先日のバンコクポストに掲載されていた、バンコク都内の土地価格の推移です。過去12年間でスクンビット(アソーク)の地価は5.67倍に上昇。シーロム・サトーンは4.56倍、プルンチット・ルンピニは3.17倍という上昇率です。
バンコク都内の土地価格の推移 出所:バンコクポスト
バンコク都内のコンドミニアム価格も上昇中!
タイ政府住宅銀行(GHB)不動産情報センターがまとめた2014年上半期のバンコクのマンション価格指数(2012年100)は108・5で、前年同期比4・7%上昇した。
指数は1平方メートル当たり5万バーツ未満の物件が113(前年同期比8・7%上昇)、5万―8万バーツの物件が116・2(同9・3%上昇)、8万1―12万バーツの物件が109・2(同5・1%上昇)、12万1バーツ以上の物件が105・5(同2・8%上昇)だった。
<出所:Newsclip.be>
上記は、先月のNewsclip.beに掲載されたバンコクのコンドミニアム価格に関する記事です。記事内の価格帯を考察すると、価格上昇率は平米あたり単価が5万バーツ~8万バーツという物件が最も高いとのこと。この価格はスクンビット線ならベーリン以東の延伸部分が該当します。
当たり前のことですが、やはり今後インフラが整っていく地域は地価や物件価格の上昇率も高くなります。一方で、都心の高級物件は賃貸に強い。投資方法や考え方にもよって適切な物件は変わってくると言えるでしょう。
軍事クーデターで政治情勢が安定、不動産販売が再加速傾向
バンコクの新規住宅供給数 2013年および2014年
最近のタイ国内各紙の論調を見ると、軍事クーデターで国内の政治情勢が沈静化したことを受け、不動産ディベロッパー各社は、販売の回復を実感しているようです。事実、今年5月・6月で販売を開始した物件は今年の第一四半期に比べても増加してきました。
実際に、先月だけでも以下の記事などが大型不動産開発として報道されています。
▼バンコクのチャオプラヤ川沿いに大規模マンション
▼計864戸、バンコク・ジャトゥジャク区に大規模マンション
▼バンコクのイベント施設BITEC 面積倍増、オフィスビル建設
新興国での不動産投資はインフレに応じて賃貸利回りも上昇
日本と新興国の不動産市場で大きく異なるのは、「賃料の推移」です。実際に、僕も昨年賃料を1,000バーツ値上げすると勧告を受けました。築5年の物件でも、こんな感じです。日本の場合、物件が出来てから賃料が上がっていくということは中々難しいですが、新興国の不動産市場は全く別物といえるでしょう。
タイの不動産利回りは購入当初は6%~7%という物件が多いのは事実です。ただ、保有期間が長くなるに連れて利回りは上昇してきます。僕の友人は、12年前にシーロムに物件を買いました。現在の利回りはなんと25%近く。当時に比べ大きく賃料が上がっているのも事実ですが、12年という時間が物価自体を押し上げたのです。
長期保有の不動産投資で、「日本円以外の通貨で収入を得る」という考え方のお客様も少しずつ増えてきました。海外でビジネスを始めたり、投資をするという日本人がマジョリティ(多数派)になる日も遠くないかもしれません!
<こちらの記事も合わせてどうぞ!>
▼タイの不動産を日本の一級建築士の方に視察していただきました。
▼タイ不動産市場、スクンビット線で成長が期待できるエリアはここ!
▼【地図付き】バンコクのショッピングモールの未来予想図。
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