですが、バンコクで2015年8月17日に発生した爆弾テロ事件、中国元の切り下げ、世界的な同時株安など様々な理由があります。
今日は記録を兼ねて、世界同時株安におけるタイバーツおよびタイ株の下落の動きを紹介します。もう一点、急激な為替安が導く円資産を外貨に換えるチャンスについてご紹介します。
※こちらの記事は、2015年8月の中国元切り下げ時の「バーツ安」に関する記事を適宜更新しています。特に注意書きが無い場合、2015年8月時点での為替レートを記載しています。
タイバーツが対円・対ドルで急落。日本円を外貨に換えるチャンス到来か?
2015年8月、世界同時株安時のタイバーツ日本円チャート (出所:iCurrency)
日本円は有事の際に買われる傾向があるため、対円でタイバーツは大きく価値を下落させています。2か月前に1万円=約2,700バーツだったものが、8月24日現在で3,000バーツを超えてきました。世界的に円高が進んでおり、ドル円でも1ドル=119円台に突入しています。
為替の動きは予測しがたいものがありますが、短期的には日本円を外貨に換える良いチャンスと言えるでしょう。ちょうど3年前の2012年8月はドル円が1ドル=75円でしたが、今後ここまで円が強くなる事態はまず無いと思います。
私も展示会出展やセミナーのため、頻繁に東京へ行きますが実に困っています。レートの悪さに、バーツから円に両替したくないほど。タイに住んでいるとバーツの価値が下がったと感じるわけで、円をタイバーツに変えたい方にはまさにチャンスではないでしょうか。
タイ株も世界同時株安で大きく急落。直近6か月で約25%下落。
2015年8月、世界同時株安時のタイ株SETチャート
為替のみならず、世界的株安の影響を受けてタイ株式市場も大きく下落しています。先日の爆発テロ時にも急落した株価は、2015年8月24日の取引で前日比4.73%安となる1301.06で取引を終えました。直近6か月で約25%近くタイ株は下落したことになります。
タイ株に関しては(グロビジ!)でも書いた通り、2015年5月の時点で大半を手放しました。しかし、RSIという指標がSET(タイ証券取引指数)でも17ポイントまで下落しています。頻繁に動くのは好ましくありませんが、午後に予定を早めて買い出動をしてみました。
イギリスのユーロ離脱決定を受け、タイバーツは3年ぶりの安値へ:追記(2016年6月)
2016年6月23日、イギリスでEU離脱を問う国民投票が行われ、翌日結果が発表されました。ご存知の通りEU離脱で、経済の先行きを不安視した動きで急激な円高へ。その結果、タイバーツは3年ぶりとなる1バーツ=2,850円を一時割りました。
イギリスのEU離脱について理解するには下記の記事がオススメですので興味がある方は読んでみてください。
今後の動きは分かりませんが、タイの英字新聞『The Nation』は記事内で「影響は一時的なものになると考えている」と報道しています。日経平均が7.92%下落したのに対し、タイのSETの下げは僅か1.62%にとどまりました。
※投資に関する判断は、個人責任の上で行ってください。この記事はあくまで筆者個人の考え・見解を述べたものです
<こちらの記事も合わせてどうぞ!>
▼タイ株をタイの証券会社を使って取引するには?
▼ビットコイン取引口座をタイの取引所で開設する方法
▼バンコク郊外の「100万円不動産」を購入!タイの超格安物件は運用可能か?


最新記事 by いたのま (全て見る)
- 「出国税」と「海外財産調書制度」、海外への資産移転に関する2つの制度 - 2022年4月11日
- ウクライナの首都キエフ、欧州最貧国と呼ばれる国へ - 2021年10月3日
- タイでコンドミニアムを借りるには?パスポートと賃料3か月で移住可能! - 2021年9月28日
コメント
Comments are closed.