タイ不動産、新発売プロジェクトよりも完成済み物件に妙味

Pocket

コリアーズ社のタイ不動産に関する記事で、私が100%共感する記事が出ていたので紹介します。

(グロビジ!)タイ不動産メルマガでも書いていますが、2016年終わり頃からタイ不動産の新築価格は急上昇し、築浅の中古物件に妙味が出ています。では、早速『Bangkok Post』の記事を見てみましょう。

タイのコンドミニアム購入者は、需要調査を十分に行うべき

(写真)ラチャダーピセーク通りのオフィスビルとコンドミニアム。ラマ9世~ラチャダーピセーク通り沿いの土地は毎年10%のペースで価格が上昇している

ラマ9世通りとラチャダーピセーク通りの交差点近くの土地でコンドミニアムを探すバイヤーは、リセール物件か、価格が年10%上昇中の新築物件を近くの土地で探すこととなる。

不動産コンサルタント、コリアーズインターナショナルタイの研究部門ディレクターのSurachet Kongcheep氏は、「この地区のコンドミニアムに興味がある購入者は、結論を出す前に需要について広範囲にわたる調査をすべきだ」と述べた。

「この地区にはポジティブな要因もあるが、もし他物件や市場平均より高い物件を購入したら、転売にさらに時間がかかるだろう」と彼は話す。

新発売プロジェクトよりも完成済み物件に妙味

Surachet氏は、コンドミニアム購入者に、新発売の物件よりも、安価に売り出されている完成済み物件など、地区の数多くプロジェクトを探すことを提案する

竣工済みのコンドミニアムであれば、購入者は物件を訪問し、周辺の環境をを見る事ができる。しかも、新築物件に比べ、安価である。

「この土地から離れた他の土地においても多くの選択肢がある。例えば、他の地下鉄駅や、ラチャダーピセーク通りのソイを少し入れば、物件価格はより手頃である」とSurachet氏は述べた。

(出所: Bangkok Post “buyers urged to chase value” グロビジ!翻訳・要約)

スポンサードリンク


 

タイのコンドミニアム、新築と中古の価格差

記事内にも書かれていた、新築コンドミニアム価格が上昇し、築浅中古物件に妙味があるというのは、当ブログでも2016年初旬より提唱してきました。オンヌットの例を挙げてみましょう。

  • ideo Mobi Sukhumvit (BTSオンヌット駅120m)  平均売価:156,563/㎡ 2014年竣工
  • Q House Sukhumvit (140m) 平均売価:152,883/㎡ 2014年竣工
  • Rhythm Sukhumvit 50 (200m) 平均売価:160,677/㎡  2013年竣工
  • Siamese Sukhumvit (400m) 平均売価:156938/㎡ ※未竣工 2019年予定
  • Knight Bridge Prime Onnut (650m) 平均売価:162,884/㎡ ※未竣工 2020年予定

オンヌット駅前の高層コンドミニアムでは、上の3棟が2014年前後に竣工。駅前の開発用地が無く、Siamese社とOrigin社が2016年以降に駅から離れた場所で新築プロジェクトの発売を開始。

価格差は感じませんが、駅距離を考慮すると新築は安くありません。私も長くオンヌットに住んでいるため分かりますが、下の2棟はオンヌットにしては少し遠いのです。地価上昇・建築コストの高騰で新築を安く販売するには、土地の仕入れに強いディベでないと相当厳しいのが現状です。

新築にこだわるなら、竣工直前の投げ売り物件

新築にこだわるならば、竣工直前のコンドミニアムの投げ売り(買主が資金難で引渡し登記が出来ない)住戸を狙うという手法もあります。投げ売りについては下記の記事に詳しく書いているので参照ください。

2016年6月時点で「タイ不動産投資における狙い目」とは?

タイ不動産転売の実例3件を紹介、バンコク中心部の不動産価格は上昇基調

最近もAshton Asokeの40階オーバーの住戸を平米24万THBジャストに近い価格で買って頂きました。かなり良いディールだったと思いますが、業者も人の子ですから、仲介業者と仲良くする事は重要です(これは真実)。会社によってスタンスは違うと思いますが、私の場合は購入者限定で送る物件情報メールがあります。

話が脱線しましたが、セミナーでもお伝えしている通り、新築物件は割高なものが多い点に注意。見極めが肝心です。最近だと、取扱をお断りした案件も多いのですが、SENA阪急社のファーストセールとSansiri社のプロモーション住戸が割安だったので取り扱いをさせてもらいました。

<こちらの記事も合わせてどうぞ!>

プラカノン~オンヌット地区のコンドミニアム、外国からの需要上昇
タイの中古コンドミニアムの可能性を探る!新築と中古物件の価格差が広がる理由とは?
(グロビジ!) タイ不動産メルマガ、まぐまぐ大賞2017部門別で2位入賞




(グロビジ!)TOPへ
(グロビジ!)タイ不動産まとめへ

Pocket

The following two tabs change content below.
バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

SNSでもご購読できます。