
バンコクの高架鉄道BTS。タイには7万人超の日本人が暮らし、最も利用されるのがBTSスクンビット線。日本人エリアのアソーク~トンロー/エカマイ地区をカバーし、タイ最大の商業地サイアムを結ぶ路線です。
そのBTSスクンビット線が2017年4月に隣のサムットプラカーン県にて新駅開業。2018年12月に一部開通した、ベーリン~サムットプラカーン間の状況や街並みを紹介します。
BTSスクンビット線延伸部分はどこへ向かって伸びるか?
バンコク都内の2016年1月時点での路線図(濃い緑色がBTSスクンビット線)
今回紹介するスクンビット線の延伸部分は、上地図の右下部分。ベーリン駅はバンコク郊外と呼べるエリアで、かつての終点という優位性もあり、BTSの乗降客数9位にランクインする乗客の多い駅。
駅から南東に5分ほど歩けば、隣県のサムットプラカーン県へ入ります。スワンナプーム空港などもある同県は人口182万人(2010年)を数え、2000年からの10年間で人口が177%も増加。賃料も安く、電車で都心部へのアクセスも良好で、日本人の移住者も少しずつ増加しています。
サムットプラカーン県内には、トヨタやホンダ、パナソニックの工場もあり労働力需要が高く、10年177%増という高い人口増加率を達成。サムットプラカーン県下でも市中心から離れると、ミャンマー人など出稼ぎ労働者も多く住んでいます。
BTSスクンビット線は現在の終点ベーリン駅から、このサムットプラカーン県へと延伸していきます。
ベーリンの次駅、サムローン駅が2017年4月に開業
BTSスクンビット線の南東部延伸(ベーリン~サムットプラカーン)は上図の下段部分
早速、BTSスクンビット線延伸部分の路線図を見ましょう。
南部延伸部分は、まずベーリン(Bearing)~サムットプラカーン(Samut Prakan)が2018年12月に開通。ベーリン駅の隣にサムローン駅(Samrong)が2017年初旬に開業しました。
▼BTSスクンビット線サムローン駅が開業。駅構造の変化とBTSの転換期
サムローン駅も将来的にイエローラインが接続し、ターミナル駅となる計画。サムローン駅に関する詳細は、上の記事を参照下さい。
※延伸計画についてメディア報道あり。2018年12月6日にサムローン駅以降の4駅が開業、2019年に全線開通の予定。なお、上記のサムットプラカーン駅はパクナム駅(Paknam)に名称変更されています。
上の写真は2018年12月に開業したの、BTSプーチャオ駅。駅前にビッグCジャンボ・サムローンという大型スーパーがあり、日立物流の倉庫やトヨタの工場まで徒歩でも行けるような距離。タイ人が多く暮らすエリアです。
BTSスクンビット線、サムットプラカーンまでの通過駅
ベーリン駅を出て、前述のサムローン駅・プーチャオ駅を通過し、次に着くのが上写真・左のエラワン駅。次のBTSネーバル・アカデミー駅は駅前にタイ海軍の学校がそびえます。そして、終点のサムットプラカーン駅へ到達します。
サムットプラカーン駅は、県の中心に位置し、裁判所、土地局などが近隣にあります。県役場の近くにはパクナム展望台も建設中で、将来は県のランドマーク的存在になることでしょう。ベーリンから延伸する線路のこの一帯(サムットプラカーン市)だけで、人口約80万人が暮らします。
さらに延伸。サムットプラカーン市内を抜け、バンプー工業地域へ
将来的にBTSスクンビット線の南東部延伸区間は、サムットプラカーン県の中心部を抜け、アソーク・スクンビットから約50km離れたバンプー工業団地へ向かいます。BTS社の資料によると、こちらも2019年に開通予定。
バンプーまでの道程は、格安物件の調査・購入へ赴いたので良く知ってますが、タイの原風景が残る一方、ロビンソン百貨店・サムットプラカーンなど最新の商業施設も混在するエリア。アソークまでは約1時間程度電車でかかるものの、交通インフラが伸びて行くタイの将来は、楽しみで仕方ありません。
なお、BTSベーリン駅~サムットプラカーン駅は2019年4月まで無料開放中。休日に新路線の旅も是非楽しんでみて下さい!
<こちらの記事も合わせてどうぞ!>
▼タイ・バンコクの都市交通路線図2018年最新版!(BTS・MRT・エアポートリンク)
▼バンコクの新路線MRTパープルライン、乗り方・路線図徹底ガイド
▼タイ人の所得・家計収入まとめ (2017年版)


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