2016年6月時点で「タイ不動産投資における狙い目」とは?

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2016年、タイ不動産の上場企業は不動産市場における10%前後の強気な成長予測を発表しています。

今日はタイの英字新聞の記事に基づき、2016年6月時点でタイ不動産市場に投資する際の狙い目についてご紹介します。

タイ不動産の上場企業ら、市場の好調を見込む

政府の景気刺激策とタイの経済回復のペースが改善していることから、不動産関連の上場企業らはら2016年内いっぱい強気の成長が見込めると自信をのぞかせている。

上場企業らは2016年の住宅市場全体としては10%の成長予測を立てており、バンコク首都圏では年間を通して3,800億バーツの市場価値を見込んでいる。

Thai Real estate Positive trends

2016年第1四半期のタイ上場ディベロッパー決算

住宅開発事業者らは政府の譲渡手数料とローン費用を0.1%に引き下げる景気刺激策のおかげで安定した成長を見せた第一四半期の決算を受け、大いに楽観的な見方を持っている。景気刺激策は2016年4月末に期限を迎えた。

サンシリ(Sansiri)もタイ不動産は8%以上の成長を予測

「2016年の第一四半期に最高で500万バーツの価格がつく住宅に対する高い需要が見られことを受け、2016年の市場全体の成長率はバンコクやその郊外であわせて3,831.8億バーツ相当、少なくとも8%の成長を見込んでいます」 とPruksa Real Estateのバリュービジネス社長である Piya Prayong氏は言う。

Sansiri もバンコク首都圏の不動産市場が2016年は安定成長を見せているとの見方に自信を見せる。最高執行責任者(COO)のWanchak Buranasiri氏は5%から10%の成長と予測する。

Sansiriは現四半期で73.8億バーツ相当の新規事業を5つ展開する予定だ。2015年と比較した販売額は目標値の420億バーツに達する予定だ。同社が第一四半期の収益を76.8億バーツと公表したことを受け、通年収益は2015年と比較し10.18%の上昇となる360億バーツになるとの見方だ。

登記料減税という景気刺激策がタイの不動産市場を後押し

SC Asset の最高経営責任者(CEO)であるNuttaphong Kunakornwong氏は、2015年10月~2016年4月28日まで政府の景気刺激策が第一四半期の不動産市場全体を後押ししたと述べた。登記手数料およびローン費用を0.01%に引き下げる施策であった。

SC Asset は第一四半期の収益が33.2億バーツ(2015年同時期比60.3%増)、純利益が4.69億バーツ(2015年同時期比194.9%増)となり、景気刺激策の恩恵を大いに受けた。

2016年第1四半期はAPを除く上位10社が黒字を達成

第一四半期の決算を発表した上位10社のうち9社が収益と純利益の両面での成長を公表した。収益ではPruksa Real Estateが市場を牽引し同四半期で102.9億バーツを計上した。2015年の同時期と比較して23.21%の上昇だ。

営業利益と純利益では利益が対前年比で48.8%上昇して20.1億バーツ、利幅が25.3%のLand and Housesが首位に立った。一方AP (Thailand) は上場している上位10社の住宅開発業者のなかで唯一収益と純利益の減少が見られた。

AP (Thailand)がタイ証券取引所に 先週提出した報告書によれば、収益の減少は2015年の同時期と比較した場合の顧客へのコンドミニアムの譲渡が55%落ち込んだためだと言う。

(出所:The Nation “Listed firms eye strong growth” グロビジ!翻訳・要約)

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タイ不動産投資、2016年の狙い目は竣工直前のプロジェクト

construction Rhythm Sukhumvit 36-38

私もタイ不動産の販売をするようになり4年目です。この数年でタイ不動産の認知度は高まりましたが、過去の経験を踏まえて話すと、2016年6月時点での狙い目は竣工直前のプロジェクトです。紹介した上の記事内にある次の一文がそれを物語っています。

AP (Thailand)がタイ証券取引所に 先週提出した報告書によれば、収益の減少は2015年の同時期と比較した場合の顧客へのコンドミニアムの譲渡が55%落ち込んだためだと言う。

実はコンドミニアムの竣工直前には投機目的で購入した売主からの投げ売り物件が一定数出るため、新たな買い場と言えます。バンコクの不動産がここ10数年上昇しているのはご存知と思いますが、物件の売り出し価格と同程度の価格で買えるチャンスが竣工前には存在します。APの例は55%の落ち込みと極端すぎる気もしますが、購入資金を持つ方にとっては逆に朗報でしょう。

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バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

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