カンボジア・ポイペト。AECで発展が期待される南部経済回廊を旅してきた!(2)

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前回の記事、「ASEAN経済共同体(AEC)が2015年末に発足。発展が期待される南部経済回廊を旅してきた!(1)の続編です。バンコクからタイ国境への街、アランヤプラテートまでは上のリンクを参照ください。

カジノ産業で成長を続ける、国境の街ポイペト。

ポイペト最大のカジノ、スターベガス・カジノ

ポイペト最大のカジノ、スターベガス・カジノ

ポイペトのあるバンテアイミエンチャイ州の主な産業は、「大豆、トウモロコシ、インゲン豆、石灰石、リン酸塩など」(出所:クロマー)とありますが、ポイペトに関してはカジノ産業が盛ん。土日になると多くのタイ人が、カジノ目的に訪れます。僕が乗ってきたカジノバスも、こうしたカジノ産業への送客を目的に安価に設定されているのです。

過去にマカオ・カンボジア・マレーシア・インド・スリランカなどのカジノを見てきました。カンボジアの首都プノンペンでは、ナーガ・ホテルが一社独占で大きなカジノを開いています。しかし、ポイペトのスターベガスも同等の規模。これには驚きました。

写真を撮り忘れましたが、カジノホテル周辺は各国のレストランやカラオケバーなどが並び、かなりにぎやかです。

ポイペトはタイへの出稼ぎ労働者の玄関口。

出稼ぎに向かうカンボジア人労働者

上の写真は午前8時頃のタイ国境の様子です。タイへ出稼ぎに向かうカンボジア人労働者の一群に出くわしました。この列の先にも黒山の人だかり。カンボジアの最低月給は100ドル、タイは約300ドルですから、必然と言えるかもしれません。

参考までにポイペトの人口は11万人強と言われています。カンボジアは州ごとの人口統計を2008年以降出していないため、現在はもっと増えているでしょう。しかし、現地の友人に聞くと「ポイペトの人は出稼ぎに行くから、定住人口は季節ごとに大きく増減する」とのことでした。

友人のワリーに「何故出稼ぎに行かないのか?」と聞くと、「俺が行ったら、誰が妻と子供2名の世話をするんだ?日本と違って政府は当てにできないし、俺に何かあったら誰が彼らを世話するんだ?」と話しました。出稼ぎ先は給与が良いとはいえ、危険で過酷な肉体労働が大半です。彼の言葉を聞いてなんだか嬉しくなりました。

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ポイペトにも分譲住宅が少しずつ増加中。

ポイペトの分譲住宅

市内にも上記のような分譲住宅が少しずつ増えています。それにしても安い。週末なのでセールスオフィスも休みなのが残念でした。タイ国内でも国境沿いの街はどこも地価が上昇しています。今回調査している南部経済回廊はバンコク・プノンペン・ホーチミンを結ぶ幹線道路で、ポイペトも片田舎とは言えども地価は上昇することでしょう。

完成したポイペトの分譲住宅

完成した分譲住宅の一角

ポイペトのNo.1ホテル、Ly Hengchayy Hotelへ。

Ly Hengchayy Hotelの景色

ポイペトは治安が良くないともっぱらの評判で、ガイドブックなどにも書かれています。実際に一泊してみましたが、それほど大きな不安は感じませんでした。やはり信頼できる友人がいたから安心というのはありますが、やはり発展を続ける街を見るのは楽しいですね。ぜひ、ポイペトの街を訪れてみてください!
リー ヘンチェイ ホテル (Ly Hengchhay Hotel) agoda

<続きはこちら> カンボジア、シソポン。AECで発展が期待される南部経済回廊を旅してきた!(3)

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バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)元代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。バンコクのコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」をJV開発後、退任し日本に帰国。現在はウクライナ・モンゴル・ラオスなどの不動産事業を手掛ける。岡山県倉敷市出身。

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