交通インフラ計画承認で、ナコンラーチャーシーマーの不動産投資が活発化

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先日このブログにて紹介しましたが、タイの軍政府が新・交通インフラ整備計画を発表しました。その後、タイ東北部の不動産市場が活発化しているようです。Bangkok Postの記事よりご紹介します。

参考記事: タイの高速鉄道・線路複線化など国内交通インフラ計画・最新版

タイ東北部の交通インフラ計画

交通インフラ計画承認後、不動産投資が活発化

<ナコンラーチャーシーマー>軍政権が先日承認したばかりの交通インフラ計画において、6路線の複線化がなされるチュムタン・ジラ駅(Chumthang Jira railway station)近隣の不動産開発が急増している。

タイ東北部商工会議所のThawisant Lonanurak事務局長は、「不動産開発の高まりは、国家平和秩序評議会(NCPO) の発表した、鉄道の複線化計画を含む交通インフラ開発政策による、投資家の強い自信を反映したものだ」と話す。

軍事政権は複線化計画のルート内で、チュムタン・ジラ(Chumthang Jira)~コーンケーン(Khon Kaen)の路線を第1フェーズとして、260億バーツの予算を見込んでいる。50以上の建物が東北県のムアン地域へつながる道路沿いに建築中だ。さらに商業用の建物が近郊に建築される。

国家平和秩序評議会(NCPO)が8600億バーツの第1フェーズを承認次第、投資意欲は急増したと、Thawisant氏は語る。かつて不動産セクターは緩やかな動きだったが、とりわけ急激に勢いは良い方向へ転じている。土地や家屋の販売高も急激な増加が見られるようになった。

セントラルやターミナル21のような大手小売り業者は、「ナコンラーチャーシーマーへの投資に興味があると表明した」とThawisant氏は話す。国家平和秩序評議会(NCPO)が、前政権の約束に基づいて支払ったコメ農家へのお金も、東北部での強い消費意欲につながっているようだ。

国鉄の乗客は、交通インフラ計画に期待していると話す。コーンケーン出身のBoonluea Luangsophaさん(62)は、親類がナコンラーチャーシーマーに住んでいるし、病院に行くためチュムタン・ジラ~コーンケーン間をよく利用すると語った。

普通、コーンケーン~ナコンラーチャーシーマー間は3時間必要で、さらに家に帰るには3時間かかるとBoonlueaさんは言う。線路の複線化で、移動時間の短縮が出来ることを楽しみにしているようだ。

ナコンラーチャーシーマー出身のPhanomphon Kudlaoさん(26)は、今の状況(単線化の状態 ※筆者注)では、反対側から来る電車を通過させるのを待ってから、自分の乗る列車も出発する必要があると語る。つまり、移動時間が長くなってしまっているということだ。

「路線の複線化が、この問題を解決するだろう」と彼は話した。

<出所: BangkokPost 『Property booms after rail plan news』 筆者翻訳>

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タイ国内、新・交通インフラ整備計画

タイ国内の新交通インフラ整備計画

冒頭の地図にもある、コーンケーンの地価が昨年から高騰しています。さらにナコンラーチャーシーマー(コラート)は人口規模ではタイ第2の都市で、261万人(2013年)が暮らす大都市。バンコクからは256kmの距離にありタイ東北部の玄関口として、経済の重要な要としての役割も担っています。

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バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

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