バンコク・オレンジライン沿線で不動産開発が急増

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バンコク都市鉄道、2015年12月に開発が承認されたオレンジラインの沿線で不動産開発が進んでいます。

オレンジラインはバンコク西部のタリンチャンから東部のミンブリまで、バンコク都を横断する新路線です。高架鉄道と地下鉄を組み合わせた路線ですが、沿線の開発に関する報道をバンコクポストの記事より紹介します。

オレンジライン、コンドミニアム市場を牽引

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タイ文化センターとミンブリーを結ぶ「オレンジライン」のプロジェクトが2017年に入札される予定であることを受け、ラマ9世通りにおける新規コンドミニアムの数が急増している。

2016年第四半期で少なくとも2件の新規プロジェクト、2,000戸以上のあわせて総事業費53億バーツ以上の住宅が提供し始められる予定だ。

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バンコク・オレンジラインの予定路線図

不動産開発を手がけるAll Inspire Development Coの最高経営責任者であるThanakorn Thanawarith氏は、オレンジラインの入札資料は10月末までに提示される予定で、これによりラマ9世通りの住宅に対する需要に拍車がかかるとの見方を示した。

タイ地下鉄のMRTによれば、総延長39.6kmにおよぶオレンジラインはタイ文化センター-ミンブリー間とタリンチャン-タイ文化センター間の2つの地区、計30駅から成る予定だ。

急成長するラマ9世通り、新CBDとして発展中

「過去数年間の新規のオフィススペースの供給を受け、ラマ9世通り地域は著しく成長しています」とThanakorn氏は言う。「ラマ9世通りでは2016年第三四半期に総戸数2,080、販売率76%の二つの新しいプロジェクトが開始されています」

Thanakorn氏はラマ9世通り、ラッチャダーピセーク通りやアソーク周辺で働く半分以上の人々の月給が2万-4万5千バーツに上るため、200万バーツ以下で販売される住宅に対して強い需要があるだろうと述べた。

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Rise Rama 9

同社は2016年11月に8階建てコンドミニアムRise Rama 9の販売を開始予定だ。4棟600戸で各戸は25-70㎡、169万バーツから購入可能。2016年末までに4棟のうち2棟をシンガポール、香港、台湾、マレーシアの海外投資家へ販売するため代理店と覚書を締結する予定だ。

MRTオレンジラインの開発で沿線の不動産需要を予測

タイ証券取引所に上場されているディベロッパーSupalai PlcのTritecha Tangmatitham社長は、MRTは不動産業界を刺激し、鉄道が走る地域に対する需要が伸びるだろうと語った。

「ラマ9世通りはオフィススペース、小売店舗、住宅開発も揃う好況な地域ですが、新規開発できる土地は限られています。オレンジラインはこの地域において劇的な変化をもたらすでしょう」とTritecha氏は付け加えた。

(出所: Bangkok Post “Orange Line drives condos” グロビジ!翻訳・要約)

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バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

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