タイ・バンコクでは、高架鉄道BTSが代表的な移動手段の一つ。発展を続けるタイで自動車保有者は増えたものの、まだ高級品。関税で日本以上に車両価格が高く、所得が日本の4分の1程度のタイ人にとって、ぜいたく品であることは否めません。
そこで交通手段となるのが、バスやBTS、地下鉄(MRT)です。バスに比べエアコンの効く地下鉄や高架鉄道は価格も割高ですが、タイ人所得も年5%近く伸びており、利用者も増加中。今日は、英字新聞「Nation」の記事を元に、バンコク都民の足とも言えるBTSの乗降客数TOP10駅をご紹介します。
BTS創業当時の状況と、乗降客数の増加理由
バンコク都内を走るモノレール 「BTS」
BTS運営の初年度は、乗客も少なかった。ショッピングモールに直結の箇所はごくわずかで、エスカレーターもない。その後、乗降口の一部にエスカレーターが設置され、降り口が少しずつ追加され、顧客が増加した。
2004年に完成したタイで最も豪華なショッピングモール「サイアムパラゴン」を契機に、BTSの中央でもあるサイアム駅での利用客が増大。また、ラチャプラソン(チットロム周辺 ※筆者注)、サイアム地区の再開発に伴い作られた「skywalks (BTSからつながる歩道橋)」の利便性が、利用者の増加を加速した。
BTSの乗降客数推移 (開業~2014年11月末) ※筆者挿入
乗客数は線路の延伸によって増加し、2011年に529,466人だった利用者は、翌年573,041名に。2013年半ばには668,302名を記録した。2013年8月度からはほぼ毎日、600,000万人以上がBTSを利用している。今ではピーク時に、電車が全ての乗客を乗せることができず、次の電車到着を待つことは当たり前になってきた。
バンコクのモノレール(BTS)、乗降客数の多い駅 TOP10!
- サイアム駅(Siam Station):112,600名
- アソーク駅(Asok Station):85,100名
- モーチット駅(Mo Chit Station):79,500名
- ビクトリーモニュメント駅(Victory Monument Station):79,000名
- サラデーン駅(Sala Daeng Station):52,900名
- オンヌット駅(On Nut Station):52,600名
- チットロム駅(Chit Lom Station):47,300名
- パヤタイ駅(Phaya Thai Station):42,800名
- ベーリン駅(Bearing Station):41,400名
- プロンポン駅(Phrom Phong Station):39,600名
(出所:”Top 10 Ridership of BTS Skytrain Station” タイ語ページ)
BTS・スクンビット線(モーチット-ベーリン)の利用者が圧倒的に多い。
BTS モーチット駅 (乗降客数3位) 近くの街角
先ほどの上の地図をご覧下さい。”黄緑色”のスクンビット線(モーチット-ベーリン間)の駅が9つもランクインし、乗降客数が圧倒的に多いことが分かります。一方で、”ダークグリーン”のシーロム線は、サラデーン駅(シーロム)が唯一ランクインしているのみでした。
私の本業はタイ不動産販売においても物件買う場合、人口が集中エリアを選ぶこと当然必須。北側のモーチット付近は洪水被害があるためオススメしていませんが、バンコクで不動産を買うならスクンビット線沿いでしょう。
▼タイ・バンコクの都市交通計画2018年最新版!(BTS・MRT・エアポートリンク)
発展続くバンコクでは、新たな線路延伸計画も続々と発表されています。詳しくは上の記事を参照ください。
<こちらの記事も合わせてどうぞ!>
▼3分で分かる、バンコクの高架鉄道BTS「ラビットカード」機能まとめ
▼バンコクの駅前ホテル5選!オンシーズンにおすすめな駅直結ホテルを厳選しました。
▼タイ株をタイの証券会社を使って取引するには?
▲(グロビジ!)TOPへ
▲(グロビジ!)タイ不動産まとめへ


最新記事 by いたのま (全て見る)
- 「出国税」と「海外財産調書制度」、海外への資産移転に関する2つの制度 - 2022年4月11日
- ウクライナの首都キエフ、欧州最貧国と呼ばれる国へ - 2021年10月3日
- タイでコンドミニアムを借りるには?パスポートと賃料3か月で移住可能! - 2021年9月28日
コメント
Comments are closed.