タイのビザラン、8月12日から取り締まり厳格化。空路も禁止に。

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ビザなしでのタイ出入国(ビザラン)繰り返し禁止へ

タイ国鉄・フアランポーン駅 外国人ツーリストの集まる、タイ国鉄・フアランポーン駅

このビザラン禁止のニュースはかねてより報道されてましたが、遂に昨日、在タイ日本大使館から発表がありました。以下で詳細をご確認ください。

1.タイ政府が目的に合ったビザ(査証)を取得せず、ビザ免除措置を使い出入国を繰り返し、事実上長期滞在を行う者(所謂,ビザラン)に対する規制強化を決定した旨は、既に5月28日付の【大使館からのお知らせ(タイ入国に際してのご注意)】においてお知らせしました通りです。

2.タイ政府は、上記決定以降、これまでは本件に係る取り締まりについては、極めて悪質と判断されるケースを除き、警告乃至は目的に合ったビザの取得について注意を促すといった措置に留めていたものを、空路を含めて8月12日以降はビザランに対する規制を厳格に適用するとしています。

3.つきましては、観光目的以外でタイへの渡航を予定されている場合は、目的に合ったビザを取得するようご留意下さい。また、タイ国ビザ取得に関する詳細は、在日タイ大使館、タイ入国管理局等に直接お問い合わせください。

4.入国に際しての留意事項を海外安全ホームページ外部サイトへのリンクにも掲載しておりますので、ご参照ください。なお、出入国審査時に、入国管理局係官等に対し大声を出したり、カウンターを叩くなどして抗議したことで事態を悪化させ、入国拒否を受けたり警察に引き渡され罰金を支払う事態になった事例がありますので、ご注意下さい。

出所 在タイ日本国大使館 タイ入国に際してのご注意(その3) 2014.7.21

外務省のデータによると、2013年度タイ国内には49,983人の日本人が在留邦人として登録されています。2013年比で+5.78%と大きく増加。しかし、登録をしていない在タイ邦人の実数は、10万人~12万人と言われています。単純計算では、5万人以上の邦人に今回のビザラン禁止措置は影響することでしょう。

海外在留邦人数を国別でまとめてみた。海外移住の流れが進んでいる!

【追記】 2015年時点で、外務省における在タイ邦人届出者数は6万人を突破しています。

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ビザラン禁止に関する在タイ日本人の反応!

カンボジア国境ポイペトへの入口 ビザランの定番、カンボジア国境ポイペトへの入口

ビザラン禁止については、タイ好きの日本人、現地在住の日本人ともに不評です。特に在日タイ大使館は、ビザの発行要件が厳しいことも背景にあるでしょう。私の友人は、在学中にタイへ長期旅行をし新卒で就職。直後のゴールデンウィークで、またタイへ旅行するのはおかしいとクレームがついたそうです。

ビザランを繰り返す人の中には、不法滞在というわけでもなく既存のルールを守りながら、タイを満喫している方もいらっしゃいます。タイで起業するため準備中の知人も、その一人。軍政権はこれまで経済に良い政策を打ち出して来ましたが、今回の決定にはやや疑問符を感じます。

それでも、長期滞在したいなら、とりあえず「学生ビザ」!

長期滞在するには、学生ビザ(11か月)を取得するという方法もあります。タイ語学校に通っている友人がいますが、彼は週2回通学するコースで、約26,000バーツ。3か月目、6か月目、9か月目に入国管理局(イミグレーション)で延長手続きをする必要がありますが、その費用は学費に含まれているようです。

当然、タイで仕事をする場合はビジネスビザなど、目的に合ったビザを取ることが必要です。状況によっては、入国拒否を受けた日本人もいるそうですので、お気を付けください!

【追記】 2014年よりカンボジアビザの料金が変更されました。
カンボジア・ビザ値上げ!観光・ビジネスとも2014年10月から。

【追記】 2015年5月に「タイ政府がビザランを改めて厳しく取り締まる」との報道がありました。
タイでのビザラン規制がさらに厳格化!空路での再入国もさらに厳しくなった模様。

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バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

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