プノンペンへ行ってきました。進化続けるカンボジアの物価を紹介します。

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カンボジアの首都プノンペンへ行ってきました。2014年4月以来、約2年ぶりです。高級住宅街のボンケンコンを中心に、高層建築物やおしゃれなホテル・レストランが増えていました。

(グロビジ!)では、過去に台湾・香港・深セン・北京・マレーシア・ミャンマー・バングラデシュなどの物価調査をしてきました。今日は、カンボジアの物価をご紹介します。それでは、行ってみましょう。

※カンボジアの流通通貨は米ドル。現地通貨カンボジア・リエルがありますが、1ドルのお釣りなど補助通貨として使われています。米ドルとの両替レートは、1ドル=4,000リエル。この記事では、全て米ドル建ての表記をします

物価は決して安くないのがカンボジア。おしゃれなお店は急増中!

Thai-Cambodia_price

カンボジアの物価ですが、まずは人件費から見てみましょう。

最低月給は140ドル(2016年2月時点)。2010年時点の月額61ドルと比較すると、最低月給は過去6年で2倍以上に上昇しています。製造業や縫製など低コスト人員が必要な業種は、この賃金上昇率では相当厳しいでしょう。事実、カンボジア株の上場3社のうちGTI社(縫製業)は上場時に比べ株価は4分の1になっています。

当然ながら有能な人材は、最低賃金を大きく超える給与を得ています。特に語学力や事務(PC)能力の高い場合、給与は最低賃金の2倍から3倍も難しくありません。ある日系企業の空港に近いコンドミニアムを内見しましたが、対応してくれたカンボジア人スタッフは2名ともiPhone6か6sを持っていました。

Cambodia Motor taxi Cambodia tuktuk

ASEAN域内と比較して高く感じるのは、カンボジアの交通費。写真のバイクタクシーやトゥクトゥクが主要交通手段ですが、毎回交渉制で土地勘がない場合やクメール語を話せない場合は割高になります。空港からプノンペン市街(ボンケンコン)までは、タクシー12ドル、トゥクトゥク9ドルでした。

タクシーもありますが、基本的に町中に流しのタクシーはいません。電話予約が基本なので、土地勘のない旅行者には有名な場所以外利用が難しいでしょう。配車アプリが定着する以前に、タクシーの台数自体が少ないんでしょうね。鉄道は貨物のみ、市内バスも走り始めたばかり。空港と市内を結ぶエアポートリンクが計画されているそうで、だいぶ先でしょうがこれは楽しみです。

Aeon Mall Phnom Phen Le Blanc Boutique Hotel Marugame Udon Phnom Phen Toues les Jours Phmon Phen

イオンモール・プノンペンやスターバックスも進出し、街中にはERIC KAYSERなど外資系のお店・ホテルが続々開業

最後に訪れた2年前に比べると、首都プノンペンではおしゃれなモノの選択肢が増えました。お金を出せば、日本やバンコクと同じレベルのカフェやレストランで飲食できるようになったのです。私もそうですが、これって海外在住者にとっては重要なポイント。現地のローカル食ばかりを食べ続けるのは、90%以上の人には無理でしょう。

日本人は外国で現地料理を食べ続けることができるのか?台湾で3ヶ月間以上食べ続けたぼくが結論を出しました (あしたはもっと遠くへいこう)

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カンボジアで安いと感じるのは、ローカルフードとホテル代?

Boueng Keng Kang Market Boueng Keng Kang Market2

当然ローカルフードは安く、1ドル前後から食べられます。カンボジア人スタッフいわく、1食3ドル前後の外食は週に数回で、それ以外は実家で親の作った手料理を食べるそう。一家で同居することが少なく、外食や持ち帰りの多い(その方が食費が安い)、バンコクとはライフスタイルが違いますね。

カンボジアで安いと感じられる数少ないポイントの一つが、ホテル代です。ミャンマーのヤンゴンは新興国のわりに需要と供給の関係から、ホテル代が高い(供給不足)のですが、プノンペンは供給も十分なのか価格も安く設定されています。この2年間で、東横インやタマホーム社によるTama Hotelも開業し、観光や出張の日本人に人気です。

タマ ホテル プノンペン タワー (agoda)
東横イン プノンペン (agoda)

東横インは約40ドル(4,800円)程度、タマホテルは20ドル(2,400円)と安いのですが、ちょっとしたカラクリがあります。カンボジアで最も高い場所にあるスカイバーを持つプノンペンタワーの高層階で、立地も良いため次回の訪カンボジア時はタマホテルに泊まってみたいと考えてます。

駆け足でカンボジアの物価を見てきましたが、カンボジアの入国ビザや新設された空港ラウンジについてはコチラの記事を参照ください。正直に言って、ブログを読むより、現地を見るのが一番。興味をお持ちの方は、カンボジアなど行きたい国を訪れてみてくださいね!

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バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

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