バンコク銀行での口座開設、労働許可証なし開設を実質禁止化へ

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タイで外国人が銀行口座開設をする場合、労働許可証(ワークパーミット)の保有が開設の前提条件です。2014年頃までは証券会社などの優良顧客は紹介状で、労働許可証なしの口座開設が可能でした。しかしマネーロンダリング取り締まりもあり紹介制度が廃止され、労働許可証なしの口座の開設はますます厳しくなりつつあります。

今日はバンコク銀行での口座開設など、タイ国内での銀行口座開設の基礎知識について紹介します。

バンコク銀行における非居住者(外国人)の口座開設について

タイの労働許可証

タイの労働許可証(ワークパーミット)

冒頭で書いた通り、バンコク銀行などタイ国内の銀行で口座開設する場合は、基本的に労働許可証が必要。日本大使館とシーロムにあるバンコク銀行本店の2カ所に行けば、日本国籍保有者は口座開設可能ですが、インターネットバンキングが利用できないなど一部制限は存在します。

労働許可証が無い場合、Non-Immigrant O(ノンイミグラント・ロングステイビザ), O-A(年金受有者)などの長期滞在ビザを持っていれば口座開設可能(バンコク銀行の場合)。いわゆるリタイアメントビザで、50歳以上でタイ国内の銀行に80万バーツの預金をすれば取得可能です。詳しくは以下の記事でご確認ください。

タイのリタイヤメントビザ事情。50歳以上なら取得ハードルは低いって知ってた?

なお、銀行口座開設の諸条件は、バンコク銀行のウェブサイト(日本語)にて詳しく記載されています。

 KT-ZMICO社、サイアム商業銀行への紹介状発行を停止。

Back Camera

サイアム・コマーシャル・バンク(サイアム商業銀行)

タイの証券会社KT-ZMICO社は、サイアム商業銀行への紹介状発行を停止すると発表した。同社は30万バーツ以上の株式保有する顧客へ、銀行口座開設のため紹介状発行してましたが、2014年11月付で発行を停止。

サイアム商業銀行の推薦状を取り消すに関して
現在、タイ王国での各銀行はASEAN経済共同体(AEC)発足による会社の様々な方針、及び政策などを改めて変新する事になりました。そのきかっけ、弊社は銀行より就労許可証無しの方に対して口座開設するのにいくつかの重要な書類が必要となる情報の連絡を頂きました。(重要書類は銀行により異なる。)
サイアム商業銀行の新方針に関しては本日以降、上記の件を基づき、就労許可証無しで弊社より発行して頂きました推薦状だけを参考し、口座開設する事は不可能となりました。
尚、タイ銀行口座を開設するご希望のあるお客様には直接そちらの銀行宛に ご連絡してください。
(出所:KT-ZMICO 原文そのまま)

文中にあるように、2015年末に発足したASEAN経済共同体(AEC)が理由。全世界的にマネーロンダリングを阻止する動きがあるように、居住国以外での銀行口座開設は年々厳しくなっています。今回の動きは、実質的に非居住者の口座開設を禁止していくものだと言えるでしょう。

タイの銀行口座開設はなるべく早く!いつか非居住者は作れない日が来る?

バンコク銀行の普通預金通帳

バンコク銀行の普通預金通帳

タイ非居住者の方が口座開設をする方法は実は存在します。私の会社(株式会社ラ・アトレアジア(タイランド))でも口座開設のお手伝いをしていますが、将来的にはご案内できなくなるかもしれません。

KT-ZMICO社の紹介状発行停止が物語るように、タイでの口座開設は年々厳しくなっています。2016年に入り、ICチップ付キャッシュカードの発行が義務化され、日本のATMで現金引出しできるBe1stカードの発行も停止されました。タイで銀行口座を開設予定の方はお早目に作成されることをお薦めします。

※銀行口座開設に必要な書類等の諸条件は随時変わる可能性がありますので、詳しくはタイ国内の各金融機関へお問合せください。

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板野 雅由
バンコク在住、タイ不動産のラ・アトレアジア(タイランド)代表。2013年にバンコクへ移住し、不動産仲介会社設立。現在はバンコクにてコンドミニアム「168 Sukhumvit 36」を開発中、日本国内でタイ不動産セミナーも開催しています。 1981年岡山県倉敷市出身、在タイ4年目。