
バンコクの土地価格が上昇を続けています。バンコク在住者は普段見ているでしょう。都心部では商業施設や住宅、オフィスビルなどが続々と建設されています。
『Bangkok Post』にて2017年の地価上昇、コンドミニアム価格の上昇予測が書かれていました。同紙の記事より、紹介します。
バンコクの地価は引き続き上昇と予測
1年間の土地建物税の延期にもかかわらず、バンコクの全体的な土地価格は2017年に10-30%上昇し、バンコク首都圏のコンドミニアム平均価格は6-7%上昇すると見込まれている。都心部(inner-city areas)は最も高い成長が期待されている。
2016年のコンドミニアムの平均価格は14%上昇して、2015年の1㎡あたり106,000バーツから121,000バーツとなった。この増加は過去5年間の平均8%の上昇よりも高かった。
Nexus Propertyによるバンコクの地価上昇予測
Nexus Property MarketingのNalinrat Chareonsuphong代表取締役は、2017年の平均土地価格上昇率が、2015年から2016年の5〜10%上昇時よりも高くなると述べた。
「土地不足と土地価格の上昇で、2017年のコンドミニアム価格が都心部(inner-city areas)では9-10%上昇するだろう。実際に2016年にバンコクで開始された新しいコンドミニアムの平均価格は、2015年時点の土地コストによって大幅に上昇した」と、Nalinrat代表は話す。
CBREによるバンコク不動産の見解
不動産コンサルタントCBREは、バンコクの都心部(downtown)にある、プレビルドのハイエンド・コンドミニアムの価格を㎡あたり219,000バーツと平均して求めると、4.7%の上昇だと報告した。
CBREは、バンコクにおけるプライム住宅地である、スクンビット、サトーン、セントラル・ルンピニは引き続き強い需要があると見ている。
(出所: Bangkok Post “Bangkok land prices expected to head upwards” グロビジ!翻訳・要約)
バンコクのコンドミニアム価格トレンド
(出所: Bangkok Post)
上記はNexus Propertyが作成したバンコクのコンドミニアム価格のトレンドをグラフ化したデータです。City Areaなどのエリア区分は企業によって異なりますが、ここでは下記の認識で良いかと推察します。
- City Area(赤色、都心部)・・・※スクンビットで言うアソーク~エカマイ
- City Fringe(緑色、住宅地)・・・※プラカノン~オンヌット
- Suburban(紫色、近郊住宅地)・・・※バンチャック以降
私の会社でもトンローでコンドミニアム開発を行っていますが、地価上昇により第2弾プロジェクトを開発する場合、仮に同じエリア(平米13万バーツ台で現在発売中)でも現行価格は維持できず、少なくとも第2弾は数万バーツ高い売価になることでしょう。
従って今の時点でバンコクの不動産を買う場合、土地価格が割安な時期にスタートした物件を円高に転じたタイミングで購入するのがベスト。為替は読めませんが、110円を切るタイミングなら一つの買い場になることでしょう。スピード感と情報収集力が重要なのは言うまでもありません。
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