アーリー駅周辺のコンドミニアム、リセール価格は50-60%上昇見込みとの報道

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バンコク都心からやや北側のBTSアーリー駅周辺。バンコク最大の商業街サイアム駅まで電車で約10分の場所にあります。

タイ人富裕層も多く住み、代官山のような落ち着いた雰囲気のあるこの場所でもコンドミニアム価格が上昇しています。英字新聞『The Nation』の記事から、サナームパオ、アーリー、サパーンクワーイ駅周辺の不動産価格について紹介します。

BTSサナムパオ、アーリー、サパンクワイ駅周辺のコンドミニアム価格は50~60%上昇見込み

サンシリの子会社であり不動産管理を行うプラス・プロパティ社によれば、人口密度の増加により、5-6年以内にBTSサナームパオ、アーリー、サパーンクワーイ駅周辺のコンドミニアムのリセール価格は50-60パーセント上昇する見通しである。

調査によると、巨大な開発用地の取得は困難であり、コンドミニアムの新プロジェクトの数が制限される中でも、これらの駅周辺は裕福な人々を惹きつけている。相続を受けた富裕層、公務員、民間企業の従業員、富裕層の子弟などだ。

この地区はBTSスカイトレイン沿いで便利な立地である。MRTバンスー駅が地下鉄ブルーラインや高速鉄道の乗り換え拠点として開業すれば、コンドミニアム価格はさらに上昇すると見込まれている。

アーリー駅周辺での強い賃貸需要、利回りは5~7%のリターン

賃貸の市場は活発に動いている。タイ人・外国人双方の賃借人の強い需要がその理由だ。30㎡の1ベッドルームへの投資で5-7%のリターンをもたらすと、Anukul Ratpitaksanti副社長は述べる。

今年上半期の調査では、2,184戸のコンドミニアム供給があった。そのうち91%のコンドミニアムが売約済みである。

高層コンドミニアムの売れ行き好調、新プロジェクトの平米単価は16万~17万バーツ

BTSにほど近い3つのコンドミニアムプロジェクトのうち、高層階のユニットで残戸としてあるのはたった9戸のみ。平均で平米あたり16万バーツで販売されていた。低層階のユニットは、197戸が残戸として残る。平均平米単価は10.2万バーツであった。

この事から、特にBTS沿線の高層コンドミニアムはこの地区で消費者からの高い需要があることを示している。今年の下半期で新たに発売されたコンドミニアムは2プロジェクト、僅か1,371ユニットであった。発売時の平均平米単価は16万~17万バーツであった。

 BTS サパンクワイ駅 周辺

高い価格の理由は、BTS沿線で利用可能な広大な土地が不足していること、地価が極端に高いことである。これにより、ソイ(枝道)や少し横道にそれた場所にあるBTS駅近くのコンドミニアムの需要が拡大している。

Anukul副社長は、BTSサナームパオ、アーリー、サパーンクワーイ駅近くの土地は過去五年間の平均で一年につき5-25%値上がりしたと述べた。

(出所: The Nation “Condo prices near 3 BTS stations jump 50-60 per cent in 5-6 years” グロビジ!翻訳・要約)

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アーリー地区は人口増加中、バンコクのドーナツ化現象

今回紹介したBTSサナームパオ、アーリー、サパーンクワーイ駅の3駅はいずれもバンコク都パヤタイ区に位置。同区の人口は2000年~2010年の10年間で約20%増加し、12.8万人が最新の人口統計では暮らしています。

より都心に近いラチャティウィ区やパトゥムワン区は人口減少が始まっており、バンコク都心ではドーナツ化現象が始まってきました。その中で都心に近いアーリー周辺は雰囲気も良く、都心で働くアッパーミドルの住む場所として人気があります。コンドミニアム価格が上昇している点も納得できるでしょう。

あとは、日系の賃貸業者が取り扱いをしないエリアである事をどう考えるか。平米16~17万バーツであればプラカノン・オンヌットより僅かに高い単価。観光向けのエリアではありませんが、駅前にはこじんまりした雰囲気の良い低層モールもあります。興味がある方はまず行って街の雰囲気を感じることをオススメします。

BTS アーリー駅の周辺ホテル (agoda)

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バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

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