
タイ・バンコクの治安ってどうですか?仕事柄、治安に関する質問を頻繁に受けます。結論から言うと、治安は良いが、気を付けるべきポイントは主に7つ。
タイは大使館登録だけで7万人を超える日本人が居住。今後タイに住む方だけでなく、観光客の方にも治安情報は重要です。「バンコク滞在中に気をつけたい治安上の問題」について、紹介します。
タイ・バンコクで日本人が気をつけるべきは、スリ・引ったくり
少し古いデータですが、バンコクにある在タイ日本国大使館の発表によると、2014年の邦人被害件数は殺人(未遂含む):0件、暴行・傷害:10件、窃盗・強盗・詐欺:308件となっています。
タイにおいて日本人が巻き込まれる被害の圧倒的多数は窃盗,詐欺等であり,この数年間において日本人が殺人事件などの凶悪事案に巻き込まれる事例は少ない状況となっています
(出所:在タイ日本国大使館 安全対策基礎データ)
タイ在住の私が知る限り、日本人の被害はスリや引ったくりなど軽犯罪がほとんど。例えば、スクンビットにあるターミナル21というモールの長いエスカレーターで、肩掛けカバンから財布・パスポートを抜かれた話や、プロンポン駅近くで、バイクにカバンをひったくられそうになったという話があります。
在タイ日本大使館は日本人の被害例として、治安上気を付けるべき事例を挙げています。旅行者数に比べ事件は少ないタイですが、治安が良いからと気を抜かないことが重要。信頼していたタイ人に裏切られたと話は、耳にタコができるくらい聞いています。
タイで日本人が被害にあっている7つの犯罪
- 睡眠薬強盗 (知らない人から食物をもらわない、客のいないお店に行かない)
- いかさま賭博 (知らない人についていかない)
- 見せ金詐欺 (両替してくれ、日本円を見せてくれという話は無視する)
- わいせつ犯罪 (深夜のタクシーに女性一人で乗るのは極力避ける)
- 集団スリ (1人での移動中は特に荷物管理を気をつける)
- スリ,置き引き,ニセ警官 (荷物管理に注意、警察とは警察署で話をする)
- バイクを利用した犯罪及び路上強盗の手口 (荷物は車道側ではない手で持つ)
上記はどれも当たり前の対応方法ですが、未だにこうした犯罪に遭う日本人も少なくありません。参考までに、バンコクよりも、パタヤやプーケット島のリゾート地の方が若干治安は悪いので、より注意ください。
ASEAN諸国の危険度MAP(出所:外務省ウェブサイト)
タイで交換留学をした学生さんもブログ内で以下のようにタイの治安を紹介しています。半年間生活された統計データや実体験も書かれているので、これから旅行や移住で来られる方にとっては大変参考になるでしょう。
私の体感としては、タイは「非常に平和な国」です!!!
はじめに言っておくと、私自身は5ヶ月の滞在中で、軽犯罪にすらあったことがありませんでした!
ぼられた事は何度かありますが、1番大きくて、トゥクトゥクのおっちゃんに100バーツ(400円くらい)ぼられたくらいなので、かわいいもんです(笑)
確かに、親しい2人友人は、携帯を盗まれてしまいました。けれどそれには理由があって、買い物中にショルダーバックを後ろに下げていたために、盗られてしまったそうです・・・。ここ大事です!持ち物は常に自分の視界に入っているようにしましょう!
(出所:アセナビ”微笑みの国タイの治安 平和な国? それともアブナイ国?“)
ASEAN諸国となると、マレーシア・カンボジア等に比べタイは治安も良く、重犯罪は少ないのが特徴です。(グロビジ!)の読者の方には、アセアンを頻繁に訪れる方も多いはず。各国の日本大使館や、外務省が発表している「治安情報・犯罪傾向」に留意して滞在を楽しんでください!
▼在タイ日本国大使館 安全対策基礎データ
▼在カンボジア日本国大使館 安全情報
▼在マレーシア日本国大使館 過去の犯罪・トラブル情報
▼在インドネシア日本国大使館 海外安全対策情報
▼外務省安全ホームページ (シンガポール)
▼外務省安全ホームページ (ベトナム)
▼外務省安全ホームページ (フィリピン)
▼外務省安全ホームページ (ミャンマー)
▼外務省安全ホームページ (ラオス)
▼外務省安全ホームページ (ブルネイ)
パタヤ、プーケット、チェンマイなどの治安情報
パタヤやプーケットなどでは、女性などがグループで近づいてきて会話しているうちに、かばんやポケットから財布等の貴重品をすられるというパターンの被害も多く発生しています。
こうしたビーチリゾートに比べて、北のチェンマイは治安も良く安心して旅行が出来るでしょう。タイは強盗や傷害のような重犯罪は少ない国ですが、「自分の身は自分で守る」をモットーに防犯を心掛けて下さい。
タイの治安ランキング
イギリスのエコノミスト紙が各国や地域がどれくらい平和かを相対的に数値化することを試みた「世界平和度指数」という治安ランキングが毎年発表されています。2017年のタイは120位。
但し、治安面だけを評価したものではなく、下記2点が勘案されています。世界各国のランキングについては、下記リンクを参照ください。
- 各国がどれくらい平和であるかを表す指標
- 国内紛争や治安悪化、軍事力強化など平和維持への不安要素が大きいほど指数は高くなる
▼平和度指数ランキング (世界経済のネタ帳)
治安対策に最適!BTS駅直結のホテル3選!
バンコク滞在中の治安を気にするなら、宿泊するホテルの立地も重要。治安面は心配ありませんが、BTS(高架鉄道)の駅から離れれば、街灯がない場所を通る確率は高くなります。駅周辺は渋滞のデメリットもありますが、治安面を気にするなら、駅直結ほど良いホテルは有りません。
BTSの運行時間は駅にもよりますが、午前6時から深夜0時までが目安。但し、23時半を過ぎると、ラビットカードを保有していない乗客は入場を断られることもあるのでご注意を。
バンコク都内を走る高架鉄道BTS
それでは、バンコクの駅直結ホテル3選を早速ご紹介します。
ホテルオークラ (ジ オークラ プレステージ バンコク)
ホテルオークラが、超高級志向で展開中のホテル。トリップアドバイザーの「トラベラーズ・チョイスアワード」を受賞するなど外国人からも評価の高い、バンコク随一の日系ホテル。
インターコンチネンタル・バンコク
欧米人が好むチットロム地区に位置するホテル。BTSチットロム駅を降りてすぐ右手。周辺には伊勢丹も入居するセントラルワールドがあり紀伊國屋書店でガイドブック、ビジネス書を購入可能。ノープランで来タイ後に情報収集したい方にオススメのホテル。
グランドセンターポイント・ホテル・ターミナル21
▼グランド センター ポイント ホテル ターミナル 21の詳細はこちら>>>
日系企業が集まるスクンビットの中心、BTSアソーク駅直結のホテル。MRTスクンビット駅も直結で交通面の利便性が抜群の人気ホテル。ナナプラザやソイカウボーイなどのナイトスポットにも近く、直前は満室になる事も多いので、早めの予約がおすすめ。
タイ・バンコクの治安情報、注意したいポイント!
- 危険そうな場所には近づかない
- 夜間に人通りが少ない道の1人歩きはしない
- 深夜の不要の外出は控える
- 見知らぬ人を安易に信用しない
- 犯罪に遭遇した場合抵抗しない
- 多額の現金や貴重品は持ち歩かない
- 移動中はカバンや荷物の保管に気を付ける
旅慣れた方には当たり前かもしれません。周辺の東南アジア諸国に比べ、タイの治安は比較的良いほう。スリや引ったくりなどの軽犯罪は、意識次第で防ぐことももちろん可能です。
治安や旅行に不安がある方は、VELTRAなど日本語で予約できる現地のオプショナルツアーを使って、観光ポイントを効率的に回るのがベストでしょう。バンコク以外にもパタヤやアユタヤ、ピピ島などの人気リゾート地のツアーも用意されています。
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