タイの軍政権によるクーデター発生以降、バンコク・パタヤを含むタイの不動産市場は活況を呈しています。新プロジェクトも続々と発表され、ショッピングモールの建設計画も多数控えています。
2015年末のASEAN経済共同体(AEC)発足を控えての動きでしょう。その中で、スクンビット通りの地価が過去最高を記録してきました。バンコクポストの記事からご紹介します。
スクンビット通り、トンロー~エカマイの地価が過去最高を記録
不動産開発が続くバンコクで、ナナ~エカマイの地価が、今年前期に史上最高となる平米あたり45万バーツを記録した。これは地価公示価格の4倍である。
センチュリー21・タイランドの不動産コンサルタント最高経営責任者を務める Kitisak Jampathippong 氏は、「トンロー~エカマイ間はディベロッパーが一等地と考える熱い場所だ」と語った。
「このエリアの地価は、他の地域に比べ著しく上昇した。プロンポン地区のエム・クアティア(EmQuartier)のように立て続けに開発が続いているのが要因だ」と、同氏は言う。
「プロンチット通りとナナ周辺も一等地であり続けるだろう。地価の高騰にも関わらず、不動産業者は開発を続けている。地理的には多くのオフィスがあり移住者にも人気のエリアだ。この地域のコンドミニアムを買う人は高所得者層であり、50平米を超える大きめの部屋を好む」
上場ディベロッパーのQuality Houses(クオリティハウス)によると、5月度の土地価格は新高値を記録し、トンロー・エカマイ周辺のローワー・スクンビットが平米あたり45万バーツを記録。ナナ駅周辺のスクンビット・ソイ6周辺の土地も既に同様の価格となっている。
昨年、ナナ駅周辺のスクンビット・ソイ6の地価は平米あたり40万バーツだった。一方で、財務省による地価の公示価格はたった11万バーツ程度。「スクンビット・ソイ24(プロンポン駅周辺)の地価は平米あたり50万バーツとなっているが、これは異例と言える」と、Kitisak氏は説明した。
続いて地価が高いのは、サラデーン通りで平米あたり約35万バーツ。昨年の30万バーツから25%ほど上昇した。土地の公示額は平米あたり20万バーツ。続くのはスクンビット・ソイ36(トンロー駅周辺)で、2014年前期の平米あたり価格は32万バーツ。これも昨年の30万バーツから上昇している。公示価格は、約9万5千バーツだ。
「バンコク郊外では、BTS(バンコク都市モノレール)やMRT(地下鉄)が投資家の興味を引いている。現在の地価は3年~5年先の将来を見越して価格となっており、有望な新商業地としてみなされている」と、Kitisak氏は話す。興味を引き付けているのは、地下鉄ブルーラインの延伸部分やバンナー交差点だ。特に後者はバンコク・モールという巨大ショッピングモールが建設される。
スクンビット通りをやや東に下ったエリアでは、トンロー~エカマイ地区の人気が高い。地価は平米あたり30万バーツ~45万バーツとなっている。
(出所: Bangkok Post『Lower Sukhumvit land prices hit record』 筆者翻訳・要約)
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