先日、日本からタイ不動産購入のためバンコクへ来られたお客様より、「タイの医療は大丈夫なのか?」というご質問をいただきました。
日本在住の方はご存知ないかもしれませんが、タイは先進医療を備えた国で、中東やヨーロッパからもメディカル・ツーリズム目的で来られる方がいるほどです。 今日は、「JCI認証」という評価基準を元に、タイの医療が世界的にどのレベルにあるかをご紹介します。
「JCI認証」って何?病院の評価をする国際的認証基準。
「JCI認証」とは、病院認定専門の非営利機関による、医療品質や衛生管理に関する基準。国際的医療評価機関であり、本部は米国のシカゴにあります。世界的にも知名度の高い評価基準。
JCIとは何か:1998 年に設立された国際非営利団体 Joint Commission Internationalの略称 JCIである。本部はシカゴにあり、ミラノ、ドバイ、シンガポールに支部がある。世界中どこでも通用する基準や指標をもとにした,「患者安全」「感染管理」「医療の質」などに対する審査の妥当性や有効性が高く評価され,これまでに世界 50カ国 450の医療施設がJCIの認証を取得している。 (出所: 埼玉医科大学雑誌 第 39 巻 第 2 号)
JCI認証・国別病院数ランキング!タイの病院は東南アジア最多。
ヤワラート(中華街)にあるバンコク病院
タイ国内では37病院、後述しますが、これはJCI認証済みの病院数としては東南アジアでも最多。日本国内はわずか10医院。タイと同様、メディカルツーリズムを掲げるシンガポールでは21病院(国土面積を考えると大変充実しています)、ロングステイに最適と言われるマレーシアは、わずか13病院となっています。
①タイ:37病院 ※JCI認証済みのタイ国内病院・全リスト(JCI公式ページ、英語)
②中国:33病院
③韓国:30病院
④シンガポール:21病院
⑤インドネシア:18病院
⑥マレーシア:13病院
⑦日本:10病院 ※日本国内でJCI認証を受けている10病院リスト
⑧フィリピン:6病院
⑨ベトナム:1病院 (データ出所: JCI公式ページ 2014年10月の数字)
タイのメディカルツーリズム受入数も東南アジア最多!
先ほどのJCI認定病院数や上データを見ても、タイの先進医療が進んでいることが分かります。特に「911」の米国同時多発テロ以降は中東系人種が米国内でメディカルツーリズム受けることが難しくなり、東南アジアで先進医療を受けているという話も。
実際にバムルンラード病院やサミティベート病院といったタイ国内の大病院では、中東系の富裕層を多数見かけます。上の2病院は日本語対応で、私もサミティベート病院で”あえて日本語のみしか使わず”人間ドックを受診しました。英語すら不要なほど、言語対応もしっかりしています。
▼サミティベート病院で人間ドックを受けてきた。タイの医療レベルが凄い!【体験談】
▼タイの労働許可証用の健康診断はこんな感じ!サミティベート病院で受診してきた。
▼【体験記】続・バンコクの歯医者さんへ行ってきたよ!気になるお値段は
医療系の体験記は上の記事を参照ください。
これから移住してくるのであれば、海外疾病治療保険金までカバーされている以下のようなクレジットカードを日本国内で作ってくると間違いありません。(タイ国内の医療保険では歯科治療がカバーされていません) いずれにせよ、医療面に関しては、首都バンコクやパタヤ、チェンマイのような大都市なら比較的安心です!
※保険のカバー範囲は、加入前に上記カード会社のHPにてご確認ください。
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