カンボジア・ポイペトでのタイ再入国(ビザラン)禁止。在タイ邦人は要注意!

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タイ・アランヤプラテート/カンボジア・ポイペト国境での「ビザラン」が禁止されたとタイのメディアで報道されました。

ビザランとは?
現在飛行機でタイに入国すると日本人の場合は30日間の滞在許可が与えられます。タイは陸路で国境を接する国が多くあります。以前は国境まで行って陸路で国境を超えたのち、その日のうちにタイ国内に戻ると再び30日の滞在許可をえることができました。この行為をビザランを言います。
(出所:タイで禁止されたビザランとは?“ビーカイブ”)

かつては、タイ在住の外国人の多くがビザランを繰り返すことでタイに長期間滞在していました。軍事政権下で状況は厳しくなりつつありましたが、今回の措置はさらに大きな影響を与えそうです。原因はもちろん先日の爆弾テロ。それでは、ビザラン禁止のニュースを見てみましょう。

タイ政府が外国人の「ビザラン」を禁止

カンボジアポイペト国境

カンボジア・ポイペトの国境 (筆者撮影)

タイ国境の入国管理警察は、ビザを15-30日延長するためにタイを出国しすぐ再入国する外国人に対し、入国スタンプの提供を現在中止している。

「この規則は決して新しく設けられたものではありません。元々入国管理官は入国許可を与える権限を持っていました。しかし、現状の厳重警備体制では、すべての管理官が制限を強化しなければならないのです」と、入国管理局の管理官が語った。

「多くの外国人がビザ延長のためにカンボジアへ出国し、サケオ県(アランヤプラテート)の入国検問所を通って再入国する。自分自身では行かない外国人もおり、違法な手段で入国スタンプを入手してもらう」と同氏は話す。

タイ政府が国境で暗躍する犯罪組織を厳重に取り締まっているため、再入国も厳しく取り締まりが行われている。これまでは、外国人向けにカンボジアのポイペト(Poi Pet)への日帰りツアーが開催されており、参加することでタイに再入国しさらに15-30日間滞在することが可能だ。

上記のような活動に対しての当局の目は厳しくなるとみられる、と情報筋は語った。今後タイに再入国をする外国人に対しては厳しく検査を行う。外国人は今後観光客として旅行していることを確認するために、宿泊施設、旅行会社やその他の詳細の情報を提供することが求められる。

この方策で、多くの外国人がサケオ経由でタイに再入国することを防ぐことが期待されている。カンボジア経由でタイに入国を希望する者はプノンペンのタイ大使館でビザの申請をしなければならない。
(出所: Bangkok Post “Govt bans foreigner ‘visa runs’ to borders” グロビジ!翻訳・要約)

ビザ無し滞在者がタイに再入国するには、観光ビザの取得が必要?

アランヤプラテートからポイペト方面へ伸びる線路アランヤプラテートからポイペト方面へ伸びる線路

今回の措置で最も影響を受けるのは「ビザ無し外国人観光客」。入国観光ビザ等を持っている場合は、問題ありません。

ビザラン禁止の措置は、先日バンコクで発生した爆弾テロに関わった容疑者の一人がタイ−カンボジア国境にて賄賂を払い、タイに入国したと供述したことがきっかけ。経緯については、タイでも人気のウェブメディア 『Yindeed magazine』にて詳しく解説されています。

ポイペトのスターベガス リゾート&カジノ

ポイペトのスターベガス リゾート&カジノ

タイ在住者にとってポイペトはビザランで有名な場所で、カンボジア随一のカジノリゾートとしてタイ人にも人気の場所。規模ではプノンペンのナガワールドに負けますが、国境周辺に数多くのカジノが集まっています。

※治安が悪いと言う話もあり、女性だけでのポイペト旅行はあまりオススメしません。

ポイペトの友人に会いに行ってきました

タイのサケオ県アランヤプラテートとカンボジア・ポイペト国境は、バンコク-ホーチミンを結ぶ南部経済回廊の要衝で個人的にも注目している場所。昨年、シェムリアップとプノンペンを結ぶ「シソポン」という街まで一泊二日で旅行してきました。友人もいるので、また遊びに行きたいものです。

カンボジア・ポイペト。AECで発展が期待される南部経済回廊を旅してきた!(2)

ビザ無しでタイに滞在されている方、ビザランはかなり厳しくなっているため注意ください。タイに長期滞在したいならば、ポイペトよりも恐らくラオス・ビエンチャンでの観光ビザ取得ツアーが安心かつスムーズでしょう!

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バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

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