2013年、日本からASEANへの直接投資額が急上昇!

「ASEANの成長はいつまで続くの?」、「タイはもうバブルなんじゃない?」タイで不動産業を営む関係で、良く聞かれる質問です。ASEANへの直接投資額は、答を導く一つのカギになるでしょう。
仕事柄、製造業など世界各国で活躍するビジネスマンの方と知り合う機会が多いですが、製造業はここ数年で中国からASEANへシフトしてきました。もちろん、その背景に中国の人件費や地価の高騰、尖閣問題、反日デモなどがあるのは周知の事実かと思います。ASEANにでビジネスをされている方は良くご存知のことでしょう。
上記グラフをご覧いただくと分かるように、日本からASEANへの直接投資は、ASEAN主要国・非主要国とも2013年に急拡大しました。一方、中国に関しては、この約10年間大きな上昇は見られません。
ASEANでも評価の高いタイ。今後は政治問題解決が課題。
上記は内閣府のデータを引用した資料です。少し要素までは見づらいかもしれませんが、タイの評価はとりわけ高いことが一目瞭然。タイは2013年後半まで、目立った政治問題もなく投資先としてダントツの人気を誇りました。既にインフラが整備されている国は、ASEANではまだ少ないのが現状です。
▼アセアン経済共同体(AEC)とは何ぞや?5分で分かる関税動向や影響まとめ。
神奈川県が2011年11月~2013年1月に中小企業を対象にした海外展開動向調査によると、進出する希望地域として、タイが1位、インドネシア・ベトナムが同率2位で、中国は4位にとどまっている。
(出所:みずほリサーチ January 2014)
私は仕事で頻繁にカンボジアやミャンマーを訪れますが、やはり電力・道路ともにインフラは今後の整備が必須です。特にミャンマーはインターネットの接続環境が劣悪。「最後のフロンティア」と呼ばれるくらいですから仕方ないのですが、気持ちよく仕事が出来る環境には程遠いですね。
失業率0.6%のタイ。人件費は年10%弱ずつ増加している。

- ASEANの成長はいつまで続くの?
- タイはもうバブルなんじゃない?
最初の問いに立ち返ると、カギとなるのは2015年末のASEAN経済統合(AEC)の発足でしょう。以下、『月刊 経団連 2014.07』に「ASEAN経済統合への期待と日本の役割」という記事が出てますので、参照ください。
参考記事: ASEAN経済統合への期待と日本の役割
私は、成長度は多少鈍化するとはいえ、2015年末のASEAN経済統合を軸にASEANはまだまだ発展していくと考えています。特にタイはASEANの中心となる場所にあり、EUでいうところのドイツやフランスという位置。もちろん、政治問題や少子高齢化など一概に語れない部分もあるでしょう。皆さんはASEAN・タイの発展について、どう思われますか?
<こちらの記事も合わせてどうぞ!>
▼タイ人の所得・家計収入まとめ (2017年版)
▼タイの「少子高齢化」問題を考える。タイ経済は今後どうなるのか?
▼タイでの最低月給は日本人の国内初任給平均を上回った!タイで働くほうが日本より給与が高いってほんと?


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