バンコクやバンコク東部のチョンブリ県へ移住する日本人が増えています。駐在の方や、現地採用、留学の方など目的はさまざまです。しかし、タイでの生活が長くなるのであれば、現地通貨で現金以外の決済方法を確保する方法は必須でしょう。
クレジットカードを作ると言っても、タイでも銀行ごとに対応が異なります。今日は、基本的にタイ在住者向けの内容となりますが、バンコク銀行でクレジットカードを作る方法をご紹介します。
タイでクレジットカードを作るには、労働許可証が必須!
バンコク銀行のクレジットカード
タイ国内でクレジットカードを作成する場合、基本的には「タイ国内に在住している方」というのが前提条件です。具体的に言うと、労働許可証(ワークパーミット)は持っておきたいところ。私が確認している限りでは、リタイヤメントビザ・学生ビザなどの長期滞在ビザでもクレジットカードの発行は難しいようです。
とは言え、労働許可証を取得できればクレジットカードがすぐ作成できるかというと、そうではありません。銀行ごとにポリシーが違うため、例えばカシコン銀行などであれば、ワークパーミット取得後すぐのクレジットカード作成は難しいようです。(担当者によって多少対応は異なります)
バンコク銀行でクレジットカードを作るには、担保が必要。
スクンビットにあるバンコク銀行の支店
タイの大手銀行で、ワークパーミット取得後に最も早くクレジットカードを作れるのは、バンコク銀行でしょう。これには理由があります。前述のカシコン銀行の場合、給与の振込証明として「数か月分の給与支払いが確認できる通帳コピー」の提出が必要です。これでは、ワーパミ取得後すぐというワケには行きません。
一方、バンコク銀行では給与証明の代わりに「担保」が必要。具体的に言うと、定期預金口座を作って担保を差し入れます。例えば、10万バーツを担保として定期預金に入れるなら、その10万が使用限度額に。一定額をクレジットカード発行前に預金するため、ワーパミ取得後すぐ作成が可能となっているのです。
なお、担保として入金した額は、当然引き出しが不可能(定期預金としての利息は付きます)。2014年11月現在、タイ国内の定期預金金利は1年物で1.75%。みずほ銀行のスーパー定期(1年物)の金利が0.025%ですから雲泥の差と言えるでしょう。
■バンコク銀行のクレジットカード
■カシコン銀行のクレジットカード
タイでのクレジットカードの作り方まとめ。
- タイ国内でのクレジットカード作成は、労働許可証が必須。
- カシコン銀行は「数か月分の給与振込が確認できる通帳」、バンコク銀行は「担保」が必要。
- 担保として預けた額は引き出し不可。但し、定期金利利息が付く。
実際に私も今年の春に、バンコク銀行でクレジットカードを作成しました。残高がバンコク銀行のアプリで確認できますし、特に不自由を感じていません。やはり、使い慣れた銀行が便利とは思いますが、早目にクレジットカードを作りたい場合はバンコク銀行がオススメです。
※タイ国内では担当官の裁量による対応が多く、支店や窓口もしくは担当者によって対応が異なることが良くあります。(上のリンクの例など) クレジットカード作成の際は、必要書類等を予めお近くの銀行窓口でご確認ください。
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