サムローン駅が2017年4月開業、BTSスクンビット線延伸部の魅力はこの4つ!

Pocket

タイ・バンコク都内を走るBTS(高架鉄道)、スクンビット線東部の延伸地域の中で、最も注目されている「サムローン」地区をご紹介します。都心部からの位置関係は下の地図の通りです。

バンコク都市鉄道のマスタープラン(計画)

BTS発表のバンコク鉄道網マスタープラン (ラ・アトレアジア加筆)

上の計画図を見ると、現在のバンコクとは全く違い、東京や大阪などまるで大都市のよう。バンコクのマス・トランジット(大量交通機関 ※地下鉄・モノレールなど)の交通シェアはわずか6%。東京は36%で、香港・シンガポール・ソウルなどは40%を公共交通機関でまかなっています。

今後どんどん延伸の余地があるという事で、交通インフラ整備に伴ってさらに街が近代化していくのは間違いないでしょう。ジャカルタほどではないものの、交通渋滞も緩和するといいですね。交通インフラ計画についての詳細は下記の記事を参照ください。

タイ・バンコクの都市交通計画2018年最新版!(BTS・MRT・エアポートリンク)

サムローンはイエローラインが連結!ターミナル駅となる予定。

イエローラインの車両イメージ

バンコク都市鉄道・イエローラインの車両イメージ

さらにサムローンはターミナル駅となる予定。バンコク都市鉄道イエローラインが乗り入れます。ラップラオ~サムローンという人口の多い地域を結びます。詳しくは下記を参照ください。

バンコク電車交通網ピンクライン・イエローラインの最新状況

現在のターミナル駅は、アソーク・シーロム・サイアムという一大集積地に限定されているように、サムローンも人口の多さや、近隣にある工場群(後述)へのアクセスの良さを見込んでのターミナル駅でしょう。

※2015年時点の報道では、イエローラインは2018年開業とありましたが遅延中。2017年初旬の時点ではイエローラインの開業は2020年と報道されています。

スポンサードリンク

サムローンってどんなエリア?人口が多い。

インペリアルワールド・サムローン
サムローン駅前(2017年4月開業)の駅前にある、インペリアルワールド・サムローン

サムローンは元々人口の多いエリアで、新設駅の周辺だけで10万人が暮らします。スクンビット通り沿いにも、「インペリアルワールド・サムローン」と「ビッグCジャンボ・サムローン」の2つのショッピングモールが存在しますが、人口に応じた出店をした結果なのでしょう。

さらに特筆すべきは、日系工場群の多さ。インペリアルワールドから少し南に下ると、スクンビット通り沿いにトヨタ・ホンダ・パナソニックの工場や、日立物流の倉庫が存在します。中でも、トヨタの工場はタイ国内でも最大規模。社員食堂はもちろん、フィットネスジムなど福利厚生まで充実した設備を誇っています。

サムローンのまとめ。魅力はこの4つ!

サムローンエリア

 BTSの延伸工事が進む、サムローン地区(2014年8月撮影)

サムローンの魅力をまとめると、、下記の4点が大きいでしょう。

  1. 人口の多さ (サムットプラカーン県全体で1,828,694名)
  2. BTSスクンビット線の延伸部分が2017年~18年に完成
  3. イエローライン連結でターミナル駅になる
  4. 日系を含む工場群があり住宅の実需がある

BTS Sukhumvit line Bearing

2017年に開通するBTSスクンビット線の延伸部分は既に高架が完成 (2015年12月撮影)

今回ご紹介したサムローンを含む、サムットプラカーン区は人口794,867名(2010年)とサムットプラカーン県の中で最も多い人口を誇ります。2017年1月に完成するBTSスクンビット線の延伸部分が開通すれば、アソークまで電車でわずか30分。

工場群と言う就労先もあり、人口が多いという条件は住宅の実需を生みます。現時点ではスクンビットに比べて1/3~1/4という地価・住宅価格ですが、この価格差は近い将来埋まってくることでしょう。イエローラインが連結する2020年頃が非常に楽しみです!

サムローン駅が2017年4月に開通しました

BTSスクンビット線サムローン駅が開業。駅構造の変化とBTSの転換期

BTSスクンビット線のサムローン駅が2017年4月3日に開業。新駅ではアイランド型の駅舎が採用され、従来のBTS駅とは違う構造になっています。詳しくは上の記事を参照ください。

<こちらの記事も合わせてどうぞ!>

バンコク都市交通網計画、ピンクライン・イエローラインの最新状況。
川とともに暮らす。ノマドなら住みたいサムットプラカーン市
バンコクの隣県サムットプラカーンを僕が注目する理由。高さ179mの展望台「paknam observation tower」を見てきました。




(グロビジ!)TOPへ

Pocket

The following two tabs change content below.
バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

SNSでもご購読できます。

コメント

Comments are closed.