バンコク電車交通網ピンクライン・イエローラインの最新状況

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タイの首都バンコクでは、首都交通網の整備が急ピッチで進んでいます。バンコク都市交通は駅数や走行距離でまだ台湾・香港・深圳に負けていますが、開発計画は既に存在し、詳細を詰め着工するフェーズに入っています。

バンコクの新都市交通路線のうち、ピンクライン・イエローラインの最新状況について紹介します。

バンコク都市鉄道最新ルート

バンコクの都市鉄道計画最新ルート

ピンクラインとイエローラインは官民共同事業として着工

バンコク・ピンクラインモノレールイメージ
タイの大量交通輸送協会(MRTA)は、官民企業によるカエライ-ミンブリ(ピンクライン)とラップラオ-サムローン(イエローライン)を走るモノレールへの投資事業計画を、政府が承認するよう要求した。

MRTAの経営陣は最近、投資計画を議論し、民間企業が電気システムの制御、列車の調達、サービス運用とメンテナンスセンターを管理する一方、政府は土木工事を監督する民間公共パートナーシップ(PPP)を採用することを決議済みだ。MRTAのYodyuth Boonyatikarn理事長が語った。

ピンクラインとイエローラインは2017年に着工予定

MRTAおよび国営企業は、2つのモノレールプロジェクトを開始する準備ができている。デザインや環境影響評価報告書も完成し、承認済みだ。MRTAは、2017年着工予定のピンクライン・イエローラインとなる単軌道路線への準備を完了している。

カエライとミンブリをつなぐピンクライン(34.5km)の建設費は、312億バーツと推定される。サムロンとラップラオ間のイエローライン(29km)は、316億バーツの費用が発生する試算だ。

同じ会議にて、MRTA経営陣はタオプーンからラットブラナを結ぶパープルラインの延長を承認した。延長工事は12.6kmの地下路線と11kmの高架線路となる。17駅がチャオプラヤ川の両岸に完成予定だ。

(出所: Bangkok Post “MRTA seeks nod for joint monorail plan” 筆者翻訳・要約)

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バンコク都市交通網、ピンクライン・イエローラインまとめ

インペリアルワールド・サムローン
BTSサムローン駅前のインペリアルワールドデパート、同駅にはイエローラインが接続 

  • ピンクライン(カエライ-ミンブリ) 34.5km、30駅 2022年運用開始予定
  • イエローライン(ラップラオーサムローン) 29km、21駅 2022年運用開始予定

運営事業者はピンクライン・イエローラインともに高架鉄道を運営するBTS社。(当初の報道ではイエローラインが地下鉄運営のMRT(BEM社)と予測されていましたが、2路線ともBTSが運営開発権を獲得)

(グロビジ!)では、延伸部分の注目路線はBTSスクンビット線の(ベーリン-サムットプラカーン間)としていますが、現時点で前述のパープルラインの他、地下鉄ブルーラインやSRTダークレッドラインなどが着工しています。

ピンクライン・イエローライン沿いの主要プロジェクト【追記】

 

出所:BTS  ※クリックすると拡大表示できます

ピンクラインで注目すべきはチェーンワタナーの合同政府庁舎の近隣(P11,12)やITスクエアのあるラックシー交差点(P14)あたり。

イエローラインは人口の多いバンカピ、シーコンスクエアなどのあるスワンルワン、バンナートラート通り沿い、そして2017年4月に開業したサムローン駅でしょう。

タイ政府はピンクラインとイエローラインの建設を承認済み

pink-line-bangkok-route yellow-line-bangkok

バンコクポストの記事によると2016年3月に閣議承認済み。ピンクライン・イエローライン建設業者の入札プロセスに入る予定。さらに2016年12月、BTSグループが開発運営の優先事業権を得たとの報道がありました。

タイ電車公社(MRTA)は6日、バンコク首都圏のモノレール2路線、ピンクラインとイエローラインの開発運営事業権の入札で、高架電車BTSを開発運営するBTSグループ・ホールディングスなど3社の共同事業体が優先交渉権を得たと発表した。 (出所:newsclip.be)

今後も(グロビジ!)では、バンコクの都市開発計画をフォローしていきます。不動産は立地が最も重要ですから、私の本業にも大きく影響する部分。実際に訪れた、香港・台北・クアラルンプール・深圳の比ではないほど、大規模な都市交通開発をしているバンコクはこれからが面白いと思います!全体的な開発計画は下記の記事よりどうぞ。

タイ・バンコクの都市交通計画2018年最新版!(BTS・MRT・エアポートリンク)

ピンクライン・イエローラインの着工報道

2017年1月にリリースされたBEMのIR資料にて、ピンクライン、イエローライン、オレンジラインの着工が始まったとの発表がありました。開業予定時期は上記の表を参照ください。

<こちらの記事も合わせてどうぞ!>

3分で分かる、バンコクの高架鉄道BTS「ラビットカード」機能まとめ
バンコクの新路線MRTパープルライン、乗り方・路線図徹底ガイド
バンコク初の交通系カードMangmoon(メンムム)、2018年6月導入決定



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バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

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