スワンナプーム空港とバンコク東部のバンナーがライトレール(LRT)で結ばれる

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タイ・スワンナプーム空港からバンコク都内を結ぶ、新しい電車路線の計画が具体化しています。

まだ名称も未定ですが「スワンナプーム空港-バンナーLRT」という仮称で呼ばれる新路線は、タイ国内では初めてとなるLRT(ライトレール)として建設される見通し。早速、具体的な内容を見てみましょう。

バンコク新路線、スワンナプーム空港-バンナーLRTまとめ!

バンコクのエアポートリンクスワンナプーム国際空港を結ぶ、現在運航中の「エアポートリンク」 出所:http://b-tabi.com/

  • 現在はLRT(ライトレールトランジット)という名称で呼ばれているが、正式名称は未定
  • Bang Na-Suvarnabhumi LRT (バンナー-スワンナプームLRT)という仮称も
  • スワンナプーム国際空港~バンナー駅(BTSスクンビット線)を結ぶ
  • 走行距離18.3キロメートル、運行開始時期は未定
  • バンコク初となるライトレール(軽軌道)で運行

今回ご紹介したLRTは現在バンコク都庁の承認を得た段階で、タイ政府による閣議決定を今後仰ぐ段階。Bangkok Postの記事によると、既に環境評価(EIA)の調査も2015年12月時点でほぼ終わっている模様です。

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スワンナプーム空港-バンナーを結ぶライトレールは2020年頃完成か?

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2029年までのバンコクの都市交通網計画  (高速道路を除く) ※出所:BTS社

私見では、バンナー-スワンナプームLRT(上図右端・茶色の路線)の運行開始は早くとも2020年~22年頃と考えています。まだまだ先の話ですが、完成後はさらにバンナー周辺を含むバンコク東部の地価が上昇することでしょう。さらに、高架鉄道となるイエローラインも2022年頃に開通予定です。

バンナー-スワンナプームLRTについての詳しい情報は、BTSのIR資料にも掲載されていました。

BMA(バンコク都庁)は、次の5年以内に実現可能な複数の都市交通プロジェクトを用意している。謹直のプロジェクトは、バンナーからスワンナプーム国際空港を走行距離18.3キロで結ぶ、ライトレールトランジット(LRT)だ。
さらに、ワチャラポンからラマ9世橋に伸びる高架鉄道、グレーライン(26.0キロ)も控える。BMAはグレーラインに関して、着工への第1フェーズ検討および環境影響評価(EIA)を監査するコンサル会社と契約し、2015年に工事の入札を行う。当社(BTS)はこれらの2路線が、現在BTSC(BTSの子会社 ※筆者注)が運営する路線の既存駅と連結が実現するだろうと楽観的に見ています。
(出所:BTS社 IR資料 グロビジ!翻訳 ※下線は筆者挿入)

LRTの起点となるバンナー地区は、タイ不動産の会社を経営する身として、今後の発展を期待しているエリア。下の記事に書いていますが、アジア最大級となるショッピングモール「ザ・バンコクモール」や、既存の大型国際展示場「バイテック」前に大型オフィスビル2棟が着工しています。

【地図付き】バンコクのショッピングモールの未来予想図。
バンコク賃貸オフィスビル市場、新開発のバンナー・トラート通り沿いが要注目エリア!

日本在住の方には、五輪特需で開発の進む湾岸地区をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。バンナー地区の開発計画が続々と発表される中、バンナー地区の不動産は5年以上の中長期保有ならキャピタルゲインも狙える面白い案件でしょう。

<こちらの記事も合わせてどうぞ!>

タイ・バンコクの都市交通計画2018年最新版!(BTS・MRT・エアポートリンク)
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バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

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