タイのビザランに関する新情報です。2014年から徐々に、タイ国内でのビザ無し滞在が難しくなってきました。タイでは日本国籍保持者に対して、ビザ無しでも30日間の滞在を認めています。そこで、30日を超える前に隣国へ出国し、すぐにタイへ舞い戻るという「ビザラン」を繰り返す人たちが多く存在しました。
上記の記事にある通り、2014年からビザランは取り締まりが強化され、既に陸路では入国を拒否された日本人がいるとの話も聞きます。今日は在タイ日本大使館の情報を元に、厳格化されたタイのビザランに関する情報をご紹介します。
タイへのビザ無し入国を繰り返すと、イミグレで説明を求められる?
タイへの入国を待つ、カンボジア人労働者たち (ポイペトにて撮影)
タイでは日本大使館への届出だけで7万人を超える日本人が暮らしています。実数は10万人とも言われ、かつてはビザ無し滞在者も多くいました。2014年、陸路でのビザラン取締りが強化され、最近は観光ビザをラオスで取得して、滞在している日本人もたくさん存在します。
長期ビザの代名詞だった「学生ビザ」を更新する場合も、イミグレーションでタイ語の簡単なテストを受けさせられるケースも発生しています。かつては授業にも出ず、長期滞在のためだけに学生ビザを取る手法も存在しましたが、厳しくなってきました。そして今回は、空路でのビザランも厳格化に着手したようです。
タイ入国に際してのご注意
1. 今般、スワンナプーム国際空港において、過去何度かタイへの渡航歴のある邦人が無査証で再入国しようとした際、入国審査でビザラン(ビザ免除期間が切れる前に一度外国に出国し、直ちに戻ってくるような行為(主に陸路での出入国を想定))を疑われ、滞在目的など詳細につき説明を求められたとの情報がありました。
2. 大使館よりタイ入管当局に確認しましたところ、今週(3月16日)より、空港でもビザランに対する審査を厳格化しているとのことでした。
(出所: 在タイ日本国大使館 “タイ入国に際してのご注意” より一部抜粋)
▼長期滞在が日に日に難化。「外こもりの聖地・タイ」も今は昔 (HARBOR BUSINESS Online)
タイに長期滞在するために最適のビザは?
タイに長期滞在する場合、労働許可証・ビジネスビザ取得以外だと、前述した学生ビザが代表的な存在でした。とは言え、学生で居続けるのも不可能です。リタイヤやノマド等で長期滞在を希望する場合、50歳以上ならリタイアメントビザの取得が圧倒的に簡単です。
▼タイのリタイヤメントビザ事情。50歳以上なら取得ハードルは低いって知ってた?
銀行への預金など必要な条件はありますが、それでも80万バーツ(約300万円)という預金要件は周辺諸国と比べても割安です。少し厳しい要件ですが、労働許可証を保持して3年を経過する場合や、タイ人配偶者がいる場合などは、永住権の取得まで可能性は広がります。
50歳に満たない場合、「タイランドエリート」というタイ政府が発行する特別ビザが存在します。大きく分けると、有効期限5年間の簡易版と、20年間の2種類があり、空港でのVIP待遇やホテル・自宅間のリムジン送迎などのサービスが受けられます。
僕は「日本人にとってタイは最も住みやすい国の一つ」だと、この(グロビジ!)でも言い続けています。とは言え、ビザに関しては、仕事や留学以外なら「リタイヤビザ」や「タイランドエリート」などの手段を探す必要があるでしょう。ビザ無しでの複数回入国は厳しくなりつつありますので、ご注意ください!
※「タイランドエリート」に関するご質問は お問合せフォーム から承っています。
【追記 2016/09/17】 爆弾テロの影響で、ビザ無しの陸路再入国はさらに厳格化された模様です。
▼カンボジアのポイペト経由のタイ再入国(ビザラン)が禁止へ。ビザ無し在タイ邦人は要注意!
<こちらの記事も合わせてどうぞ!>
▼タイ在住の僕が、マレーシアの首都よりバンコク在住を勧める3つの理由。
▼タイランド・エリート(Thailand Elite)会員特典まとめ。5年間の数次入国ビザも取れちゃうよ!
▼タイランド・イージー・アクセス(Thailand Easy Access)、タイの5年間特別数次ビザが取得できる、タイランド・エリートの準会員資格まとめ。
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